ブロードメディア・
テクノロジーズ
取締役
事業開発部 部長
東口和律氏
企業のWANに対するニーズが多様化している。通信速度と安定性の向上に加え、拠点の開設や統廃合に応じて構成を変えられる柔軟性や、モバイルユーザーへの対応、そして各種クラウドへの接続も必要不可欠だ。必然的にWANの構成は複雑化し、回線コストと管理者の運用負荷が増大している。
さらに、今後IoTが本格化すれば、その信頼性と拡張性がビジネスに及ぼす影響はより高まるだろう。企業は今こそ、これら様々な要求に対応し、かつ低負荷に運用できるようにWANの再構築に動き出さなければならない。
このニーズに応え、多数の拠点を世界中に持つグローバル企業から支持を集めているのが「Aryaka Global SD-WAN」だ。顧客企業数は約700社に及び、計5500拠点で利用されている。
Aryaka Global SD-WANは企業向けに高付加価値なプライベートネットワークを提供するソリューションだ。最適な経路選択を行うSD-WANや、AWS/Azure等への閉域接続、通信を高速化するWAN最適化、セキュリティ機能等を提供する。ユーザー企業は図表のように、各拠点/データセンターと、Aryakaが世界中に展開しているPOPとをインターネットで接続するだけでこれらの機能をサービスとして利用できる。
図表 Aryaka Global SD-WAN
つまり、拠点のある国・地域ごとに高価なMPLS回線を調達したり、WAN最適化装置を導入・運用したりする必要なく、高機能なネットワーク基盤が使えるようになるのだ。
これにより、WAN構成をシンプルにしながら回線費用の削減、ファイル転送やクラウド接続のパフォーマンス向上等のメリットが得られる。中国本土とGreatFireWallを挟む海外の通信では特に高い効果を発揮する。また、ポータル画面からWAN全体を一元的に管理・制御することも可能だ。
なお、同じようなことは、インターネットをベースにWANを構成する一般的なSD-WANでもできそうに思えるが、Aryakaを国内で販売するブロードメディア・テクノロジーズ取締役の東口和律氏は、ことグローバル企業においては「単にSD-WANを導入するだけでは解決策にならない」と指摘する。国際間接続をインターネットに依存すれば、通信品質を安定化させるのは難しく、さらにWAN最適化等を別途に組み合わせなければならないため、結局運用は煩雑化してしまう。
これに対し、インターネットとは異なるセキュリティレベルの高いプライベートネットワークとSD-WANやWAN最適化等を合わせて利用できるAryakaなら、品質のコントロールが容易で運用負荷も低減できる。そのため「専用線のコストが高く回線品質も悪い新興国の拠点からAryakaを導入する企業も多い」という。
もう1つ、導入容易性と拡張性の高さも特筆すべき点だ。設備投資は一切不要なため、拠点を増やす場合も帯域を拡張する場合も、オーダーするだけで数時間後には望みのWANが使える。フリートライアルで効果を検証してから導入できることも嬉しいポイントだ。
東口氏によれば日本企業にも採用が広がっており、製造業がIoTデータをAWSに転送するプラットフォームとして採用する例も出てきているという。今後ますます注目が集まりそうだ。
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