NECネッツエスアイ Silver Peak Unity EdgeConnect Silver PeakのSD-WANはココが違う! 独自技術でSaaS通信を“フル制御”

高機能なSD-WANを求めるグローバル企業から支持を集めるソリューションがある。世界で600社・3000サイトへのSD-WAN導入実績を持つSilver Peakの「Unity EdgeConnect」だ。アプリケーションを識別してきめ細やかにトラフィックを制御する独自技術により「SaaSを快適かつ安定的に使いたい」という企業ニーズに応えている。
井内新介氏

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井内新介氏

 貴方はWANに何を求めますか──。

 クラウド/SaaSの利用が急速に広がる今、「アプリケーションのパフォーマンスが良くなること」を真っ先に挙げる企業は多いはずだ。米Silver Peak Systemsはまさにこれを基本コンセプトとして、WANを最適化するソリューションを開発、提供し続けている。

 2004年の創設以来、WAN高速化製品で世界77カ国・3000社以上のユーザーを獲得してきた同社は近年、SD-WAN製品「Unity EdgeConnect」でさらに600社以上も顧客を増やしている。ハイブリッドWANや動的な経路制御、アプリケーション可視化、ゼロタッチプロビジョニングといった「一般的なSD-WANの機能はすべて具備しながら、WAN高速化も組み合わせて使えるのが特徴」と語るのは、Unity EdgeConnectを販売するNECネッツエスアイの井内新介氏だ。

 この2つの機能を兼ね備えた製品は他社にもあるが、Silver Peakの優位性は、SD-WANもWAN高速化も「1つのソフトウェア」で稼働している点にある。それぞれを切り替えながら動くことがなく、パフォーマンスの劣化なしに使い続けられるのだ。

ローカルブレイクアウトを効率化 きめ細やかにトラフィックを制御


 さらに、特にSaaSを遠隔地から快適かつ安定的に使いたいと望む企業にとって注目すべきポイントが2つある。

 1つが、拠点から直接インターネットとクラウドに接続する「ローカルブレイクアウト」をしやすくする機能だ。

 最近、インターネットへの出入口を本社/データセンター(DC)に集中させる従来のWAN構成を見直して、ローカルブレイクアウト構成に移行する企業が増えているが、Silver Peakはまさにそのニーズに合致する独自技術を持つ。SaaSを利用する際に発生する最初のパケット(DNSリクエスト)からアプリを識別し制御する「First-packet iQ」だ。

 他社SD-WAN製品のほとんどはDPI技術でアプリを識別しているが、その方式では、DNSリクエストが返ってきた後しかアプリを認識できず、結局、トラフィックがDCを経由してブレイクアウトの効果が出ないケースがある。

 対してSilver Peakは、通信を識別するための1万以上のSaaSとWebアプリケーション、3億以上のWebドメインからなるデータベースを持っており、それを基にDNSリクエストからアプリを識別して経路を制御できる。そのため、WANやDCに余計な負荷をかけない「きめ細やかなローカルブレイクアウトができる」のだ。図表のように、SaaSアプリごとに適切な経路に振り分け、セキュリティ対策を施すことも可能だ。

図表 First-packet iQによるきめ細かなインターネット・ブレイクアウト

図表 First-packet iQによるきめ細かなインターネット・ブレイクアウト

 もう1つのポイントは、回線の品質そのものを向上させる技術だ。

 通信を行う際に“予備パケット”を送信することで、パケットロスが発生した場合にそれを復元できる。つまり、再送処理を行わずに済むため、回線が本来持つ以上の品質で通信できるのだ。特に音声通話やビデオ会議に効き目があり、「回線品質が悪い新興国に拠点を持つお客様に喜ばれる」という。

 SD-WANの売りの1つに、より状態の良い回線を自動選択する機能があるが、Unity EdgeConnectなら「回線の品質そのものも上がる」というわけだ。これも、グローバル企業から支持を集める大きな理由となっている。

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