「利益が取れる加入者を可視化する」、米GigamonのフーパーCEOが語る

活況を呈するネットワークトラフィック可視化市場でも特に著しい成長を続けている米Gigamon。CEOを務めるフーパー氏に、詳細なカスタマー分析を可能にする新ソリューションについて聞いた。

加入者単位で可視化・分析――トラフィック可視化は多くのベンダーが提供しています。Gigamonの特徴はどこにあるのですか。

フーパー トラフィックの爆発的な増加によって引き起こされる課題を解決することに我々はフォーカスしています。特にキャリアにとって問題なのがOTTのトラフィックです。さばくのに莫大なカネがかかる一方、収益性は非常に悪い、厄介なトラフィックです。Gigamonはこの課題を解決します。

キャリアは過去数年にわたってトラフィック管理・監視に投資してきました。その目的は主にCAPEX/OPEXの削減であり、成果も上がってきています。ただし、今は焦点が移り、「加入者ごとの収益とコスト」を最適化することが重要になっています。

つまり、これまではコスト削減とARPUの最大化がキャリアの戦略の軸でしたが、それよりも、ユーザーごとの利益に焦点を当てた戦略が求められるようになっているのです。したがって、トラフィック可視化の目的もアプローチも大きく変化します。

――新たな可視化の仕組みが必要だということですか。

フーパー 従来のように全体のトラフィック動向を把握するのではなく、“収益性を高めるには何にフォーカスすべきか”を理解するために可視化と分析を行うのです。

私の家庭を例にしますと、私が1月1カ月間に使うデータ量は4GBなのに対して、18歳の娘はなんと34GBも使っています。彼女は「そんなの普通だよ」と言っていますが(笑)。

さて、キャリアがより大きな利益を得ようとすれば、どちらにフォーカスするべきでしょうか。もちろん私のほうが取りやすいはずです。

言い換えれば、加入者すべてを均等に見てはいけないということです。キャリア/SPは、エグゼクティブや大企業といった収益性の高い加入者をターゲットにする必要があり、そのためには、加入者単位で動向や体感品質を詳細に可視化・分析できる仕組みが求められているのです。

我々は3年前からこの点に着目してテクノロジーを磨いてきました。

月刊テレコミュニケーション2016年9月号から一部再編集のうえ転載
(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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