「個人的には気持ちは非常に理解できるが…」ソフトバンク宮川社長が楽天プラチナバンド問題で牽制

ソフトバンク 代表取締役 社長執行役員 兼 CEOの宮川潤一氏

ソフトバンク 代表取締役 社長執行役員 兼 CEOの宮川潤一氏

ソフトバンクは11月4日、2023年3月期 第2四半期の決算説明会を開催。その質疑応答の中で、宮川潤一社長が楽天モバイルが要求するプラチナバンドについて発言した。

楽天モバイルは、既存3キャリアに現在割り当てられているプラチナバンドのうち、5MHz幅ずつを楽天モバイルに再割当してほしいと要望している。

まず宮川氏は次のように楽天モバイルへの理解を示した。

「個人的には気持ちは非常に理解できる。我々もソフトバンクモバイルというキャリアを始めて、6年くらい『欲しい、欲しい』と言い続けて、プラチナバンドを頂いた経緯がある。通信キャリアは、プラチナバンドの有る無しでずいぶん戦い方が変わると認識している。欲しいという気持ちは本当に分かっているつもりだ」

ただ、「我々にも事情がある」と牽制することも忘れない。「我々のプラチナバンドは900MHz帯の15MHz×2。それが3分の2に減るということは、今まで使えていたお客様が使えなくなる可能性がある。仮にお渡しするとしても、相当な準備期間が必要だ」

さらに、ソフトバンクはプラチナバンドの割当がない時代、楽天モバイルが現在利用する1.7GHzよりも直進性が高い2.1GHz帯でエリアを構築していたことについても言及。

「屋外局だけでも12万局。今になってみると、その12万局が現在のトラフィックをさばく力になっている。あのとき苦労したことが相当生きている」と語った。

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