日本シエナコミュニケーションズ DCIソリューション「Waveserver」 キャリア向け通信機器の実績を生かし DCI市場とSDN分野のリーダーを目指す

企業によるクラウドサービスの活用が本格化し、DCI(Data Center Interconnect:データセンター相互接続)市場が急成長している。キャリア向け通信装置のリーダーであるシエナは、この成長著しいDCI市場とSDN分野にもフォーカス。WaveserverとBlue PlanetによりDCI市場およびSDN分野におけるナンバーワンの座を確固たるものにしようとしている。
Anup Changaroth氏

米Ciena
Director,
Portfolio Marketing
Anup Changaroth氏

 メリーランド州ハノーバーを本拠地とするシエナは、通信事業者向けのレイヤ0からレイヤ2までの通信装置の提供を中心としたビジネスを展開するネットワークスペシャリストである。すでに世界80カ国以上、1000社以上の顧客に通信機器を提供した実績があり、米AT&Tやベライゾン、英BTをはじめ、全世界の大手通信事業者の約80%が同社のソリューションを採用している。また、3年前より海底ケーブルの分野にも参入し、短期間にリーダーの地位を確立するなど、新たなビジネス領域も積極的に開拓している。

 主要な製品としては、「6500ファミリー」に代表されるパケット/光トランスポート製品群や「5400ファミリー」に代表されるスイッチング製品群、「8700ファミリー」に代表されるパケット・ネットワーキングシステム製品群がある。また、SDN(Software Defined Networking)およびNFV(Network Functions Virtualization)分野において高い技術力を持つサイアンの買収により統合された「Blue Planet」をはじめとする各種ソフトウェアやプロフェッショナルサービスにより、トータルなソリューションを提供する。

 こうしたシエナの製品ポートフォリオのベースとなっているのが、「OPn」ネットワーク・アーキテクチャだ。OPnネットワーク・アーキテクチャの目的は、光とパケットの統合によりネットワーク容量を大規模にスケールさせる拡張性、SDNを実現するネットワークの柔軟性、ネットワークの最適化や快適なアプリケーション環境の実現にある。これらにより、ネットワーク環境をインテリジェントに進化させるための設計図を提供するのだ。

2倍の成長率で拡大する DCI市場にフォーカス


 日本市場では、大手キャリアを含む通信事業者が主な既存顧客だが、現在は沖電気工業やユニアデックス、エリクソンなどのパートナーとともにエンタープライズ分野のビジネスも強化、さらにデータセンター分野やソフトウェア分野のビジネスにもフォーカスしている。米シエナの製品マーケティングディレクターであるアヌープ・チャンガロス氏は、データセンター分野について次のように語る。

 「グローバルなデータセンター相互接続(DCI:Data Center Interconnect)市場では、19.4%でシエナがシェアナンバーワンです。この市場が重要なのは、ネットワークインフラ市場の2倍の成長率で拡大しているからです。ただしDCI市場には、(1)距離の限界とデータ転送の遅延、(2)キャパシティの限界、(3)セキュリティリスク、(4)運用・管理の効率化、(5)管理・運用コストの削減の5つの課題があります」

 DCIとは、データセンターとデータセンターをWANでつなぐことを意味するが、データセンター間をつなぐ場合には距離の限界がある。また距離が離れれば離れるほど、データ転送の遅延が多くなるという課題がある。キャパシティの向上やセキュリティリスクへの対処も不可欠だ。さらに、ネットワークの運用・管理が煩雑化し、これにかかるコストも増大している。これらの課題を解決するのがシエナが提供するDCIソリューション「Waveserver」である。

「Waveserver」

データセンター相互接続(DCI)ソリューション「Waveserver」

 Waveserverは、WaveLogic 3 Extremeコヒーレント・デジタルプロセス・エンジンの搭載により、大容量、高密度を実現。1ラックユニットで400Gの双方向接続を提供し、1機種で10GbE、40GbE、100GbEの通信をサポートする。また、Pay-As-You-Grow(必要に応じた支払)により、Waveserverを1台単位で追加することで、帯域幅を20Tbpsまで拡張できる。

 さらに、統合管理・運用ツールである「Waveserver Essentials」(下画像)の活用により、ネットワーク環境に対する高度な専門的な知識がなくても、サーバーやストレージを管理・運用するのと同じようにDCI環境を管理・運用できるようになり、導入計画から発注、設置・運用までのWaveserverのライフサイクル全体を支援することができる。なお、Waveserver EssentialsはPCはもちろん、スマートフォンやタブレット端末からでも操作可能だ。

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Waveserverの設置場所・情報や、リンクの状況等を地図上で可視化したり(左) 機器毎のポートの稼働状況を確認する(右)

Waveserverのライフサイクル全体を支援する統合管理・運用ツール「Waveserver Essentials」。Waveserverの設置場所・情報や、リンクの状況等を地図上で可視化したり(左)、機器毎のポートの稼働状況を確認する(右)など、Waveserverの運用管理一切をWebブラウザ上で行える

 チャンガロス氏は、「Waveserverの最大の特長は、競合他社の製品に比べて設置スペースを60%低減し、光ファイバーあたり2倍のキャパシティを実現できることです。また、Waveserver Essentialsにより、データセンターの運用を効率化し、管理・運用コストを大幅に削減することが期待できます」と話している。

マルチベンダーに対応したSDNで ベンダーロックインから開放


 現在のキャリアのネットワーク環境は、ルーターやイーサネットスイッチ、DWDMなど、複数のエレメントで構成されており、それぞれにエレメント管理システム(EMS)が存在する。これらのEMSは、それぞれOSSプラットフォームに統合することが必要だ。そのため、キャリアがエンドユーザーにサービスを提供するためには、まずOSSプラットフォームからEMSを介してプロビジョニングを行わなければならない。

 「これには2つの問題があります」とチャンガロス氏は語る。問題の1つはOSSプラットフォームに多くのEMSを統合しなければならないことであり、もう1つはサービスプロビジョニングに時間がかかってしまうことである。「プロビジョニングに時間がかかってしまうと、新しい商品やソリューションの迅速な市場投入ができなくなります。そこで市場は、SDNに向かっているのです」と同氏は話す。

 こうした新ニーズに対するシエナのSDN戦略は、SDNソリューションのリーダー企業であるサイアンの買収で同社の製品ポートフォリオに追加された「Blue Planet」に基づいている。Blue Planetは、マルチベンダー/マルチレイヤーで構成されるヘテロジニアスな環境をサポートするSDN/NFVソリューションだ。多様なベンダー機器で構築されたキャリアインフラの管理とコントロール、ネットワーク機能の仮想化と管理(NFV MANO)を実現するもので、物理環境と仮想環境、そしてクラウド環境をエンドツーエンドで管理・制御できる。既存のインフラ設備と新たに導入・構築した仮想インフラを統合的に管理し、リソースの配備や設定、管理を自動化するオーケストレーション製品で構成されている。

 チャンガロス氏は、「Blue Planetを採用することで革新的なサービスを容易に展開することが可能になります。またオーケストレーション機能による100%の自動化により運用コストの削減ができるほか、少ない設備投資でクラウド時代に求められる大規模スケールを実現できます。さらにマルチベンダー対応とオープンインタフェースの採用により、ベンダーロックインを排除することも可能になります」と、キャリアのインフラ構築や、サービス開発・提供の在り方を革新できるソリューションであることを強調する。

 数多くのキャリアにおける、パケット、光ネットワーキング、分散ソフトウェアの自動化における豊富な経験と実績、専門知識を生かし、次世代ネットワーク構築のためのOPnネットワーク・アーキテクチャに基づくさまざまなソリューションで、DCI市場とSDN分野でもリーダー企業を目指すシエナ。同社の取り組みからは、しばらく目が離せなさそうである。

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CienaのWaveserverは、スタッカブルなデータセンター相互接続システムで、クラス最高のコヒーレント・チップセットとデータセンター運用モデルを融合し、クラウド時代に求められる大規模なDCIアプリケーションを費用対効果高く実現します。

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