ノキア、NTTドコモの全国ネットワークを強化

ノキアは2023年3月28日、NTTドコモの最新5Gサービスの展開に伴い、全国のIPコアバックボーンを強化し、トランスポートネットワークのスライシングを可能にすると発表した。

ドコモは、FP5シリコンを搭載したノキアの7750 SR-14コアルーターを導入。FP5ラインカードは、将来に対応した800GE機能を提供し、前世代と比較して75%の省電力で容量を3倍以上に拡大し、同一システム内でFP4とFP5のラインカードを同時にラインレートで動作させることでネットワークの進化を簡素化する。これにより、将来的にドコモユーザー向けの帯域幅が増加する際、システムの寿命と持続可能性を高めることができる。

またドコモは、モバイルサービス向けのネットワーク・スライスを提供するため、ノキアのサービスルーターオペレーティングシステム(SR OS)の包括的なセグメントルーティング機能を活用し、ドコモユーザーが求めるきめ細かいSLAに対応したネットワークスライスをトラフィックエンジニアリングで実現する予定だ。

ノキアのNSPは、リアルタイムのテレメトリを活用してIPネットワークを自動的に最適化し、SLAの遵守を向上させるパスコンピュテーションエンジン(PCE)により、ドコモのセグメントルーティングソリューションを補完する。また、NSPにより、ドコモはトランスポート領域におけるIETF標準ベースのネットワークスライスの作成、保証、最適化の自動化が可能になる。

 

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