ヤマハのクラウド型ネットワーク管理「YNO」が大幅アップデート

ヤマハは2023年3月29日、同社のクラウド型ネットワーク統合管理サービス「Yamaha Network Organizer(YNO)」の大幅機能アップデートを実施した。

ネットワークの運用管理を効率化するための新機能を追加したほか、2021年12月から実証実験として提供していたログ分析サービス「Log Analysis Service(LAS)」を、YNOの標準機能として提供する。YNOのユーザーは追加費用無しでLASを利用できる。

新機能の1つめは、YNOログイン直後のトップ画面であるダッシュボードの拡張だ。表示項目をガジェット化し、管理機器数やアラーム一覧など、表示させたい項目を自由に選択してダッシュボードに配置することが可能。さらに、LASで収集したログデータをグラフ表示。複数のルーターのCPU使用率やNATセッション数などを並べて表示することで、管理している拠点のネットワーク状態を一目で把握できる。

ダッシュボード画面

拡張されたダッシュボード画面

2つめは、サマリーレポート。対象機器・期間・掲載項目を選択し、レポートを簡単に作成できる。

3つめは、機械学習による異常検知だ。LASで収集したログデータを機械学習で分析し、ネットワーク異常を検知する。一定期間ログデータを機械学習で分析した後、通常と異なる状態を確認した場合にグラフに表示したり、メールで通知したりすることが可能だ。

異常検知箇所のグラフ表示例

異常検知箇所のグラフ表示例

4つめは、ユーザー権限拡張。これまでもYNOの1つのオペレーターIDに対して閲覧専用のユーザーを複数作成できたが、今回、ユーザーの権限を拡張し、アカウント毎に機器の設定権限の付与が可能になった。例えば、複数の管理者でネットワーク管理を分担している場合、担当者毎に設定変更可能なユーザーアカウントを発行し、マルチテナントでの運用が実現できるようになる。

ダッシュボード拡張でのグラフ表示、サマリーレポート、異常検知の3機能を利用するには、対応ファームウェアリビジョンへの更新が必要。対応製品は、RTX830(ファームウェア:Rev.15.02.29)、NVR700W(ファームウェア:Rev.15.00.24)で、RTX1300などの他製品も順次対応する予定だ。ユーザー権限拡張の機能は、YNOに対応した製品であれば、すべてのファームウェアリビジョンで利用できる。

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