NEC、米アビアット社とワイヤレスバックホール事業を統合

NECは2023年5月9日、米国テキサス州に本社を置くアビアット・ネットワークス(以下アビアット)と、両社のワイヤレスバックホール事業を統合する契約を締結したと発表した。

アビアットはマイクロ波ネットワークソリューションを主力とする企業。2019年には、NECの北米におけるワイヤレスバックホールのチャネルパートナー契約を締結している。今回の事業統合はすでに両社の取締役会で承認されており、必要な手続きを経た上で今年の第3四半期に完了する予定とのことだ。事業統合に伴う譲渡額は、現金で4,500万米ドル、アビアット株で2,500万米ドルの合計7,000万米ドル相当という。

NECは「パソリンク」のブランドでワイヤレスバックホールをグローバルに展開している。NECによると、今回の統合により、アビアットはワイヤレスバックホール専業企業として世界最大規模となり、マイクロ波無線装置の提供企業にとしても収益面で世界第3位になるという。

アビアットはNECからワイヤレスバックホール事業を譲渡されることになる一方、NECはアビアットの最大の少数株主として取締役を選任し、協力関係を継続する。なお、日本国内の事業は引き続きNECが行う。

この事業統合に際してアビアットの社長兼CEOのPete Smith氏は、「業界で最高クラスのサービスと運用管理をNECの世界中のお客様に提供し、アビアット・オペレーティング・モデルを実装して継続的な進化を推進したいと考えています」とコメントを寄せている。

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