キーパーソンが語る

「ビデオとSMSとの連携がキーに」 ダイアロジックに聞いたモバイルサービスの新潮流

構成◎太田智晴(編集部) 2011.01.17

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

数多くの通信サービスの誕生を“裏方”として支えてきたダイアロジック。来日した同社幹部に、今後のモバイルサービスのトレンドについて聞いた。


――まずダイアロジックについて、簡単に紹介していただけますか。


ジム・マッチ 最近、我々は「Build on Dialogic」という新しいキャッチフレーズを作りました。「ダイアロジック製品の上で、何か新しいソリューションを作ってください」という意味ですが、この言葉が示すように、我々は通信事業者などが通信ソリューションを展開するにあたって必要となる開発ツールなどを提供している会社です。クルマでいえばエンジンを提供する会社といえるでしょう。

ダイアロジック製品は、IVRやリングバックトーン、FAXサーバーなど、世界中の通信ソリューションで使われており、携帯電話の加入者数でいうとダイアロジック製品を利用しているユーザーの数は2億加入に上ります。また、月間15億分の通話が我々の製品の上で行われています。

――ダイアロジックでは今後、どのような分野に注力していく考えですか。

ジム・マッチ これから成長するであろうマーケットは大きく3つあると考えています。モバイルインターネット、クラウドコンピューティング、VoIPです。我々は非常に多岐にわたる顧客を持っていますが、その顧客ベースに対して、この3つの成長市場に関するソリューションを提供していくというのがダイアロジックの戦略の1つとなります。

モバイルインターネットについては、特にモバイルビデオのマーケットが成長しています。その大きな要因として挙げられるのは、処理性能が高く、スクリーンサイズも大きいスマートフォンの普及です。さらにLTEなどインフラ整備の進展も、モバイルビデオ市場の成長に寄与するでしょう。こうしたトレンドのなか、単にビデオコンテンツをモバイルで閲覧するというだけでなく、さまざまなモバイルアプリケーションにビデオを搭載する動きも同時に活発化していくだろうと見ています。

クラウドに関しては、通信事業者も積極的に展開していますから、我々もしっかりクラウドに取り組んでいくということですね。3つめのVoIPについては、最近ではPBXの90%以上がIP化するなど、どんどんピュアIPの世界に近づいています。ダイアロジックはメディアゲートウェイやメディアサーバー、SBC(Session Border Controller)といったIPネットワークをつなぐための製品を持っていますので、VoIPがコモディティ化すればするほど、我々のビジネスも広がっていきます。

 

ダイアロジック
(左から)バイスプレジデント(アジアパシフィック担当)のエーモン・カーン氏、シニアバイスプレジデント(マーケティング担当)のジム・マッチ氏、エグゼクティブバイスプレジデント(ワールドワイドフィールドオペレーションズ担当)のケビン・クック氏

モバイルビデオサービスの代表例

――モバイルビデオを活用したアプリケーションやサービスの例には、どんなものがありますか。

ジム・マッチ 基本的なサービスの1つとしては、IVR(Interactive Voice Response:自動音声応答)にビデオの機能が付いたIVVR(Interactive Voice and Video Response)があります。それから、リングバックトーンにビデオを載せたり、オンラインゲームにおいてビデオで一斉同報できるコミュニケーション機能を付けたり、ビデオ広告を流したり……。アップルのApp Storeに代表されるように、以前なら通信事業者だけが提供できたようなサービスが、今ではもっとユーザーに近いところで開発できるようになっていますから、他にもいろいろなアイデアが登場してくるはずです。

――IVVRのコンセプトはかなり以前からありますが、実際の導入例も増えてきているのですか。また、ビデオ広告の実例もすでにあるようなら教えてください。

ケビン・クック IVVRは特に南米や欧州で増えてきています。業種別でいうと、やはり銀行が採用するケースが多いですね。とりわけIVVRはディスプレイの大きいスマートフォンに適していますから、今後ますます普及してくるでしょう。

ビデオ広告については、例えば韓国でテレビ電話と組み合わせたサービスが提供されています。テレビ電話の料金は高額ですが、その中にビデオ広告を挿入することによって、ユーザーはテレビ電話を安くかけられるのです。

 

スペシャルトピックスPR

Dialpad
ted1803
aruba1803

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】プライベートLTEと
   5G URLLCの世界

[第一部]プライベートLTE 
●“Wi-Fi超え”の企業無線/●プライベートLTEを構築しよう [第二部]5G URLLC ●5Gの目玉「URLLC」とは?/●202X年、5Gはこう使う

◆[インタビュー] NTT 篠原弘道副社長 「B2B2Xで広がる可能性」 ◆クラウド管理型無線LAN ◆WAF ◆光伝送で進むオープン化

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

NTTコミュニケーションズIoTビジネスの種まきから結実まで
NTT Comの「次の一手」とは

自社発行型eSIMでの新サービス提供に期待!

SAS Institute Japanデータ分析の老舗、SASが提案するIoT時代のデータ活用

IoTのはじめの一歩を踏み出す前に考えるべきポイントは?

SigfoxSigfoxが開始1年で100万回線!
いよいよ花開くIoTビジネス

LPWAの代表格「Sigfox」の最新動向と活用事例を徹底レポート!

WatchGuard Wi-Fi Cloud不正APを自動遮断するWIPS搭載!
ソーシャルWi-Fiで販促支援も

セキュアな無線LAN環境を実現できる「WatchGuard Wi-Fi Cloud」

無線LAN構築・運用のポイントをSCSKが語る

無線LANの大きなトレンドとなっている「クラウドWi-Fi」で課題解決!

ジェイピー・セキュア導入実績100万サイト以上の
国産WAF「SiteGuard」

業界最速レベルで防御機能を提供するジェイピー・セキュアのWAF製品

ライムライト・ネットワークスクラウド型WAFでWebサイトを保護

ライムライトなら、自社のCDNやDDoS対策との多層防御でオリジンサーバーを攻撃から防御できる。

Office 365ユーザは使わなきゃ損
Teamsでチームワークが劇的に!

Office 365の新ツール「Teams」を使い始める企業が続出している。

CASO新技術のホワイトボックス
M2Mルーターは「切れない接続」

Foxconnグループでホワイトボックスを展開するCASO。

東京エレクトロンデバイスグローバル企業のSaaS活用を後押し
マルチクラウド化の準備はCASBで

マルチクラウドを一元的に管理したい。そんな望みを叶えられる。

拠点・モバイルをつなぐだけ!
クラウドの安全はシンプルに守る

クラウド利用の拡大とともに複雑化するセキュリティ課題を解決!

NetskopeCASBでクラウドはどこまで操れるか
既存のセキュリティとどう違う?
 

Netskopeを例にCASBの機能と使い方、メリットを整理した。

ソフトバンクソフトバンクがSMB向けの
ソリューションパートナー募集!

働き方改革を中心に新たなソリューション開発を支援する。

日本マイクロソフトSkype for Businessを
快適に使いこなすコツとは?

UCの導入効果を最大化するためには備えが必要だ。

日本ビジネスシステムズ“電話”からはじめる働き方改革!

日本ビジネスシステムズのクラウドPBXは、働き方改革を目指す日本企業にピッタリのIP電話サービスだ。

Dialpadピュアクラウドで進化し続ける電話

「PBXを買いたくない」「電話回線を引きたくない」。そんな企業に最適なクラウドテレフォニーがある。

東京エレクトロンデバイスIoTデバイス特化のAIで異常検知

IoTデバイスを狙ったマルウェアが急増中だ。ZingBox IoT Guardianは、IoTに特化したAIで検知する。

Aruba次世代NACでIoTの脅威をブロック

Arubaの次世代NACはエージェントレスでIoT端末にも対応! リスクを検知し有害端末を隔離できる。

アクセスランキング

月刊テレコミュニケーション20180226
wsd_iot_ngn
compass

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます