NTTコミュニケーションズ（以下NTT Com）は2023年4月6日、テレマティクスサービスの新たなブランドとして「LINKEETH」を立ち上げたと発表した。同日から、サービスラインナップの1つとして「LINKEETH DRIVE」の提供を開始する。

このLINKEETHは、NTTドコモグループが2001年から提供してきた車両管理サービス「docoですcar」に替わるもの（参考記事：NTTコムが白ナンバー向けアルコールチェックサービス　800万人が新たに義務化対象）。約20年の間、ワークスタイル変革やコスト削減、脱炭素などの機運が高まり、車両管理業務の可視化などテレマティクスサービスに求められる機能がより幅広くなったことを受け、既存のサービスを基盤から刷新したという。

LINKEETHでは、docoですcarの安全運転管理者向けの車両管理業務の効率化・安全運転支援サービスに加え、日報や車両点検報告作成業務の自動化などのドライバーの業務効率化にも重点を置いたサービスを展開する。業務での車両活用全般におけるDX推進に貢献することを目指す。

また、サービス基盤をNTT Comが同日から提供を開始するモビリティプラットフォーム「MAXIV」に刷新する。これにより、外部システムとの連携を容易にし、データを活用した社用車管理の可視化による台数最適化・燃費向上などのグリーントランスフォーメーション（GX）推進が可能になるとしている。

提供を開始するLINKEETH DRIVEは、AI搭載通信型ドライブレコーダーを活用し、安全運転支援と車両運行管理を行うテレマティクスサービス。日報自動作成や車両点検、事故発生報告などのドライバー向けアプリ充実による利便性向上、アルコールチェックサービスとの連携による車両管理業務の一元化、クレーム発生時に的確な状況把握を可能にする「時空間検索」機能、既存システム連携によるDX推進を特徴とする。

「LINKEETH DRIVE」サービスイメージ

料金プランは、主に安全運転評価機能をベースとしたSafetyプランと、主にリアルタイム位置管理、走行履歴、時空間検索機能など動態管理をベースとしたLocationプランがあり、月額利用料金はそれぞれ1IDにつき1980円（税込）から。ドライブレコーダー初期端末費用は別途必要となるが、初期費用を抑えた導入が可能なレンタルプランもあるという。

現在、LINKEETH DRIVEに対応しているのはJVCケンウッド製のドライブレコーダー「STZ-DR06L」のみだが、今後はさらなるマルチデバイス化を図るとしている。また、搭載可能な車両の種類を特殊車両、二輪車、船舶、電車などに増強することも視野に入れているという。