複雑化する「5Gの課金」問題を解決へ、NECがドコモにソリューション提供

NECは2023年1月18日、NTTドコモに対して、5Gサービスの課金情報処理を効率化する課金ゲートウェイ(Charging Gateway Function、以下 CGF)を提供したことを発表した。2022年12月下旬より稼働を開始している。

今回提供したCGFは、NECがドコモに提供した5G-SA方式のモバイルコアネットワーク(以下、5GC)と、顧客管理・課金・請求等の機能を有する事業支援システム(Business Support System、以下 BSS)をつなぐゲートウェイパッケージ製品。5GCから送られてくる多様なサービスの課金情報を整理し、BSSに連携することで効率的な課金処理を実現。これにより、新サービスの迅速な立ち上げ、提供および収益化を支援するという。

ドコモに提供したCGFのイメージ図

ドコモに提供したCGFのイメージ図

5Gを活用したサービスメニューは多様化しており、今後さらなる新サービスの開発も予定されている。NECによれば、BSS領域ではそうした新サービスに柔軟に対応できるパッケージ製品が求められているが、一方で、ゲートウェイにパッケージ製品を利用する場合は、BSS等のシステムの接続部分に開発が必要となる。

NECは今回、子会社であるNetcracker Technology(ネットクラッカー)が提供する、DigtalRoute社のCGFパッケージ製品をドコモに導入した。グローバルで400社以上の事業者への導入実績を持つ製品で、3GPPの国際標準に準拠している。パケット通信・音声通話など各ユーザーが利用したサービスごとに発生する多様かつ大量の課金情報を整理してBSSに連携でき、効率的な課金処理が可能になるという。

また、本製品はサービスごとに課金情報処理の流れを定義するフロー制御機能を有しているため、新サービスへの柔軟な対応と、課金情報をオンラインで処理可能なスケーラビリティを両立。これにより、5Gのサービスメニューが多様化しても、その都度開発を行うことなく柔軟に対応でき、事業者の迅速な収益化に貢献できるとしている。

【訂正とお詫び】本記事の掲載時に、発表日を誤って記載しておりました。記事中の記載はすでに修正しております。お詫びと共に訂正いたします。

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