ローデ・シュワルツ、Wi-Fi 6Eや新たな5Gバンドの測定に対応した等方性アンテナを発表

独ローデ・シュワルツは、同社の高周波電磁界(EMF)測定システム「R&S TS-EMF」に対応したアンテナの新製品「R&S TSEMF-B2E等方性アンテナ」を発表した。700 MHz~8 GHzの周波数域をカバーし、Wi-Fi 6Eや新たな5Gバンドなど、近年運用が始まった無線サービスに対しても放射状況をオンサイトで簡単、正確に評価できるという(参考記事:強みのミリ波技術で6G開発に貢献 1THz対応受信器もラインナップに)。

「R&S TSEMF-B2E等方性アンテナ」はスペクトラム・アナライザと組み合わせて使用する

「R&S TSEMF-B2E等方性アンテナ」はスペクトラム・アナライザと組み合わせて使用する

このアンテナはハンドヘルドのスペクトラム・アナライザと組み合わせて使用すると、RF放射の周波数選択的な測定に対応できる。この測定方法は、等方性アンテナによってすべての方向と偏波を直接測定するため、EMCE測定を容易にするものとして十分に実証されているという。

同社によると、近年Wi-Fi 6Eなどの新しい無線サービスのほか、n96やn102、n104といった新たな5Gバンドが登場したことにより、測定システムは最高7.125 GHzまでの周波数域をカバーする必要が生じたが、従来製品は最高6GHzまでしかカバーしていなかった。今回発表したR&S TSEMF-B2E等方性アンテナは、この新しい帯域に対応する。

R&S TS-EMF測定システムには3モデルのアンテナがあり、アナライザと組み合わせることにより9 kHz~8 GHzの全周波数範囲をカバーすることができる。また、44 GHzまでのより高い周波数は、ハンドヘルド指向性アンテナ「R&S HE800-PA」を使用することで測定可能になるという。

ローデ・シュワルツは、独シュトゥットガルトで開催される展示会・EMV 2023に同製品とアナライザを組み合わせて出展する。会期は2023年3月28日~30日。

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