住友商事マシネックス UX2000 Microsoft Lyncと電話設備の管理を一元化 UC導入を妨げてきた“音声統合”を後押し

マイクロソフトの新たなユニファイドコミュニケーション(UC)基盤製品「Microsoft Lync」では、電話機能が大幅に強化された。目玉は、WAN障害時に支店側の通信を維持するサバイバルブランチアプライアンス(SBA)だ。このSBAを提供するのが米NET社である。既設PBXとLyncを統合するゲートウェイ製品「UX2000」にSBAの機能を実装。加えて、電話環境の設定を簡素化し、Lyncと一元管理できる機能も搭載することで、UC実現の壁を取り払う。

 マイクロソフトのOffice Communications Server 2007(OCS)でUC基盤を構築する場合、最大の障害となっていたのが音声インフラの統合だ。

 プレゼンスやIM、メール、Web会議等と、最も重要なリアルタイムコミュニケーションツールである電話がスムーズに連携してこそ、UCの真価は発揮される。既存PBXとOCSの連携から始め、徐々に音声インフラをOCSのソフトウェアPBXに移行させていくというのがUC導入の現実的なシナリオだが、これまで、音声統合で壁に突き当たるユーザーは少なくなかった。

 大きな壁は次の2つだ。

 1つは、VoIPシステムとしてのOCSの機能性と信頼性である。OCS、そしてOCS R2へと進化する中でPBX機能が拡充されてきたが、電話の運用に独特の文化を持ち、高い信頼性を求める国内企業からは十分な評価が得られなかった。

 もう1つは、PBXシステムの孤立性に由来する壁である。ITインフラの管理担当者やSIerにとっては技術的にも、そして組織的にも、音声インフラは“難物”だ。OCSと既設PBXのインテグレーションには特別な電話関連スキルを持った技術者が必要。UCの実現は、総務部門やPBX業者など多くの関係者を取りまとめながら推進していく、言わば“根気のいる”取り組みとなる。

IT管理者が電話を設定・管理


 だが、OCSの後継製品「Microsoft Lync」の登場は、こうした課題を解消し、UC環境に移行する大きなチャンスになりそうだ。

 Lyncでは特に、音声システムとしての可用性が強化された。サーバーの安定性と通話品質を確保するコールアドミッション制御機能を搭載。また、中央集中型システムにおいて、WAN障害時にも支店側の通信機能を維持するためのサバイバルブランチアプライアンス(SBA)も用意する。

 このSBAを提供するのが米NET社だ。SBAの機能を搭載したLync認定ゲートウェイ「UX2000」を住友商事マシネックスが国内向けに販売する。従来から同社のゲートウェイはIP電話サービス、FMCとの連携をサポートしており、UX2000でもLyncとPBXの連携はもちろん、同様の対応を予定している。

 ここで注目は、UX2000が、前述の2つ目の課題に対しても有益な答えをもたらすことだ。SBA機能、ゲートウェイ機能の各種設定・管理は、「WebUI」(下写真)で行う。電話に関するスキルがなくとも、いわゆる“ウィザード方式”で設定が完了できる。Lync Serverの管理者が、SBAとゲートウェイ機能も一元的に設定・管理が行えるよう設計されているのだ。

WebUI   UX2000

NETの新ゲートウェイ「UX2000」(上写真)は、IT管理者にも操作しやすい設定・管理用インターフェースを備える



 Lyncを核としてVoIPゲートウェイとその先につながる電話設備、音声ネットワーク、支店側のサバイバル装置を管理できる。音声統合に悩むIT管理者にとって、これは大きな価値となる。

 もう1つ、UX2000にはUCを実現する上で重要な機能がある。「Call Folking(フォーキング)」だ。これは、着信時に、Lyncに直収されたデバイスだけでなく、その他の多様な端末――既存のPBX電話機やFMC携帯など――を同時に呼び出す機能である。Lync自体も同様の機能を持つが、Folkingによってより多くの端末が利用できる。各個人が状況に応じてデバイスを使い分ける場合でも、確実なコミュニケーションが実現できる。

 UX2000はActive Directoryと連携して、Lyncのクライアントと、PBX電話機やFMC携帯などの“外部端末”をシームレスに連動させるインテリジェントルーティング機能を有する。既存設備をLyncの端末として有効に活用できるという点でも、UC導入の敷居を下げるのに役立つはずだ。

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