日本ヒューレット・パッカード 「HP IoT Platform」 プラットフォームでIoTビジネス支援

多くのプレイヤーが関わるエコシステムであるIoTでは、プラットフォームが重要な役割を果たす。HPは、デバイスから収集したデータをもとにエンドユーザへ新サービスを提供し収益化を目的とする「IoTビジネス」に必要な基盤を提供する。
山本幸治氏

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山本幸治氏

 企業と産業の次の発展を牽引するものとしてIoT(Internet of Things)に対する注目が高まっている。多種多様なデバイスをネットワークと接続し大量のデータを収集・分析すると共に、エンドユーザーに新たな体験やサービスを提供するIoTビジネスは、通信事業者をはじめメータリング事業者、デバイスメーカー、サービスプロバイダなど多くのプレイヤーが関わるエコシステムだ。

 その意味で、産業やサービスごとに個別のデバイスやネットワーク、サーバー、アプリケーションで専用システムを構築するM2Mとは一線を画すものといえるだろう。

 「エコシステムの実現にはプラットフォームが重要になる」との考えのもと、HPは今年3月、「HP IoT Platform」を発表した。スケーラブルで多目的用途のプラットフォームを提供し、各種データの収益化を支援する。

oneM2Mに準拠したプラットフォーム 多様なニーズに応える提供形態


 HP IoT Platformは、M2Mの国際標準「oneM2M」に準拠しており、(1)IoTアプリケーションの開発環境を提供する「データサービス・クラウド」、(2)APIを通じてデバイスから収集・分析したデータの参照やデバイスに対する制御をマルチテナンシーで利用できる「デバイス&サービス管理」、(3)IoTデバイスから収集・検証されたデータを分析し価値のあるパターンを検出する「データ分析」、(4)多種多様のネットワークを介して接続されているデバイスからデータを収集・検証した上でデータベースに格納する「データ収集・検証・格納」、(5)デバイスやプロトコルに依存せずさまざまなIoTデバイス・IoTゲートウェイとの接続管理を可能にする「ネットワーク相互接続プロキシー」で構成される(図表)。

図表 HP IoT Platformの概要

図表 HP IoT Platformの概要
コンポーネント 機能概要
データ
サービス
クラウド
アプリケーションを開発するパートナー/開発者の支援環境を提供
デバイス&
サービス
管理
アプリケーション、ユーザーに対しoneM2M準拠のAPIを提供。APIを通じてデバイスから収集・分析をしたデータの参照や、デバイスに対する制御を、マルチテナンシーで利用可能
データ分析 デバイスから収集・検証されたデータを分析し、意味・価値のあるパターンを検出する分析エンジン
データ収集
検証・格納
多種多様のネットワークで接続されている大規模数のデバイスからデータを収集。検証、補完・修正後に、oneM2Mのデータモデル形式で格納
ネットワーク
相互接続
プロキシー
さまざまなデバイス・GWとの接続管理を可能とするプロキシー。プロトコルをライブラリとして順次提供(例 ZigBee, Z-Wave, LoRa, MQTT, CoAP, XMPP)

 提供形態も、IoT事業者のオンプレミス環境とクラウドでの利用に加えて、HPが提供するas a Service(aaS)にも対応するなど、プレイヤーの多様なニーズに応えることができる。

 「拡張性に優れ、用途を限定しないプラットフォームを提供することで、プレイヤーがIoTビジネスに注力できるよう支援していきたい」と日本HP通信・メディアソリューションズ統括本部ソリューションビジネス推進本部シニアコンサルタントの山本幸治氏は目的を説明する。

 HPでは併せてユースケースも提供する。まずはIoTへの取り組みが活発なガス・水道・電気といったエネルギー関連、自動車・交通、家やビル管理のアプリケーションを開発し、順次、他の産業まで広げていく予定だ。

 「大規模ネットワークインフラ、多種多様なサービス、統合的な運用監視など、通信事業とIoT事業は類似した特性を持つ。我々は通信業界ビジネスで培ってきたノウハウをIoTビジネスに活かすことができる」と山本氏はHPの強みをアピールする。

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