Twilio、単一の番号で企業と顧客間の双方向SMSを実現する「Twilio Short Code SMS」

Twilio Japan(参考記事:Twilioとソフトバンクが提携、国内全域の固定電話番号で利用できるクラウド音声通話サービスを提供開始|BUSINESS NETWORK)は2023年6月1日、単一の番号で、企業と顧客間の双方向SMSを実現する「Twilio Short Code SMS」を提供開始すると発表した。

Twilio Short Code SMSは、“0005”で始まる10桁の共通番号で国内の携帯電話事業者4社の各携帯電話およびスマートフォンとの双方向SMSを可能にするサービスだ。

こうしたSMSショートコードサービスは、海外では屋外広告やチラシ広告、デジタル広告などに広く利用されている。従来、日本でA2P-SMS(Application to person SMS)を利用する場合、携帯電話事業者によって送信元番号(Sender ID)が異なるため、すべての利用者をカバーするには複数の送信元番号が必要だった。このため国内におけるA2P-SMSのほとんどは、多要素認証などの利用用途に限られていた。

Twilio Short Code SMSのイメージ

Twilioが新たに提供開始するTwilio Short Code SMSは、単一の0005から始まる共通番号ですべての携帯電話事業者ユーザーと双方向SMSを実現することで、これまでの日本独自の課題を解消する。

Twilio Short Code SMSの利用例は、以下の通り。

・屋外看板やディスプレイアド、ポスターなどでのキャンペーン利用用途。固有IDを変更することで地域別キャンペーンも展開可能
・Webサイトやアプリケーション上でのキャンペーン用途
・テレビCMや電車内CM、タクシーアドなどでの利用
・企業やプロダクト別の個別IDとしての利用。例えば固有のショートコードSMSを名刺に印刷して利用することも可能
・選挙戦などの単発キャンペーン

現在このような利用用途に関しては広くQRコードが利用されているが、単に特定URLへの誘導および、より詳しい情報の提供用途に留まっている。例えばQRコードにキャンペーン用のSMSショートコードを埋め込めば、即座に企業とユーザーの相互メッセージのやり取りがSMSで可能になる。TwilioのAPIを活用することで、SMSにおけるボットやAIの活用、オムニチャネル対応も容易に行える。海外では、ショートコードSMSの双方向性を活かし、Twilioを活用した物流トレーサビリティやスマートホーム、IoTでの活用事例も多くあるという。

 

RELATED ARTICLE関連記事

SPECIAL TOPICスペシャルトピック

スペシャルトピック一覧

FEATURE特集

NEW ARTICLES新着記事

記事一覧

WHITE PAPERホワイトペーパー

ホワイトペーパー一覧
×
無料会員登録

無料会員登録をすると、本サイトのすべての記事を閲覧いただけます。
また、最新記事やイベント・セミナーの情報など、ビジネスに役立つ情報を掲載したメールマガジンをお届けいたします。