KDDIら、5Gを活用した食品、医薬品の自動配送サービスを東京・西新宿で実施

川崎重工、ティアフォー、KDDI、損保ジャパン、menu、武田薬品工業(タケダ)の6社は1月31日、5Gを用いた遠隔監視で運行をする複数台の配送ロボットを使った食事および医薬品などの自動配送サービスを提供するプロジェクトを実施すると発表した。

配送ロボットが公道を自走する様子(フードデリバリー)

配送ロボットが公道を自走する様子(フードデリバリー)

このプロジェクトは、東京都の「西新宿の課題解決に資する5G等先端技術サービスプロジェクト」の取り組みとして行われるもの。2021年度にも川崎重工、ティアフォー、損保ジャパン、KDDIの4社で自動配送サービスの実証を行っている。

今回はフードデリバリーをmenuと、医療関係物資の配送と回収をタケダと協力して実施する。異なる分野において、それぞれのユースケースごとの課題を抽出することで、より幅広い領域での自動配送サービスの活用可能性を高めるとともに、利用者にとってより便利で満足度の高いサービスの社会実装に向けて取り組みを進めるという。

フードデリバリーでは、デリバリーアプリのmenuを通じて注文された料理を、配達員に代わって自動配送ロボットが配達する。

自動配送ロボットがどう生活者に受け入れられるのか、人手が足りなくなる雨天時や夜間での配送ロボットの適応可能性などを検証するとともに、保温機能など配送ロボットならではの配送品質向上にも着眼し、配送サービスを行うとのことだ。

フードデリバリーサービスの流れ

フードデリバリーサービスの流れ

医療関係物資の配送と回収は、オンライン診療・オンライン服薬指導に加え、配送ロボットによる自動配送サービスを組み合わせた新たな取り組みの一環として行う。

在宅あるいはホテルに滞在する血友病患者に対して、往路で処方箋医薬品を配送し、復路で医療廃棄物を回収する。配送ロボットならではの強みである非接触、荷物のトレーサビリティ、重量物の配送といった利点の検証を実施するとともに、患者のアドヒアランス(治療の継続性) 向上や医薬品の製造、流通、サービスの観点から患者に医薬品を安全かつ効率的に届けるための知見を収集するという。

医療関係物資の配送・回収サービスの流れ

フードデリバリーは2023年1月23日から2月10日の平日(1月25日、1月31日、2月8日を除く)、医療関係物資の配送・回収は1月31日に、ともに東京都新宿区西新宿周辺で実施される予定。

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