新製品&新サービス

オラクルのSDN/仮想ネットワーク戦略は「InfiniBand」がキモ

文◎太田智晴(編集部) 2013.04.04

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

日本オラクル システム事業統括
ソリューション・プロダクト統括本部 副統括本部長
プロダクト・マネジメント・オフィス 本部長
宮坂美樹氏

SDNへの期待が高まるなか、日本オラクルが仮想ネットワーク製品「Oracle Virtual Networking」に関する記者説明会を開いた。オラクルのSDNの大きな特徴の1つは「InfiBand」を採用している点だ。

SDN(Software Defined Network)や仮想ネットワークのための要素技術といえば、OpenFlowやVXLAN、TRILLなどのワードが思い浮かぶが、日本オラクルが展開するSDN/仮想ネットワークソリューションの土台となっているのはInfiniBandだ。

InfiniBandとは、主にHPC(High Performance Computing)の分野で使われてきたインターコネクト技術。イーサネットを上回る広帯域・低遅延も実現可能なことからHPC市場では一定のポジションを築いてきたものの、提供ベンダーが限られているなどの問題から、エンタープライズ市場ではほとんど採用されてこなかった。ただ最近、風向きは変わりつつある。

データセンターネットワークでは現在、サーバー間トラフィック(東西トラフィック)の急増が課題になっているが、これを解決する高速サーバー間通信技術としてオラクルなどがInfiniBandを積極的にプッシュしているからだ。さらにオラクルは昨年買収したI/O仮想化ベンダー、Xsigo Systemsの技術を用いて、InfiniBandを活用したSDNソリューション「Oracle Virtual Networking」を提供している。

4月4日、日本オラクルはSDN/仮想ネットワーク製品に関する記者説明会を開催したので、その概要をレポートする。

Oracle Virtual Networkingの3つの価値とは?

日本オラクル プロダクト・マネジメント・オフィス 本部長の宮坂美樹氏は、オラクルの仮想ネットワークの価値について3つのキーワードを挙げて説明した。

1つめは「シンプル」で、これはまずケーブリングの簡素化を意味している。サーバー集約・仮想化環境では、例えば1GbEのNICが3枚に10GbE NICが1枚、それにFC用のHBAといった具合に1台の物理サーバーに数多くの物理I/Oを搭載するケースが少なくない。その結果、非常に複雑な配線になる。


InfiniBandでシンプルなケーブリングを実現
InfiniBandでシンプルなケーブリングを実現


しかし、InfiniBandでは、イーサネットやFC、iSCSIなどを1本のケーブルに統合することが可能だ。このため配線はすっきりし、「ハードウェアコストも50%くらい削減できる」(宮坂氏)という。


Oracle Fabric Interconnect
Oracle Fabric Interconnect。上段がInfiniBandのポートで、下段のI/Oモジュール・スロットにはイーサネットやFCなどのモジュールが挿せる


また、ネットワークの運用もシンプルになる。宮坂氏は実際に、運用ツールのGUI画面上から仮想NICを追加し、接続したい仮想ネットワークを選択して承認するだけで、ネットワークの変更が完了することをデモしてみせた。なお、Oracle Virtual Networkingでは最大1万6000の仮想ネットワーク環境を構築可能だ。

2つめの特徴は「高性能」である。オラクルでは仮想ネットワーク用のハードウェアとして「Oracle Fabric Interconnect」を2モデル用意しているが、最大でサーバー当たり40Gb InfiniBand×2の80Gbpsを実現できる。


InfiniBandのパフォーマンスの特徴
InfiniBandのパフォーマンスの特徴


最後の3つめは「高セキュリティ」で、完全に独立したマルチテナントネットワークが構築可能とされた。VLANによる論理分割の場合、物理的にはネットワークは分離されていないわけだが、Oracle Virtual Networkingでは下のスライドのように、異なる物理ポートに仮想NICを終端させることで、完全に分離できるという。


I/Oを完全に分離可能だという
I/Oを完全に分離可能だという

スペシャルトピックスPR

nec1711
hpearuba1711
watchguard1711

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】つながるクルマが「移動」を変える
     モビリティIoT革命


◆[インタビュー]シスコ鈴木専務「IoTの幻滅期をいち早く経験したシスコは他社の1年先を行く」 ◆920MHz帯“大混雑時代”の対応策に ◆LPWAで地域活性化に挑む藤枝市 ◆handyがホテルの客室電話を変える ◆ネットワークセキュリティの新常識 ◆IoTルーター/ゲートウェイの最新トレンド

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー
日本IBM

スペシャルトピックス

サクサ中小企業も容易にセキュリティ対策

サクサのUTM「SS5000」は、コンパクトながら充実機能。外部だけでなく内部の脅威にも対応できる。

Office 365ADCでOffice 365通信の課題解決!

Office 365通信の課題であるプロキシ/FWの負荷増大と運用の複雑化を一気に解決するのがADCだ。

ウォッチガード・テクノロジー・ジャパンネットワークとPCを同時に守る!

ウォッチガードはNW防御にエンドポイントでのセンサー技術を組み合わせ、包括的で効果的な対策を実現!

サイバーリーズンAIで攻撃の兆候をリアルタイム検知
既知だけでなく未知の脅威も防御

AIを活用した独自分析技術で、悪意ある振る舞いを検知するEDR製品。

パロアルトネットワークスGTP-C/GTP-Uのセキュリティ強化
次世代FWをモバイル網に適用

携帯電話事業者のネットワークは次世代ファイアウォールが守る。

NECマグナスコミュニケーションズPHS/ISDNからLTEへ簡単移行!

「マルチキャリアで冗長化したい」「シリアルI/Fなど既存環境に手を加えたくない」といった声に応える。

アットマークテクノ柔軟な拡張性・出荷実績30万台の
安心感の日本製IoTゲートウェイ

ASEAN中心に認証を取得で、IoTシステムの海外展開にも便利だ。

Office 365導入を成功に導くため NWを見直すべき10のポイントOffice 365導入を成功に導くため NWを見直すべき10のポイントOffice 365導入を成功に導くため
NWを見直すべき10のポイント

実際の失敗例をもとに、ネットワークの見直しのポイントを整理する。

無線LAN APだけで電子証明書も運用可能に 運用管理を容易化する工夫も満載!無線LAN APだけで 電子証明書も!

ヤマハのAPは内蔵コントローラ で複数のAPを統合管理できる。セキュリティ機能も充実だ。

Wi-Fiの見えない脅威を可視化・防御 ワイヤレスIPSをお求めやすい価格で!「見えない脅威」にさらされている
無線LANをどう守る?

Wi-Fiの見えない脅威を可視化・防御するワイヤレスIPSを手頃な価格で!

オンプレミス型のPBX/ビジネスフォンは“時代遅れ”では決してない。

機械学習/AIを使った自律運用型ネットワークをArubaは提案する。

ウォッチガードなら「導入運用の容易性」と「強固なセキュリティ」を兼ね備えたWi-Fi環境が手に入る。

パブリッククラウドの普及で、設計・構築・運用法が大きく変わった!

待望の後継機が遂に登場!電話番号の最大登録数は2倍に向上。

ソフトバンクのMDMは、管理者の運用負荷を軽減しながらセキュアな利用を可能にする。

働き方改革はICTツールの導入・活用から取り組むのが有効だ。

大量のアラートをさばくのに忙殺される、旧態依然の運用と決別しよう。

NECのソリューションなら、多様なモバイルワークをセキュアに実現!

「WhatsUp Goldならコスト半減も可能」。イプスイッチの関口氏はこう自信を見せる。

アクセスランキング

月刊テレコミュニケーション201712
wj2018
compass
packet

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2017 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます