IDC Japanは2017年7月25日、国内通信事業者のネットワーク設備投資市場予測を発表した。
これによると、2016年下半期は前年同期比19.9％減。2016年通期の市場規模は8803億円だった。移動体通信事業者が付加価値サービスへの投資を拡大する一方、ネットワーク設備投資については抑制しているのが要因。2016年下半期の無線基地局をはじめとする無線インフラ市場は前年同期比で20.2％減少した。
5Gネットワークの設備投資が始まる2019年以降は、増加に転じる見込みだ。しかし、2020年の5Gサービス開始当初は、提供範囲が限定的であることから、2016～2021年の年間平均成長率（CAGR：Compound Annual Growth Rate）はマイナス0.5％と予測している。
「2020年以降の5Gネットワーク投資本格化に向けて、通信事業者向けネットワーク機器ベンダーが他社との競争優位を見出すためには、移動体通信事業者の製品調達要求に迅速に対応できる5G無線インフラ機器の製品供給体制を整備していく必要がある」とIDC Japan コミュニケーションズ シニアマーケットアナリストの藤村成弘氏は述べている。
国内通信事業者ネットワーク設備投資市場予測
