連載 モバイルクラウドが避けては通れない 「Big Data」との戦い

メール、SNS、TwitterのようなWebサービスが急拡大すると、莫大な量のログやメッセージが一気にサーバーに流れ込む。この巨大なデータのフローやストックは、サービスが拡大する過程では不可避であり、喜ばしい反面、大きな脅威となる。そのため通信やクラウド関連のエンジニア達の間では「Big Data」と呼ばれ、将来を占ううえでの最大級の関心事となっているようだ。

先駆者であるGoogleやAmazonなどは、Big Dataに直面することをいち早く予見し、独自のデータベースを核とするクラウド環境を開発して対応した。彼らのサーバーがダウンせず、顧客がほぼ不満無く利用し続けられているのも、この先見性と技術力があったればこそ。しかし、このBig Dataとの戦いは、すでに彼らだけの世界にとどまるものではない。世界中でベンチャーを中心に、Big Data対応のメールシステムやデータベースの開発が始まっている。その代表格が、オープンソースのデータベース技術をベースにして進められている「オープンソースプロジェクト」と呼ばれる取り組みである。その代表格である“Hadoop”や“Cassandra”といった名称を耳にされた方もあるのではないだろうか。

本連載では、通信事業者やモバイルクラウドサービス事業者が直面するBig Dataとの戦いの本質を明らかにし、その最前線での技術動向を解説していく。執筆を担当するジェミナイ・モバイル・テクノロジーズ(以下、Gemini)は通信事業者向けメールサーバー向けソフトウェアベンダであり、日本のみならず、欧州、中南米、中国の大手携帯通信事業者を顧客にもつ。2010年7月にはHadoopやCassandraと同様にBig DataをターゲットとしたオープンソースプロジェクトHibariをリリースし、Big Dataとの戦いに本格的に参戦した。

<本連載のテーマ>
第1回:モバイルクラウドへの道はBig Dataへの道(2010年11月16日掲載)
第2回:Big Dataと携帯メール(2010年11月25日掲載)
第3回:モバイルクラウド環境におけるBig Data技術(2010年12月3日掲載)
第4回:オープン化とBig Data技術(2010年12月17日掲載)
第5回:Big Dataがモバイルビジネスに与える影響(2011年1月24日掲載)

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