NTT東とシスコが中小企業DXで連携、Webex Callingをワンストップ提供へ

テレワーク/ハイブリッドワーク時の電話にまつわる課題を解消するため、NTT東日本とシスコシステムズが提携を強化した。中堅中小企業に強いNTT東日本の販売・サポート網を駆使し、場所を問わずにオフィスの固定電話番号で発着信が可能な「ひかりクラウド電話」と「Webex Calling」をワンストップで提供する。

NTT東日本が、シスコシステムズのクラウド電話サービス「Webex Calling」のライセンスと、同サービスに対応するIP電話機、Web会議端末の販売を始める。2022年10月31日から受付を開始。導入後のサポートまで含めて、NTT東日本がワンストップで提供する。

この協業の意義について、NTT東日本 ビジネス開発本部 副本部長の長谷部周彦氏は次のように述べた。

「シスコとはこれまでも、『ギガらくWi-Fi』や『ギガらくVPN』といったネットワーク関連ソリューションを開発、提供してきた。今回、音声コミュニケーション環境についても端末、ライセンス、サポートまで一気通貫で当社から提供できる。中堅中小のお客様のDX推進に、より貢献できる状況ができた」

NTT東日本の長谷部氏とシスコシステムズの中川氏

NTT東日本 ビジネス開発本部 副本部長の長谷部周彦氏(左)と、
シスコシステムズ 代表執行役員社長の中川いち朗氏氏

ひかりクラウド電話と販売・サポート窓口を一本化

NTT東日本は、PCやスマートフォンからオフィスの固定電話番号で発着信ができる「ひかりクラウド電話」を提供している。2022年6月からWebex Callingとの連携が可能になり、Webexを利用するPCやスマホで、オフィスの固定電話番号が使えるようにした。

場所を問わずに会社の代表番号等での発着信が可能になることで、電話対応のためだけに出社する必要がなくなり、また、社内外でのコミュニケーションもしやすくなる。長谷部氏は「中小企業のビジネスは音声コミュニケーションがベースにある」と述べ、両サービスのニーズの高さを強調した。

ただし、これまではユーザー企業側でひかりクラウド電話とWebex Callingを個別に契約する必要があり、サポート窓口もNTT東日本と、シスコの販売パートナーに分かれていた。「Webex Callingのライセンス・端末も一元的に提供してほしいというユーザーからの声があり」(長谷部氏)、今回の提携強化に至ったという。

これにより、ユーザー企業はひかりクラウド電話の契約と合わせてWebex Callingのライセンスも購入できる。さらに、使い方や設定・管理に関する問い合わせ、トラブル対応もNTT東日本のサポート窓口に集約される。

ワンストップ提供による効果

ひかりクラウド電話とWebex Callingのワンストップ提供による効果

シスコシステムズ 代表執行役員社長の中川いち朗氏は「導入後の定着・活用を、お客様に寄り添って支援することがハイブリッドワークの推進には重要」とし、「NTT東日本の地域に根差した営業・サポート網」が中堅中小企業の電話システムをクラウド化する後押しになると期待を語った。

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