導入事例 NTTPCコミュニケーションズ「Master'sONE(R) ダイレクト接続 for AWS」 AWSで事業基盤を構築!そのポイントは? 国際紙パルプ商事が選んだのは「閉域接続」

AWSを基盤に、事業を展開する企業が増加している。古紙回収リサイクルシステム「タウンecomo」をAWS上に構築する国際紙パルプ商事もその1社だ。高セキュリティと高品質を追求した同社は、さらにNTTPCコミュニケーションズの「Master'sONE® ダイレクト接続 for AWS」を活用し、AWSとの閉域接続を実現している。
甲斐昭二氏

国際紙パルプ商事
執行役員
本店営業統括本部 新事業営業本部長
甲斐昭二氏

 日本国内で1年間に消費される紙の量は約2700万トン。そのおよそ1割にあたる年間約250万トンの流通を担っている紙専門商社が、国際紙パルプ商事だ。

 2014年に創立90周年を迎えた同社は現在、次の100周年に向けて中長期経営計画「GIFT+1 2024」に取り組んでいる。本や雑誌、新聞などの紙メディアは有史以来、情報メディアの中心を担ってきたが、近年は電子メディアの伸長が著しい。こうした時代環境にあっても、100周年に向かって新たな成長を成し遂げるために作られたビジョンが「GIFT+1 2024」だという。

 「GIFT」とはGlobalization、Innovation、Function、Trustの4つの経営理念の頭文字を組み合わせた言葉で、その後に付く「+1」が意味するのは「環境貢献」である。

 「従来は、製紙メーカーが売りたいものを販売する“川上寄り”の面がどうしてもありました。しかし、これからはBtoCのスタンスが大切。お客さまが欲しがるものにターゲットを合わせていこうとシフトしているところです」。国際紙パルプ商事 執行役員 本店営業統括本部 新事業営業本部長の甲斐昭二氏は現在進めている変革について、こう語る。

 そして、このBtoCの強化と環境貢献という同社の取り組みを象徴する新事業の1つが、古紙リサイクルポイントシステム「タウンecomo」だ。同社は、このタウンecomoを支えるICTシステムを、パブリッククラウド「Amazon Web Services(AWS)」とNTTPCコミュニケーションズのネットワークサービスを活用して構築している。

来店客やスーパーにもメリットをもたらす古紙回収


山田俊介氏

国際紙パルプ商事
本店営業統括本部 新事業営業本部
環境ビジネス部 エコモ営業課
課長
山田俊介氏

 タウンecomoは、次のようなスキームで古紙回収するものだ。国際紙パルプ商事がスーパーマーケットの軒先などに古紙回収ボックスを設置。古紙を持ってきた来店客には、そのスーパーで使えるポイントを古紙の重量に応じて還元する。

 「行政による回収回数が少なくなり、紙そのものの消費量も減るなか、『紙の使用源から古紙を押さえていこう』という発想からタウンecomoのアイデアは出てきました」と本店営業統括本部 新事業営業本部 環境ビジネス部 エコモ営業課 課長の山田俊介氏は話す。

 来店客のメリットは、古紙をいつでも処分でき、ポイントももらえること。また、スーパーにとっては、費用負担ゼロで集客力を向上できるほか、重量に応じた対価がスーパーにも支払われる点などがメリットとなる。なお、古紙の回収作業は、従来から取引のある全国の古紙問屋に委託して行っているそうだ。

 「ビジネスとして成り立たなければ、環境貢献も持続できません。そこで我々の強みである古紙回収のネットワークをフル活用して実現したのがタウンecomoです」(甲斐氏)

「M2M」+「AWSとのダイレクト接続」で実現する高品質サービス


 タウンecomoは古紙回収の新しい形といえるが、ICTの観点からもいくつかの注目すべき取り組みがなされている。まずは先に紹介したAWSの採用だ。古紙の回収量や会員情報などのデータは、AWS上に集約され、処理されている。

 事業用の基盤としてAWSを採用するメリットはまず、初期コストが不要なうえ、オンプレミスであれば数週間〜数カ月かかるインフラの調達が数分でできてしまうことだ。また、余剰リソースを準備する必要なく、事業の成長に合わせて柔軟にリソースを追加していける点も重要なメリットとして挙げられる。

 つまり、AWSに代表されるクラウドなら、低コストかつスピーディに新しい事業をスタートでき、その後の事業の拡大/縮小にもフレキシブルに対応できる。事業用の基盤として、当然の選択といえるだろう。

 M2M(Machine to Machine)を活用しているのもタウンecomoの特長だ。古紙回収ボックスにはM2Mルータが接続されており、持ち込まれた古紙の重量や来店客の会員番号などはモバイル網経由でAWSに転送される。

 モバイル通信サービスには、NTTPCコミュニケーションズの法人向けサービスを採用した。固定グローバルIPアドレスを利用可能な点、法人向け通信ならではの安定性やパフォーマンス、サポートの充実などに加えて、「AWSとの接続性の良さも、NTTPCコミュニケーションズを選定した理由の1つでした」と山田氏は語る。

 国際紙パルプ商事はNTTPCコミュニケーションズの「Master'sONE® ダイレクト接続 for AWS」を採用し、AWSと閉域接続しているのだ。

図表1 タウンecomoのシステムのネットワーク概要

図表1 タウンecomoのシステムのネットワーク概要

 AWSとダイレクト接続する利点の第一は、セキュリティである。インターネットを経由しないため、より高いセキュリティを実現できる。

 「消費者の鋭い視線もあるなか、一番不安なのはやはり安全面。セキュリティは、ネットワークの肝心要の部分です」(甲斐氏)

 もう1つの重要な利点は、ベストエフォートのインターネットとは異なる、安定したパフォーマンスである。

 「売上予測などのため、古紙の回収量はできるだけリアルタイムに把握する必要があります。また、将来的には回収業者やスーパーなどのパートナー向けにもWeb上で情報提供したいと考えています。より高品質なサービスを目指すため、より高品質なネットワークを求めていました」(山田氏)

 事業を成功させるうえで必須だったセキュリティとパフォーマンスという2つの要件──。国際紙パルプ商事は、この2つの要件をMaster'sONE® ダイレクト接続 for AWSで実現しているのだ。

複数クラウドとシームレスに閉域接続できる新サービスも登場


 Master'sONE® ダイレクト接続 for AWSには他にも、AWSとの接続が二重化されており万一の回線故障時も1分以内で迂回できたり、モバイル網やフレッツ・アクセスサービスなど多様なアクセス回線に対応しているなどの特長がある。

 さらにNTTPCコミュニケーションズは、同社が提供するクラウド群やAWS、Microsoft Azure、Salesforce 1 Platformなど複数のクラウドと企業ネットワークを閉域網でつなぐ新サービス「Master'sONE® インタークラウドネットワーク」を1月22日に発表している。

 最近、企業ではオンプレミスや複数のクラウドを組み合わせて利用したいというマルチクラウド接続へのニーズが高まっているが、Master'sONE® インタークラウドネットワークはこのニーズに応えるソリューション。自社のデータセンターや複数のクラウドを組み合わせて利用したい企業に、シームレスな閉域接続を提供する。

図表2 Master'sONE® インタークラウドネットワークの概要

図表2 Master'sONE(R) インタークラウドネットワークの概要
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 タウンecomoの古紙回収ボックスの設置数は、2014年12月現在で全国224店舗に達し、会員数も46万人を突破しているそうだ。

 「タウンecomoは、我々の経営的にも大変なビッグプロジェクトです。ネットワークは今後ますます進化していくでしょうから、さらに連携プレイを深め、タウンecomoをもっと発展させていきたいですね」と甲斐氏は力を込めた。

そもそもコンシューマ用とは、プロダクト設計が違う!
M2Mルータ「MB-A100」(セイコーソリューションズ株式会社)

M2Mルータとして今回導入された「MB-A100」は、
・法人向け設計〜「電源入れっぱなし」を想定
・監視機能搭載〜通信と電波の状況を把握可能
・アンテナ内蔵で設置がカンタン!
・800MHz対応〜設置範囲を大きくカバー
といった特長があり、ネットワーク安定性の一翼を担っていたのだ。

M2Mルータ「MB-A100」

※「Amazon Web Services」「Powered by Amazon Web Services」ロゴ及び資料に使用されるその他の「AWS」商標は、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。Salesforce及びその他はセールスフォース・ドットコムの商標であり、許諾のもとに使用しています。Microsoft、Azureは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。IBM SoftLayerは、米国における IBM Corporation の登録商標であり、それ以外のものは米国における IBM Corporation の商標です。「Master's ONE」「WebARENA」「カスタムクラウド」「Biz-agora」は、NTTPCコミュニケーションズの登録商標です。「MB-A100」は、セイコーソリューションズの登録商標です。

甲斐昭二氏と山田俊介氏

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お問い合わせ先
株式会社NTTPCコミュニケーションズ
Master'sONE インフォメーションセンター
TEL:03-6203-2731
[受付時間 9:00〜18:00(土日祝日、9月4日を含む週の金曜日、年末年始を除く)]
Eメール:msone@nttpc.co.jp
URL:http://www.mastersone.jp/