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【日生学園】iPhoneが変える学園生活――生徒が自主的に利用ルールを決め、学校行事や部活動で大活躍

文◎百瀬崇(ライター) 2014.03.14

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今年で創立49年を迎える日生学園。三重県に2カ所、兵庫県に1カ所のキャンパスを持ち、3キャンパスを合わせた生徒数は1200名にのぼるが、そのうち830名がiPhoneを利用している。学校行事や部活動を中心にiPhoneの活用が進んでいる日生学園において、iPhoneの利用ルール作りを主導したのは生徒たち。その背景には、教職員と生徒の強い信頼関係があった。

iPhoneとKDDIに決めた理由とは?

日生学園がスマートフォンの導入を検討し始めたのは2012年の初夏。スマートフォンが急速に普及し、フィーチャーフォンの新機種がほとんど発売されなくなってきたことから、「スマートフォン導入検討チーム」が発足する。

携帯キャリアはKDDIに決めていた。フィーチャーフォンを一番最初に導入したときのキャリアはKDDIではなかったが、その後、(1)安全管理をきちんと行えること、(2)サポートシステムを構築してもらえること、(3)導入・運用コストの3点を重視してキャリアの見直しを実施。その際、比較検討して選んだKDDIの実際のサポート体制などに満足していたからだ。

スマートフォンの候補としてはiPhoneとAndroidの両方を俎上に載せたが、機能やコスト、セキュリティなどを比較した結果、iPhoneを選択することにした。「今は違うのかもしれませんが、当時、Android端末はセキュリティ面に不安がありました」(青田氏)

また、操作方法についても、「iPhoneはシンプルなため、初めてiPhoneに触るという教員でもすぐ使えることが分かり、『これならいける』となったのです。アップルのブランド力も選択要因の1つです」と青田氏は話す。さらに、iPhoneはAndroidと異なり基本的に1機種しかないため、管理者側が管理しやすいというメリットもある。

生徒はiPhoneだけではなく、フィーチャーフォンを選択することもできるが、フィーチャーフォンを選ぶ生徒は全体の1%ほどしかいない。現在フィーチャーフォンを利用しているのは、主に高校2年生と高校3年生。卒業までの期間がそれほど長くないため、既存のフィーチャーフォンを使い続けているという。

 

「iPhoneを自由に使うなかで学ぶことも必要」

iPhone導入にあたっては、生徒主体の「iPhone導入委員会」を設置し、生徒による自主的なルール作りにも取り組んだ。iPhone導入委員会のメンバーと教職員の間で最も議論が白熱したのが、アプリの利用や追加インストール、Wi-Fi通信などの機能を管理者側で制限するかしないかだった。

「我々としては利用できるアプリを制限して安全に使ってもらいたいのですが、生徒たちは『自由に使いたい』と主張し、長い時間、議論は平行線をたどりました。その間にアップルジャパンの方とお話しする機会があり、スティーブ・ジョブズの思想などを聞いているうちに『自由に使うなかで学ぶことも必要かな』と考え始めるようになりました。生徒たちに『自分たちで安全に使える自信はあるか』と聞くと、『ある。任せてほしい』と強く答えたので、最終的には折衷案を採用することにしました。基本的には自由、しかし保護者が制限をかけたいと言った場合は、機能制限を行うという決まりです」(青田氏)


iPhoneを手に、談笑しながら歩く生徒たち
iPhoneを手に、談笑しながら歩く生徒たち

 

ただし、WebフィルタリングソフトとMDM(モバイルデバイス管理)製品は必須とした。Webフィルタリングソフトには、デジタルアーツの「i-FILTER(アイフィルター)」を採用。生徒には不適切だと思われるWebサイトは閲覧できないようにしている。

また、MDMには、「KDDI Smart Mobile Safety Manager」(SMSM)を採用した。iPhoneを紛失・盗難した場合、遠隔操作でロックやデータ消去ができるなど、iPhoneを安全に管理するうえで有用な機能を備えている。

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