タレスが世界初のGSMA認定iSIMをクアルコムのSnapdragonに導入

フランス電機大手のタレスは2023年3月28日(現地時間)、世界で初めて、GSMAがセキュリティを認定したiSIM(integrated SIM:統合SIM)をクアルコムのSnapdragon8 Gen 2モバイル・プラットフォームに導入したことを発表した。

iSIMは、スマートフォン等向けのSoCにSIM機能を統合したもの。eSIMが専用チップを用いるのに対し、iSIMではメインプロセッサの機能の一部として認証機能を提供する。これにより、デバイス内のスペースが節約できるほか、サプライチェーンコストの削減にもつながる。

発表によれば、このiSIMはeSIMと同様に、GSMAのリモートSIMプロビジョニング基準に完全準拠しており、標準プラットフォームを通じてリモートで管理が可能だ。タレス・モバイル&接続ソリューションの組み込み製品担当バイスプレジデントのGuillaume Lafaixは、「タレスの5G iSIMは、デバイス・メーカーとモバイル事業者に手間のかからないリモート接続を顧客に提供する一層大きな自由をもたらし、有望で手頃な製品設計を増やすことを可能にします」とコメントしている。

なお、英国の調査会社であるKaleido Intelligenceによれば、iSIMの市場シェアは2027年までに3億個に拡大すると予想されており、これはeSIMの総出荷数の19%に相当するという。

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