日立ハイテクソリューションズ Acano次世代UCプラットフォーム ビデオコミュニケーションの新ニーズに応える Skype for Businessとテレビ会議を連携

ビジネスの現場では、テレビ会議専用端末やUCクライアントをはじめ、さまざまなビデオコミュニケーションのツールが活用されている。それらを連携させ、相互接続して用いることができれば、より幅広いシーンで効果的にビデオが活用できるようになる。これを実現するのが、日立ハイテクソリューションズが提供するAcano社の次世代UCプラットフォームだ。
手塚勇人氏

日立ハイテクソリューションズ
ソリューション事業統括本部
スマートコミュニケーション部
部長代理
手塚勇人氏

 かつては社内のテレビ会議室でのみ利用されていたビデオコミュニケーションが、今や業務の隅々にまで浸透し始めている。

 テレビ会議システムの低廉化や多機能化によって、多数の拠点・社員を結んだ多地点テレビ会議が利用しやすくなった。また、ユニファイドコミュニケーション(UC)の普及もこの動きに拍車をかけている。PCやスマートフォン/タブレット端末で電話やメールと同じように手軽にビデオコミュニケーションが行えるようになったことで、相手の表情を見たり、資料を共有しながらリッチなコミュニケーションを行って業務を効率化しようという取り組みが多くの企業で進められている。

 そして、こうした動きが活発になるに伴って新たなニーズも生まれてきている。個別に導入されてきたテレビ会議とUC製品をつなぎ、組み合わせて使いたいというものだ。例えば、Microsoft Skype for Business(旧Lync)のクライアントを使っている社員を、自席や外出先から社内のテレビ会議に参加させるといった使い方だ。

 テレビ会議端末を置いていない拠点や社外にいる社員も、必要に応じてすぐに会議に参加させられれば、ビジネスのスピードは加速する。

 長年、テレビ会議システムを取り扱い、数十〜数百拠点の大規模テレビ会議の設計・構築を手がけてきた日立ハイテクソリューションズでスマートコミュニケーション営業部・部長代理を務める手塚勇人氏は「特にMicrosoft Lyncを導入したお客様からそうした要望を多くいただくようになった。Office 365とテレビ会議をつなげたいという声も増えている。この要望に応えるため、Lyncとテレビ会議の橋渡しをする新ソリューションの提供を始めた」と話す。

多種多様な映像プロトコルに対応 UCとテレビ会議端末をつなぐ


 その製品が、英Acano(アカノ)社が開発した次世代UCプラットフォームだ。2012年設立と若い会社だが、多地点接続装置(MCU)メーカーのコーディアン(現シスコシステムズ)の技術陣を中核に、テレビ会議やMCU開発の経験を豊富に持つ技術者を多数擁している。

 Acanoが提供するUCプラットフォーム製品(以下「Acanoサーバー」)の最大の特徴は、各種のテレビ会議/UC製品で使われている多様なプロトコルをサポートしている点だ。テレビ会議システムで使われるH.323/SIP、H.264AVC/SVC、H.264 High Profileに加え、今後普及が見込まれるH.265といった最新の映像プロトコルにも対応している。また、WebRTCに採用されているVP8/VP9もサポートする。そのため、従来は個別に運用されていたテレビ会議/UC、スマートデバイス等を相互接続し、マルチベンダーの統合ビデオコミュニケーション環境が構築できる。

 日立ハイテクソリューションズはこれを、Skype for Businessとテレビ会議システムを相互接続するゲートウェイとして顧客企業に提案し、前述のニーズに応えようとしている。既存環境を変更することなく、Acanoサーバーを追加するだけでSkype for Businessと、ポリコムやライフサイズ等のテレビ会議、シスコシステムズのテレプレゼンスを接続できる(図表1)。映像・音声のやり取りだけでなく、デスクトップ共有も可能で、機能の制約なくビデオコミュニケーションが行えるのだ。なお、AcanoサーバーをSkype for Businessの会議のMCUとして利用することもできる。

図表1 Skype for Business/Lyncとテレビ会議の相互接続

図表1 Skype for Business/Lyncとテレビ会議の相互接続

 また、Acanoサーバーを核として、さまざまな端末・製品をつないで会議を行うことも可能だ(図表2)。IP-PBXと連携して電話から、あるいはPCやスマートフォン/タブレット端末からAcanoのソフトウェアクライアントを使って多地点会議に参加できる。IP-PBXに関しては現在、シスコ、アバイア、アクメパケット、アスタリスクとの連携が可能だが、日立ハイテクソリューションズは今後、国内メーカー製PBXとの連携も進めていくという。

図表2 マルチベンダーのビデオコミュニケーション環境を実現

図表2 マルチベンダーのビデオコミュニケーション環境を実現

 さらに、電話や専用ソフトがない場合でも、WebRTC対応ブラウザさえあればPCやスマートデバイスから会議に参加できるため、取引先やパートナー企業、顧客とビデオコミュニケーションを行うことも容易になる。従来、テレビ会議やUCは主に社内のコミュニケーションで用いられるものだったが、企業外とのコミュニケーション活性化にも役立てられるのだ。

 導入形態が柔軟に選べるのも、Acanoのもう1つの特徴だ。アプライアンスサーバー型、あるいは仮想環境で運用可能なソフトウェア型の2つの提供形態が用意されている。前者の場合、720pのHD画質で250拠点の同時接続が可能と、大規模会議にも十分耐え得る高い性能を備えている。

 単一のサーバーで構築するだけでなく、サーバーを分散配置して負荷分散/冗長化することも可能だ。分散配置した場合、複数のサーバー間でライセンスを共有できるため、無駄なコストをかけずに目的に応じたシステムを構築できる。例えば、東京と大阪のデータセンターに配置して、通常時は各々100拠点接続で利用している場合に、片方に障害が発生すれば、もう一方でそのまま200接続分を継続して運用できる。

PCが高品質テレビ会議に変身! Lifesize Icon Flexも販売


 日立ハイテクソリューションズはこのほか、Skype for Businessを活用する顧客企業に対して、ビデオコミュニケーションの価値を高めるアイテムをもう1つ用意している。ライフサイズがこの春に発売した新製品「Lifesize Icon Flex」(下写真)だ。

「Lifesize Icon Flex」

PCに接続して高品質な映像・音声でビデオ会議が行える「Lifesize Icon Flex」

 これは、PCでSkype for Businessを使ってビデオ会議を行う際に、USBで接続して用いる高性能カメラである(フルHD 1080p30fps、HD 720p60fpsに対応)。マイクスピーカーフォンも接続可能だ。通常はPCで行う映像/音声のキャプチャと処理をIcon Flexで代替するため、PC側に負荷をかけず、低スペックなPCでも高品質な映像・音声が使えるようになる。

 このLifesize Icon Flexを使い、さらにPCの画面をHDMIケーブルで大画面ディスプレイに映し出せば、テレビ会議専用端末と同等の高精細映像と高品質な音声で会議が行える。リモコンでパン・チルトズームや音量の操作も可能だ。

 なお、Lifesize Icon FlexはSkype for Businessのほか、Google Hangouts、Cisco Jabber、コンシューマ向けSkypeといったコミュニケーション/コラボレーションアプリにも対応している。AcanoサーバーおよびIcon Flexともに、多様なUC環境に適合し、その価値と利便性を高めることができるのだ。

 日立ハイテクソリューションズは従来、ポリコムやシスコ、Compunetix社のMCU、ライフサイズの端末を主軸に多くの顧客企業でテレビ会議の設計・構築を担ってきた。そこで培ったビデオコミュニケーションのノウハウとスキルを活かし、今後はAcanoサーバーとIcon Flexで顧客企業のUC設計・構築も支援していく。

※記載されている会社名、商品名は各社の商標もしくは登録商標です。

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お問い合わせ先
株式会社日立ハイテクソリューションズ
ソリューション事業統括本部
スマートコミュニケーション営業部
TEL:050-3154-7680
E-mail:hayato.tezuka.kk@hitachi-hightech.com
URL:http://www.hitachi-hightech.com/hsl/