KDDIが冬モデルを発表――12月から「au VoLTE」を開始

KDDIは2014年10月27日、冬モデルの発表会を開催した 。今月23日に発売済みの「XperiZ3」(ソニーモバイル)および「GALAXY Note Edge」(サムスン電子)を含むスマートフォン4機種、タブレット1機種、フィーチャーフォン1機種の計6機種というラインナップとなっている。また、国内ではNTTドコモに次いで2社目となるVoLTEサービス「au VoLTE」を12月初旬より開始する。

田中孝司氏社長は冒頭、「iPhoneが3キャリアから発売されるなど同質性に向かうなか、ネットワークや端末、サービスなどあらゆる分野で『期待を超える価値』を提供したい」と語った。

KDDIの田中孝司社長

なかでも冬商戦で注力しているのがネットワークで、「au VoLTE」については「音声通話だけでは面白くない」として「音声とデータのシンクロ・コミュニケーションによる生活革命」を提唱する。

auのCMに出演している松岡修造さん、杉咲花さん、福士蒼汰さんも登壇

具体的には、VoLTEの特長である高音質・高品質通話、スピーディな発信音、音声通話とメールの送受信や地図閲覧などのデータ通信を同時に行うコンカレント通信に加えて、新たなシンクロ体験として「画面シンク」「手書きシンク」「位置シンク」「カメラシンク」「ボイスパーティー」という5つの機能も提供する。

このうちシンクコールは、VoLTEに対応した機種同士が同じ写真や地図などを見ながらコミュニケーションできるというもの。また、ボイスパーティーは最大30人の同時通話が可能で、電話会議など法人利用も見込まれる。田中社長は「データと音声を一緒にすることで、今まで不便に感じていたことも便利に使えるようになる」とアピールした。

冬モデルのスマートフォンでは、「isai VL」(LGエレクトロニクス)と「URBANO」(京セラ)の2機種がau VoLTEに対応する。

isai VLは約5.5インチの大画面にフルHDの約1.8倍の超高解像度を実現したWQHDディスプレイを搭載し、同シリーズで人気の高い機能であるisaiモーションとノックコードを継承した。

フルHDの約1.8倍の超高解像度を実現したWQHDディスプレイを搭載した「isai VL」

URBANOはDragontrailX採用によりディスプレイの耐衝撃性能を向上させたほか、雑踏の中でも聞きやすいスマートソニックレシーバーなど従来機種で好評な機能も搭載する。

「URBANO」は雑踏の中でも聞き取りやすくる「スマートソニックレシーバ―」などの機能も継承している

両機種とも3Gには対応していないが、この点について田中社長は「今後、VoLTE対応機種を増やし、3Gをauのネットワークからなくしていきたい」と説明した。

Androidスマートフォンのうち既存の機種はau VoLTEに非対応。iPhoneについては「相手があるので具体的な話は控えるが、いつかは対応するのではないか」としている。

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