導入・選定ガイド

OpenFlow導入ガイド[後編]――対応ベンダー急拡大で気になる製品選びのポイント

文◎楽天理(フリーライター) 2012.08.16

  • Teitter
  • facebook
  • 印刷

グーグルやNTTコミュニケーションズが商用環境で利用するなど、すでに“実導入”フェーズに入ったOpenFlow。後編では、徐々に選択肢が広がりつつあるOpenFlow対応製品の選び方のポイントを解説する。

OpenFlowスイッチの最新動向

ホップ・バイ・ホップ方式の場合、前述の通り、OpenFlowに対応したハードウェアスイッチの導入が必須になる。当初は、商用のOpenFlowスイッチというとコントローラーも提供するNECくらいしかなかったが、現在ではかなり提供ベンダーが増えている。

日本HP、ジュニパーネットワークス、日本IBM、Pica8のスイッチががすでにOpenFlowをサポートしているほか、ブロケード コミュニケーションズ システムズが今夏、シスコシステムズが2012年第4四半期から対応スイッチの提供を始める計画だ(シスコは、SDN研究のための機能検証用という位置付けでの提供)。また、アリスタネットワークスも「年内に1Uサイズの10Gスイッチ、Arista 7050がOpenFlowに対応予定だ」と同社の代理店も務める東京エレクトロンデバイスの宮本氏は説明する。

これらのOpenFlowスイッチは、NECを除くと、OSやファームウェアのアップグレードによって従来から提供中のスイッチをOpenFlow対応にするアプローチが主流になっている。

例えば、ブロケード コミュニケーションズ システムズの場合、今夏にリリース予定の「Brocade 5.4 Software for NetIron」へのアップグレードにより、サービスプロバイダー向けのシャーシ型ルーター「Brocade MLX」および1Uサイズのコンパクトスイッチとルーター「Brocade NetIron CES、CER」がOpenFlow 1.0に対応する。

「アップグレードは無償で可能。現在NetIronシリーズを使っているユーザーは、すでにSDNレディのネットワークを使っているといえる」と同社 サービスプロバイダーシステムエンジニアリング本部 本部長の村田眞人氏は語る。ジュニパーネットワークス、HP、IBM、アリスタネットワークス、シスコシステムズなども同様のアプローチだ。

 

ブロケード コミュニケーションズ システムズ サービスプロバイダーシステムエンジニアリング本部 本部長の村田眞人氏
ブロケード コミュニケーションズ システムズ サービスプロバイダーシステムエンジニアリング本部 本部長 村田眞人氏



なお、ブロケードの場合、既存ネットワークからOpenFlowへの速やかな移行を可能にする「ハイブリッド・モード」が特徴の1つとなっている。これは、1つのスイッチの中で、従来型のルーティング用とOpenFlow用をポート単位で使い分けられる機能だ。

さらに、このハイブリッド・モードを活かした「プロテクテッドモード/アンプロテクテッドモード」という興味深い機能も提供する。アンプロテクテッドモードは、OpenFlowのフローエントリーに記述されているパケットはOpenFlowで処理し、それ以外は従来のルーティングで処理するというもの。プロテクテッドモードはその逆である。これにより、特定の通信だけをOpenFlowで処理することなどが可能になる。

 

図表2 アンプロクテッドモードのユースケース
アンプロクテッドモードのユースケース
(出典:ブロケード コミュニケーションズ システムズ)
  • Teitter
  • facebook
  • 印刷

スペシャルトピックスPR

sb2105
ciena2105
vmware21051

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】6G徹底解明
[第1部:6Gビジョンと日中韓の戦略]6Gと2030年の世界/日本の勝ち筋は2つあり/ファーウェイの5.5G戦略/6Gで世界一目指す韓国 [第2部:6Gをつくるテクノロジー]6Gの電波は上空から/夢の1テラ無線がやってくる/6GでMIMOは分散型へ/基地局に繋がらない6G/通信電波が世界を認知する

インタビュー日本ケーブルテレビ連盟 理事長 渡辺克也氏<2030年に向けて新ビジョン 「CATV」から「地域DX」へ>【ソリューション特集】放送・配信現場にワイヤレス化の波  【ビジネス最前線】スマートスタジアムのインパクト/住商・東急が基地局共用事業に参入/東大発スタートアップのLPWAが世界へ/SASE移行は「エッジの変革から」 ほか

>>詳しい目次を見る

スペシャルトピックス

ジュニパーネットワークス大企業が「無線LAN」をリプレース
正解はクラウド型かオンプレ型か?

今、大規模な無線LANもクラウド管理型が最適な時代に!

VMwareAIを活用した未知のサイバー攻撃対策で、NDRが求められる理由とは。

元Lastline、現VMwareセキュリティエバンジェリスト橋本氏が徹底解説

アライドテレシス高速NWはローカル5Gでなくても!
キャリア5G×Wi-Fi 6という現実解

ローカル5Gより価格を大幅に抑えられるアライドテレシスの提案とは?

NVIDIA GTC21世界最大級のAIカンファレンス
NVIDIA GTC21で明かされた新技術

基調講演と5つのテレコム関連のお勧めセッションを紹介する。

ハイテクインター4Kも無線でリアルタイム伝送
5Gで現場の映像活用を加速せよ!

5G/ローカル5G映像伝送システムがハイテクインターからいち早く!

Nuclias CloudWi-Fi 6 APからL2スイッチまで
リモートから簡単操作で運用管理

ネットワーク機器のリモート管理機能、使いやすさ重視で選ぶなら?

マクニカ先進4社はネットワークのオープン化で何を得たか?

IIJ、ヤフー、KADOKAWA、ブロードバンドタワーに学ぶ理由と成果

アライドテレシスNWの中心はLANからWANへ
学校に見る、次世代WANの作り方

次世代WANの在り方について学校を例にアライドテレシスが解説する。

VMware SD-WAN by VeloCloud旭化成がSD-WANを
国内340カ所に導入する理由

旭化成はVMware SD-WAN by VeloCloudへの切り替えを開始した。

GlobalMeetウェブキャストウェビナーツールの新・選択肢!

セミナーや決算発表も今やオンライン! ソフトバンクならウェビナー初心者から経験者まで満足できる。

日本シエナコミュニケーションズ OTTで始まったDCI次世代トレンド 鍵は「身近になったROADM」

今、データセンター間接続(DCI)の最前線で何が起こっているのか。

VMware NSX Advanced Load BalancerDX推進の大きな障壁に!
従来型ロードバランサーの課題とは

C/Dプレーン分離で完全ソフトウェア型のヴイエムウェアは全く違う!

VMwareVMwareのネットワークビジョン「Virtual Cloud Network」

国内SDN市場シェア75%超のヴイエムウェアが目指すネットワークとは

アライドテレシスニューノーマル時代のWANとは?
インテントNWをアライドが実現

テレワークの拡大に伴って、企業WANに変化が訪れている。

ヤマハヤマハネットワークに溶け込むUTM
メーカー直通のサポート窓口も

中堅・中小市場で大きなシェアを誇るヤマハが新たにUTMをリリース!

NTTコムオンライン対面業務のオンライン化を実現する
B2C向けスマホビデオ通話サービス

サポートセンターなど一般消費者との接点のオンライン化も進めよう!

東京エレクトロンデバイスMicrosoft 365の負荷を最小限に
Citrix VDIに“最高”のSD-WAN

ファーストパケットからブレイクアウト可能なSD-WANだから違う!

日商エレクトロニクスコロナ後への備え Cisco SD-WANが企業WANを次のステージへ

新しい働き方を実現する要にCisco SD-WANはなる!

NVIDIANVIDIAが一大イベント「GTC」
テレコムの最前線がここに!

通信業界に少しでも関わる人なら見逃せないセッションが目白押しだ。

ヴイエムウェアVMwareの次世代脅威対策とは?
データセンター内もゼロトラスト

ハイパーバイザーにFWやIDS/IPSを分散配置し、East-West通信も防御

パロアルトネットワークステレワーク時代に注目を集める“SASE”とは

ログを一元管理! 脱プロキシも実現。パロアルトの「Prisma Access」でセキュリティの課題解決。

ホワイトペーパー
ネットワーク解放宣言
ローカル5G情報局

アクセスランキング

tc202012

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2020 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます
当ウェブサイトはCookieを使用しています。閲覧を続ける場合、プライバシーポリシーに同意したことになります。