ディーリンクジャパン マーケティングコミュニケーション部・部長代理の小林重臣氏(右)と、同部マーケティングコミュニケーション課の畑中秀太氏
無線LANは導入に手間とコストがかかり、運用管理も煩雑──。そんな常識を打ち破るのが、ディーリンクジャパンの「D-Link Business Cloud」である。マーケティングコミュニケーション部・部長代理の小林重臣氏は「ディーリンクが目指しているのは、お客様自身で簡単に設定できる無線LANです」と話す。
同ソリューションは、APに電源コードとLANケーブルを接続するだけで設定が完了する「ゼロタッチ設定」機能を備えている。クラウド上の管理システムから自動的に設定が行われ、その後の運用も、ユーザー企業の担当者が自ら日本語GUIを使って簡単に行うことができる。
なお、APを天井や壁に設置するには工事が必要だが、最近ではテーブルなどの上にAPを置いて利用するユーザーも多いという。これなら工事業者を呼ぶ必要もなく、“DIY型”で無線LANを使い始めることが可能だ。
また、APをクラウドから一元管理できるのはもちろんのこと、自動ポリシー設定やネットワーク状況のモニタリング、APの階層化やグルーピングといった、無線LANを運用する上で必要な機能を網羅している。
そのうち最近利用が増えている機能として、小林氏は「ゲストアクセスモード」を挙げる。店舗をチェーン展開する企業などが来店客向けにフリーWi-Fiを提供する際に、業務用のネットワークには接続できないようにするものだ。
また、SNSのアカウントでフリーWi-Fiを利用できる機能も用意している。外国人観光客の増加に対応するためで、LINEやFacebook、Google+に対応しており、今後は中国でよく利用されているウェイボーにも対応する予定だ。
図表 D-Link Business Cloud
導入コストを抑えられることも特長の1つだ。D-Link Business Cloudに対応するAP「DBA-1510P」の価格は4万5800円と、他社製品と比べてリーズナブルだ。これに1台ごとの年間ライセンスを支払うことで、D-Link Business Cloudのすべての機能を利用できる。
「価格が安いからといって機器としての性能が低いわけではありません。例えば、当社では100台以上のAPを同時接続する試験を行い、成功しています」とマーケティングコミュニケーション課の畑中秀太氏は説明する。
APの製造終了日から5年間は無償修理が受けられる「リミテッドライフタイム保証」も人気が高い。また、見逃せないのが、サーバー群を日本国内のデータセンターで管理している点で、これもユーザー企業から好評を得ている。
「お客様が必要とする機能を備え、低価格で提供することがディーリンクの方針であり、実際、多くの企業がD-Link Business Cloudを採用しています」と小林氏。D-Link Business Cloudは競合を凌ぐほど豊富な機能を備えているわけではないが、それでも多くの企業や教育機関で採用されている。それはニーズに応えるソリューションであることの証左といえる。
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