ドコモがRANインテリジェント・コントローラーの実用化に向けた研究開発

NTTドコモは2023年2月28日、オープンRANにおいて、携帯電話基地局から収集される情報を分析し、通信品質の向上などを自律的かつ自動的な制御により実現する技術であるRANインテリジェント・コントローラー(RAN Intelligent Controller 以下、RIC)を対象に、異なるベンダー間の相互接続が可能なRICの実用化に向けた研究開発を開始すると発表した。

今回の研究開発は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)のBeyond 5G研究開発促進事業に関わる委託研究の一環として取り組むものだ。

具体的には、国際的な業界団体O-RAN ALLIANCEにおいて標準仕様の検討が進められているRIC上で、異なるベンダーから提供されるRIC向けのアプリケーションソフトウェアを動作させ、複数のベンダーの携帯電話基地局の運用諸元の自動最適化制御を実現する。これにより、ユーザーへ提供する通信品質を向上させることが可能であることを明らかにするとともに、オープンRANが目指す複数の異なるベンダーの組み合わせによる柔軟性と拡張性の高い無線アクセスネットワークの構築が、RICに対しても実現可能であることを実証するという。

研究開発の実施概要

研究開発の実施概要

さらに、携帯電話基地局のアンテナから発射される電波の送信制御(アンテナビーム制御)などを行うRIC向けの新たなアプリケーションソフトウェアの開発を行い、電波を有効に利用していく観点から、RICによる自動最適化制御が有効であることも実証する。

ドコモは本研究開発を通じて、RICに代表されるオープンRANにおけるインテリジェント化技術の早期実用化を目指し、オープンRANのさらなる普及促進に向け取り組んでいくとしている。

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