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【WTP】イノシシなどの鳥獣被害対策、画像分析で"成獣”を見極めて捕獲

文◎唐島明子(編集部) 2016.05.26

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年間200億円を上回ると言われる、鳥獣による農作物被害――。その被害対策ソリューションとして富士通が提供するのは、「広域鳥獣クラウドサービス」だ。画像解析により“成獣”を見極めて捕獲できるという。


ワイヤレスジャパンと併催されているワイヤレステクノロジーパーク(WTP)の富士通ブースの一角に、「広域鳥獣クラウドサービス」が展示されている。

ブースの説明員によれば、「この広域鳥獣クラウドサービスの特徴は、成獣を見極めて捕獲できること」。例えば、多産なイノシシの場合、幼いウリ坊はワナに引っかかりやすいそうだが、母イノシシを捕まえない限りイノシシの数は増えてしまい、農作物被害は減らない。そのため、罠にかかったイノシシが子どもか大人かを選別し、メスの成獣を確実に捕獲することが重要になるというのだ。

富士通の広域鳥獣クラウドサービスは、「広域鳥獣クラウド」「箱ワナICTキット」「獣追い払い機」「定点監視カメラ」などで構成されている。箱ワナや獣追い払い機を無線ネットワークで繋ぎ、ゲートウェイからモバイル回線経由でクラウドにデータを送信する。もし鳥獣が箱罠に引っかかれば、自治体職員や猟友会などにメールで通知が送信される。


「広域鳥獣クラウドサービス」の全体イメージ


箱罠の上に置く「箱ワナICTキット」。画像解析はキットの中にあるスマートフォンで行っているという

箱ワナの上には、アドホックネットワーク機器やカメラが入っている「箱ワナICTキット」を置き、カメラで撮影した画像をもとに箱罠に入ってきたイノシシが幼獣か成獣かを判別し、自動捕獲する仕組みだ。「自治体職員や猟友会メンバーなどは、捕獲した箱罠の画像を見れば、イノシシのおおよその大きさがわかる。捕獲したイノシシを回収しに行く場合は、現地へ行く前に1人で対応できるかどうかなどを判断できる」(説明員)。


広域鳥獣クラウドサービスの画面イメージ。仕掛けている箱罠などの場所や現状を確認できる

このサービスは現在、福岡県直方市や熊本県高森町で導入・利用されているという。

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