SMB市場で実績伸ばすチェック・ポイント、北海道でセミナーを初開催

チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは2016年11月11日、JRタワーホテル日航札幌で、「中小企業向け ITセキュリティセミナー 札幌編」を開催した。同社のSMB市場への取り組みが紹介されたほか、パートナー企業や船井総合研究所の那須慎二氏が中小企業のセキュリティをテーマに講演。会場に集まった多くの聴衆が熱心に聞き入った。

中小企業のセキュリティで重要な3つのポイントとは?セミナーの最後に登壇したのは、船井総合研究所 サイバーセキュリティチーム チームリーダー/シニア経営コンサルタントの那須慎二氏だ。「日本の中小企業をサイバーセキュリティ被害から守るためにIT企業が取り組むべきこと」と題して講演した。

船井総合研究所 サイバーセキュリティチーム チームリーダー/シニア経営コンサルタント 那須慎二氏
船井総合研究所 サイバーセキュリティチーム
チームリーダー/シニア経営コンサルタント 那須慎二氏

那須氏は、2015~2016年にかけて発生したサイバー攻撃被害の実例を数多く紹介しながら、「サイバー攻撃による情報漏えいや金銭被害、情報損失は、すでに経営リスクにまで発展している」と警鐘を鳴らした。

最近のサイバー攻撃被害の状況

では一体なぜ、これほど多くのサイバー被害が発生しているのか――。那須氏は、次の3つの「ない」のため、サイバー攻撃を他人事のように感じているIT利用者が特に中小企業において多いことが一因だと指摘した。「知らない(無知)」「(実態が)見えない」「(被害に遭遇した)経験がない」の3つである。

さらに那須氏は、「ウイルス対策ソフトを入れているから大丈夫」「田舎の小さな会社がサイバー攻撃で狙われるわけがない」「盗まれて困るような情報はないから大丈夫」など、中小企業が陥りがちな8つの間違いを挙げたうえで、「ユーザー企業にサイバーセキュリティの現状を正しく伝え、理解を深める手助けをすることが、IT企業の役割だ」と訴えた。

ただし、不安を煽るような提案手法は「間違い」だという。「ファクトベースで、しっかり伝えていくことが、今後ますます重要になる」とした。また、「難解な用語で煙に巻いて提案する」といった手法も戒めた。

那須氏は最後に、ユーザー企業と提案側それぞれに向けて、中小企業のサイバー攻撃被害を最小化するためのポイントを3つずつ挙げた。

ユーザー企業においては、「知ること」「(OSのバージョンなどの)最新化」「多層防御」の3つ。提案側においては、「正しい情報提供」「(Windowsアップデートなどの)サービスメニュー化」「多層防御」の3つが重要になる。

中小企業のセキュリティで重要な3つのポイント

両方に共通するのは「多層防御」である。那須氏は「誰もが多層防御と言っているが、やはり多層防御が極めて重要だ」と強調して講演を締めくくった。

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