企業ネットワーク最前線

我が社が「インターネットVPN」をやめた理由――大日コンサルタントの新ネットワーク選び

文◎太田智晴(編集部) 2016.03.08

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従来、インターネットVPNで拠点間ネットワークを構築していた総合建設コンサルタント会社の大日コンサルタント。ルーターの老朽化に伴い、ネットワークの見直しを検討し始めるが、インターネットVPNという選択肢は早い段階で消えていた。BCP、セキュリティ、運用負荷の軽減……。これらを重視した同社は一体、どんな新ネットワークを選んだのか。

「インターネットVPNのままではBCPにもセキュリティにも対応できない」「ネットワーク機器を入れ替えるだけ、という手もありました。しかし、今のご時世を考えると、それは違うだろうと判断しました」

従来、インターネットVPNで拠点間をつないでいた同社。これに利用していたルーターの老朽化に伴い、ネットワークの見直しを検討し始めるが、情報企画グループで専任課長を務める河本隆氏に“現状維持”という選択肢はなかった。

インターネットVPNで拠点間ネットワークを構築してから約7年、同社ではいくつもの課題が顕在化していたからだ。

 

大日コンサルタント
(右から)大日コンサルタント 経営管理本部 企画部長の渡部正樹氏と同本部 企画部 情報企画グループ 専任課長の河本隆氏

 

まずはBCPである。大日コンサルタントでは、本社を起点にしたスター型のネットワーク構成を採用していた。拠点間の通信は、すべて本社を経由するため、本社に障害が起こると全拠点に影響が及んだ。

基幹システムやグループウェアなどのサーバーは、本社オフィスのサーバールームに置かれており、本社につながらなければ利用できない。また、ファイル共有サーバーは本社だけではなく、各拠点にも設置されており、本社に障害が起こると、これらも別の拠点からは利用できない。

セキュリティについても課題があった。総合建設コンサルタントとして、社会資本整備に携わる同社は、多くの行政情報を取り扱っている。こうした重要情報の漏えいは、万が一にも防がなければならないが、インターネットVPNは公衆網を経由する。不安がないわけではなかった。

さらに、インターネットの出入り口にも課題があった。拠点間の通信が本社経由だったのに対し、インターネットには各拠点から直接接続しており、拠点ごとにインターネットセキュリティ対策を行っていた。このためファイアウォールやURLフィルタリングなどの設定は、拠点ごとに個別に行うことが必要。その運用負荷は重く、変更漏れなどのミスも生じやすかった。

「今のインターネットVPNのままでは、BCPについても、セキュリティについても十分な対応ができない。そもそもの考え方を変える必要があると、ネットワーク全体を見直すことを決めたのです」と河本氏は説明する。

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