新製品&新サービス

OpenFlowで「Lync最適化」と「セキュリティ対策」――日本HPが2つのSDNアプリケーションを提供開始

文◎太田智晴(編集部) 2014.05.27

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

日本ヒューレット・パッカード
エンタープライズグループ事業統括
HPネットワーク事業統括本部
事業統括本部長 山口太氏

日本ヒューレット・パッカード(日本HP)がOpenFlow対応のデータセンターコア向けスイッチや無線LANアクセスポイントなど、複数のSDN関連製品を発表した。SDNを活用してLyncのトラフィックを最適化したり、エッジスイッチで不正な通信をブロックできるSDNアプリケーションも投入する。

OpenFlowでLyncのトラフィックを動的に優先制御

SDNに対しては、「ユースケースがまだはっきりしない」という指摘もよく耳にするが、SDNを活用した2つのアプリケーションも発表された。

1つは、「HP Network Optimizer SDN Application for Microsoft Lync」だ。マイクロソフトのユニファイドコミュニケーション(UC)基盤「Microsoft Lync」とHPのSDNコントローラー「HP VAN SDNコントローラー」を連携させるためのソフトウェアである。


HP Network Optimizer SDN Application for Microsoft Lyncの概要
HP Network Optimizer SDN Application for Microsoft Lyncの概要


Lyncでは、ビデオ通話やデスクトップ共有なども利用したリアルタイムコラボレーションが行えるが、その品質を担保するにはネットワーク側でそのトラフィックを優先制御する必要がある。HP Network Optimizerでは、OpenFlowを利用することで、複雑な設定を行う必要なくLyncのトラフィックを動的に最適化できるという。

その具体的な仕組みだが、Lyncユーザー間でコミュニケーションが始まると、Lync SDN APIからHP Network Optimizerを介して、HP VAN SDN Controllerにその情報が伝達。HP VAN SDN Controllerは、ネットワークのエッジ部分にあるOpenFlow対応スイッチに対して、QoSのDSCP値(優先制御のクラス)の変更を指示する。


HP Network Optimizer SDN Application for Microsoft Lyncのシステムイメージ
HP Network Optimizer SDN Application for Microsoft Lyncのシステムイメージ


ポイントは、コアスイッチをOpenFlow対応にする必要はなく、エッジスイッチのみをOpenFlowに対応させればいい点だ。「ホップ・バイ・ホップ方式はすべてをOpenFlow対応の機器にする必要があったが、既存ネットワークの変更を最小限に抑えられる」と尾崎氏はそのメリットを解説した。

エッジ側でのセキュリティ対策にOpenFlowを活用

もう1つの「HP Network Protector SDN Application」は、セキュリティを目的にしたSDNアプリケーションで、こちらもエッジスイッチのみのOpenFlow化で導入できる。

「セキュリティというと、WANやインターネットに近いところで、ファイヤウォールやIPSで守るというのがセオリーだが、コア側だけではなく、エッジ側でも守ることができないか。HP Network Protectorでは、マルウェアやボットネットに汚染されたデバイスがネットワークに接続し、悪質なサイトに接続しようとするとイジェクトできる」(尾崎氏)


HP Network Protector SDN Applicationのシステムイメージ
HP Network Protector SDN Applicationのシステムイメージ


HPはIPS製品「TippingPoint」を提供しているが、そのレピュテーションデータベースを活用し、悪質なサイトへの接続を監視。不正な通信について、エッジスイッチのところでストップできる。このため不正なトラフィックでキャンパスネットワークの帯域が埋め尽くされるのを防止したり、コアを経由しない不正な通信を検知・ブロックすることが可能だ。BYODや大学のキャンパスなど、管理されていない様々なデバイスが接続する環境に特に有効で、すでにオーストラリアの教育機関に採用されているそうだ。

価格はHP Network Optimizer SDN Application for Microsoft Lyncが50万円~、HP Network Protector SDN Applicationが25万円~となっている。

 

スペシャルトピックスPR

yamaha1708
macnica1708
nokia1708

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】5G時代の新ビジネス創出戦略
<Part 1>5G革命の本質とは? - 主戦場は「リアル」で「シリアス」な領域へ
<Part 2>5Gで超現実の感動体験 - ポストスマホ時代のビジネスチャンス
<Part 3>人手不足も5Gが救う - AI・4K・5Gが三種の神器に

● [インタビュー]OKI 常務 坪井正志氏「“IoTのOKI”実現の準備は整った」 ●LPWA「ローラ」ネットワークの選び方 ●データセンターインターコネクト(DCI)最新動向 ● 新LPWA規格「Weightless-P」が日本上陸

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー
WS変革Day2017 B

スペシャルトピックス

ヤマトの総合物流ターミナル「羽田クロノゲート」で様々な付加価値!

RADIUS内蔵APとの連携で無線/有線LANの両方でデジタル証明書認証

LPWAネットワークを自ら構築するなら、世界で豊富な実績を誇るキャリアグレードのActilityだ。

業界最高レベルのキャリア/サービスプロバイダ向けルータが登場する。

無線プロトコルスタック「SkWAN」搭載のLPWA基地局なら、1台で最大6400台のエンドデバイスを接続できる!

IBM Watsonが最適な活用方法や脅威対策を提供! 先進のPC/スマホ一元管理を実現する「IBM MaaS360」とは?

「企業向けソーシャルプラットフォーム」で働き方そのものも変える!

ペタバイトクラスも「大きなバケツ」で一括管理できる!

中堅・中小企業を支援する宝情報がUTMのサポートサービスを開始する。

教育現場への無線LAN導入を成功させるための3つのポイントとは?

スマートデバイスを標的にした未知の不正アプリにも対応できる。

設計から製造までセキュアなプロセスで、他のAndroidにはない安全性。

Webサイトの利便性とセキュリティ向上を同時に実現できる最適解とは?

アクセスランキング

月刊テレコミュニケーション5月号
ms
compass
packet

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2015 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます