NECマグナスコミュニケーションズ IoTルーター「uM310R」/IoTアダプター「uM70L」 PHS/ISDNからLTEへ簡単移行! マルチキャリア対応で通信の冗長化も!

IoT化が進む現在、LTEに対するニーズは増すばかり。「ミッションクリティカルなシステムでもLTEを利用したい」「通信回線をPHSからLTEに移行したいが、シリアル通信I/Fなど既存環境には手を加えたくない」。そんな声に応えるのが、NECマグナスコミュニケーションズのマルチキャリア対応のIoTルーター「uM310R」とIoTアダプター「uM70L」だ。
大坪美智氏

NECマグナス
コミュニケーションズ
ネットワーク事業部
営業部 主任
大坪美智氏

 IoTによる業務効率化を検討する企業が続々と増えてきた。それに伴い、自動販売機や空調装置、太陽光発電パネル、工場の機械など、様々な機器をLTEでネットワークに接続するニーズが高まっている。

 そうしたニーズに応える製品として、IoTルーター「uM310R」と、IoTアダプター「uM70L」を提供するのは、NECマグナスコミュニケーションズだ。

 まず、uM310Rの特長は、前述の機器はもちろん、ATMのようにミッションクリティカルで可用性が重視されるシステムでも利用できる点にある。uM310Rは、1台につきLTEのSIMを1枚挿せるが、そのLTE回線はNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3キャリアに対応している。uM310Rに備わっている冗長機能のVRRP(Virtual Router Redundant Protocol)により、uM310Rを2台設置して主回線と副回線でキャリアを使い分ければ、主回線のLTE基地局がダウンした時には副回線で通信を継続できる。

 また、有線WANとLTE回線の冗長にも対応可能だ。「様々な冗長化提案ができます」と、営業部主任の大坪美智氏は説明する。

PHSからLTEへ簡単移行


 もう1つ、NECマグナスが提供するuM70Lは、「これまで長年利用してきたPHSやISDN回線を、LTEへマイグレーションしたい」というユーザーの要望にぴったりフィットするという。

 一例として、コインパーキングにある精算機の監視用ネットワークが挙げられる(図表)。IoTがもてはやされる前から、ネットワーク経由での遠隔監視を実現しているコインパーキングの精算機は、RS-232Cなどのシリアル通信I/FからPHSやISDNを経由して監視サーバーに接続されている。そのPHS/ISDNをLTEに置き換えるには、通常はシリアル通信をIP化し、監視サーバーの設定をPHS/ISDNからLTE用に変更する必要がある。このため移行作業は大掛かりになり、コストもかかる。

図表 uM70Lを利用したPHSマイグレーションの例

図表 uM70Lを利用したPHSマイグレーションの例

 しかし、uM70Lを利用すれば、容易にPHS/ISDNからLTEへ移行できる。uM70LのWAN側はLTE対応でありながら、DTE(データ端末装置)側のI/Fとして標準でRS-232Cを搭載しているほか、オプションでRS-485、アナログ、接点入出力なども搭載可能。また、PHSやISDNのATコマンドを受信し、発着信シーケンスをエミュレートする機能や電話番号とIPアドレスを変換するGW機能が実装されている。もし、監視サーバーのI/FもRS-232Cで、ネットワークがIP化されていない場合は、監視サーバーとLTEの間にuM70Lまたはデータ変換用ゲートウェイを設置すれば、監視サーバーの設定変更を最小限に抑えられる。

 「IoT活用のシーンは幅広い。すでにIP化されている環境ならuM310R、シリアル通信I/FがあるならuM70Lといったように使い分けていただきたいです」と大坪氏は語る。

page top
お問い合わせ先
NECマグナスコミュニケーションズ
ネットワーク事業部 営業部
TEL:03-5443-9607
URL:http://www.necmagnus.com/