理研、NII、NTTがIOWNによる大規模研究データの利活用促進に向け連携

理化学研究所(以下、理研)、情報・システム研究機構 国立情報学研究所(以下、NII)およびNTTは2023年3月29日、超高速、超低遅延、超低消費電力を実現するIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)による研究データ利活用促進に向けた連携・協力に関する覚書を今月27日に締結したと発表した。

覚書は理研、NIIおよびNTTがそれぞれの能力および人材などの強みを生かして互いに誠実に連携・協力をすることにより、IOWNを活用した大規模・高品質な研究データの利活用の振興及び発展を加速し、それぞれの研究開発活動に資することを目的としている。

三者は、覚書の目的を達成する範囲において、三者が合意した検討内容やPoC(概念実証)実施に関する次の事項について、連携・協力を推進する。
①IOWNを活用したネットワーク環境の構築・管理
②データ管理・データ処理に関する技術・環境構築
③IOWNを利用したデータ転送・データ管理と既存ネットワークとの比較
④IOWNの将来機能を踏まえた研究データ利活用環境の拡張

三者は今後、覚書に基づく連携・協力の中で、IOWNを活用した大規模・高品質なデータ転送などに関する検討やPoCを実施していく。NTTが構築しているIOWN基盤や知見およびNIIの技術・知見を、理研の研究拠点で活用し、研究現場からのフィードバックを受け、共同で研究データ利活用環境の拡張、特にIOWNの将来機能も踏まえ、TRIPプロジェクト構想が掲げる研究環境の前提を変えるようなデータ利活用環境の構築に向けた検討を進める。こうした取組が将来的に多くの研究分野や研究機関のモデルとなり、日本全体の研究環境の改善と研究力の強化に繋がることを期待しているという。

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