ICT×未来

<特集>5G時代の新ビジネス創出戦略 最終回

AI・4K・5Gが「三種の神器」に――人手不足も5Gが救う

文◎藤井宏治(IT通信ジャーナリスト) 2017.09.14

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

ベテランや専門家を“デジタル化”し、超高速・低遅延の5Gで現場に送る――。建設・医療・工場・警備など、熟練のスキルが必要な「シリアス」な領域で、5Gを活用したデジタル革命が始まっている。

 
中国・上海――。ハンドルを握るドライバーが運転しているのは、30kmも離れた場所にある自動車だ。

6月28日~7月1日に開催された移動通信分野の国際イベント「Mobile World Congress Shanghai 2017」で、とりわけ多くの来場者の関心を集めていた展示が、中国移動通信とファーウェイ、現地自動車メーカーの上海汽車が共同出展した5Gによる遠隔ドライブのデモだ。

来場者は、3面のHDディスプレイに表示されたリアルタイム映像を見ながら、時速30~40kmで遠隔運転できる。振動が一切なく、加速感を感じられない点などに若干の違和感はあるものの、実際に自動車に乗って運転するのと、ほぼ変わらない感覚で運転できた。

超高速大容量、超低遅延の通信が可能な5Gにより、一歩間違えれば人命に関わる車の運転が、遠隔操作で行えるようになろうとしているのだ。ファーウェイでは、5Gの商用化が見込まれる2020年をターゲットに開発を進めているという。
5Gによる遠隔ドライブのデモ
中国移動通信が、ファーウェイなどとMobile World Congress Shanghaiに出展した5Gによる遠隔ドライブのデモ。1msの低遅延と99.999%の高信頼性がアピールされていた

産業分野における5Gのユースケースの中で特に期待感の強いものに、自動車や建設機械などの遠隔操作がある。高精細な映像によって状況をリアルタイムで確認しながら、今まで人が現場で直接操作する以外になかった細かな作業も、遠隔から超低遅延で実行する。

こうした世界を実現できれば、高いスキルを持った人材をセンターに集め、複数の現場作業を効率的に行うことができる。生産性は飛躍的に向上し、危険エリアにおける作業の安全性も高まる。

建設機械大手の小松製作所(コマツ)は、NTTドコモと共同で5Gを活用した建機の遠隔制御の検討を行っている。5月には、千葉市美浜区に配置した建機を、東京ビッグサイトから5G回線を介して遠隔操縦するデモを公開した。

 

図表1 5Gを用いた建設機械の遠隔制御
図表1 5Gを用いた建設機械の遠隔制御


コマツは、無人ダンプトラック運行システム(AHS)や建機の運用を自動化するICT建機を展開するなど、建設分野でのICT活用に意欲的に取り組んでいる。建機の遠隔操縦についても、すでに光回線や無線LANを使って実用化しているが、5Gを活用すれば、さらに現場の状況を細かく把握できる。また、超低遅延によって、より高精度な操縦が可能になるという。
続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

comarch1806
bmtech1806
iijglobal1806

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】NETWORK SHIFT
         DX時代の新しいネットワーク戦略とは?
●ネットワーク仮想化最前線/●AI時代のネットワーク運用/●AWSに学ぶネットワーク構築/●SD-WANの現在地/●キャリア・OTTで進むネットワークのオープン化/●ISDN&PHSの移行戦略

◆[インタビュー] OKI 坪井正志常務「社会インフラ×IoTに確信」 ◆大量接続と低遅延を両立の「次期5G NR」 ◆NTT、B2B2Xの世界展開へ

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

moconavi今いる場所がオフィスになる!
moconaviで安全なモバイルワーク

場所を問わない新しい働き方の実現には、ICT環境の整備も不可欠だ。

サンテレホンサンテレホンがICT総合展示会
ビジネス伸ばす製品群が一堂に

東京ドームシティ・プリズムホールで7月18・19日開催!

インテル5Gをエンドツーエンドでカバー
新たな価値創出を目指すインテル

インテルは強みの仮想化技術で5G時代のネットワーク構築に貢献する。

コマーチキャリア向けOSS/BSSに強み
自動化やe-ヘルスで社会課題解決

自動化やe-ヘルスで多くの実績を持つコマーチが日本市場に参入した。

ブロードメディア・テクノロジーズ小森コーポレーションが
Aryakaで日中間通信を安定化!

日系企業の中国ビジネスに立ちはだかるのが通信環境の問題だ。

IIJグローバルソリューションズ日中間ネットワークの安定運用へ
VPN規制を乗り切る解決策提供

安定的な越境通信を実現するには何が必要か?

NTTコミュニケーションズIoTビジネスの種まきから結実まで
NTT Comの「次の一手」とは

自社発行型eSIMでの新サービス提供に期待!

SAS Institute Japanデータ分析の老舗、SASが提案するIoT時代のデータ活用

IoTのはじめの一歩を踏み出す前に考えるべきポイントは?

SigfoxSigfoxが開始1年で100万回線!
いよいよ花開くIoTビジネス

LPWAの代表格「Sigfox」の最新動向と活用事例を徹底レポート!

WatchGuard Wi-Fi Cloud不正APを自動遮断するWIPS搭載!
ソーシャルWi-Fiで販促支援も

セキュアな無線LAN環境を実現できる「WatchGuard Wi-Fi Cloud」

無線LAN構築・運用のポイントをSCSKが語る

無線LANの大きなトレンドとなっている「クラウドWi-Fi」で課題解決!

ジェイピー・セキュア導入実績100万サイト以上の
国産WAF「SiteGuard」

業界最速レベルで防御機能を提供するジェイピー・セキュアのWAF製品

ライムライト・ネットワークスクラウド型WAFでWebサイトを保護

ライムライトなら、自社のCDNやDDoS対策との多層防御でオリジンサーバーを攻撃から防御できる。

Office 365ユーザは使わなきゃ損
Teamsでチームワークが劇的に!

Office 365の新ツール「Teams」を使い始める企業が続出している。

アクセスランキング

tc1807_b
iot
compass

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます