スマホ普及でキャリア向けルーター市場が大幅成長 ~IDC Japan調査

IDC Japanは2012年6月20日、国内ルーター市場予測を発表した。スマートフォン普及に伴うモバイルトラフィックの爆発的増加を背景に、2011年の通信事業者向けルーター市場は大幅成長を遂げている。

同調査によると、2011年の通信事業者向けルーター市場規模は、前年比15.4%増の891億7300万円。NGN需要で好調だった2008年に迫る規模になったという。2012年以降も、移動体通信事業者の堅調な投資が続くとIDCでは予測している。

一方、2011年の企業向けルーター市場は、前年比マイナス13.9%の288億7500万円と大きく落ち込んだ。東日本大震災に伴う企業の投資見直しが響いた。ただ、2012年はようやく不振から脱する見通し。金融危機以来、先送りされてきたルーターのリプレイス需要が高まる見込みだという。

また、ベンダーシェアについては、移動体通信事業者など通信事業者向けの売上を大きく伸ばしたシスコシステムズがシェアを拡大。企業向けや固定系通信事業者向けを中心とするベンダーはシェアを落とした。

国内ルーター市場 ユーザーセグメント別エンドユーザー売上額予測
国内ルーター市場 ユーザーセグメント別エンドユーザー売上額予測

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