ソフトバンク、社外有識者などが参画する「AI倫理委員会」設立

ソフトバンクは2024年4月30日、社外有識者などが参画してAIの倫理に係る各種課題の議論や提言を行う「AI倫理委員会」を同月に設立したと発表した。

近年、AIはあらゆる産業での活用が広がり、今後も活用方法の多様化や技術の高度化が進むことが予想される。一方で、活用の仕方によっては差別的な評価や選別を導く可能性があるなど、倫理面での配慮や注意が必要な技術であることが指摘されており、こうした背景の下、国内外でAIに係るルールづくりが活発化している。

ソフトバンクは「Beyond Carrier」戦略の下、従来の通信事業者の枠を超え、AIをはじめとする先端技術を活用し、革新的なサービスの提供に取り組んでいる。AIを活用したサービスの開発や提供に当たっては「責任あるAI」の実行が不可欠と捉え、AIガバナンスの構築に積極的に取り組んでおり、「ソフトバンクAI倫理ポリシー」を2022年7月に策定したほか、このポリシーに沿ったルールやガイドラインを定め、事業運営やサービス開発を行っている。

今回新たに設立したAI倫理委員会は、AIに精通した社外有識者委員と社内委員で構成する、AIガバナンスのアドバイザリーボードだ。AI倫理に係る各種課題の議論や提言を行うほか、国内外の最新動向に係る知⾒の共有などを行う。AI技術の急速な進化やそれに伴う課題の複雑化が世界規模で進むなか、社外有識者の多様な視点や知見を取り入れることで、ユーザー視点を踏まえた、客観的で実効性が高いAIガバナンスを実現していく。

ソフトバンクの常務執⾏役員 兼 CISOである飯田唯史氏がAI倫理委員長に就任する。また、社外有識者委員の5人と、ソフトバンクの社内委員として役員や社員から5人が参画する。社外有識者委員には、AI倫理やAI技術全般、データガバナンス、金融、法律、消費者、ESG(環境・社会・ガバナンス)など、様々な専門領域の知見を持つメンバーが就任し、多角的な議論や提言を行う。

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