日商エレクトロニクス Cisco SD-WAN(旧Viptela) 拠点・クラウド間接続も自在に制御 IaaS/SaaSが快適に使えるSD-WAN

常に進化し続けるSD-WAN──。日商エレクトロニクスが販売する「Cisco SD-WAN」(旧Viptela)には、まさにそんな表現がピッタリだ。SD-WANといえば拠点間ネットワークのコスト削減や運用シンプル化が主目的だが、Cisco SD-WANの機能はそれに留まらない。クラウド接続の最適化やTCP最適化など続々と新機能が追加されている。

 「2017年も次々と機能がアップデートされ、その都度使いやすくなっている。最近は特にクラウドを快適に使うための機能が強化されており、それが他社のSD-WANとの差になっている」

 Cisco SD-WANの特徴についてそう語るのは、日商エレクトロニクス・ネットワーク&セキュリティ事業本部ネットワーク事業部第二課の西田奨氏だ。MPLSとインターネット回線を使い分けるハイブリッドWANやアプリケーション毎の最適経路制御、運用のシンプル化といったSD-WANの基本機能に加えて、今や企業に不可欠なクラウド接続を最適化する機能が充実してきている。

 特に注目すべき新機能が「Cloud onRamp for SaaS」だ。拠点からSaaSにアクセスする経路が複数ある場合に、Ciscoが定義するアプリケーション毎の体感品質を比較して最も品質のよい経路を自動的に選択してくれる機能だ。Office 365やSalesforce、BoxといったSaaSをストレスなく活用できる安定的なネットワーク基盤を実現できる。

図表 Cloud onRamp for SaaSによるアクセスの最適化

図表 Cloud onRamp for SaaSによるアクセスの最適化

 もう1つ「Cloud onRamp for IaaS」も見逃せない。アマゾンのAWSと拠点とを結ぶ仮想ネットワーク(VPN)を簡単に生成・運用できるようにする新機能だ。

 従来、このVPN接続を行うには、AWSの管理画面で仮想版の「vEdge」(拠点ごとに設置するSD-WANルータ)を設定する必要があった。SD-WANの管理ツール「vManage」と両方を操作しなければならず、ユーザーは面倒を強いられてきたが、Cloud onRampの登場によりvManageの操作だけですべて扱えるようになったのだ。GUI上の操作だけでVPN接続が可能なため、作業負荷はかなり改善される。なお、2018年春にはAzureにも対応する予定だ。

新機能やLTE回線の活用で新規導入・拡張がさらに容易に


 このほかにも、ユーザーを喜ばせる新機能が続々加わっている。「TCP Optimization」はTCPを最適化する機能で、拠点間通信の体感品質を向上させることが可能だ。

 SD-WANの導入を容易にする新機能もある。「IKE based IPsec」機能の追加により、従来は難しかった他社IPsecソリューションとの連携が可能になった。そのため、vEdgeを配置できないIPsec対応クラウドサービスや既存のIKE/IPsec拠点とも連携が可能となり、柔軟な構成を取ることができる。初期費用を抑えてSD-WANの導入拠点を広げられる。

 また、vEdgeのLTE対応モデル(下写真)の登場も大きなニュースだ。NTTドコモ(MVNOも含む)のSIMを挿入して拠点に持ち込むだけで、LTEをSD-WANのアンダーレイ回線として即座にSD-WANが使える。「固定回線が開通するまでの間に使ったり、災害対策・事業継続の観点で導入するお客様もいる」と西田氏。こうした積極的な機能強化により、同社の顧客では「SD-WANの利用シーンの幅が広がっている」という。

LTE対応版「vEdge-100m-NT」

LTE対応版「vEdge-100m-NT」

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TEL:03-6272-5640
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