三菱電機システムサービス ホッピービバレッジ導入事例 「小さい会社こそ“文明の利器”が必要」 ホッピーを変えた最新ビデオコラボ

関東を中心に愛され続け、今やその人気は“全国区”になりつつあるビアテイストの清涼飲料水「ホッピー」。その製造・販売元であるホッピービバレッジは、社員1人ひとりのパフォーマンスをさらに向上させるため、ビデオ会議システムやタブレットなどを導入し、コミュニケーション改革に取り組んでいる。
ホッピービバレッジ 未来開発室 Corporate Communication System担当係長 原知代氏(左から2番目)と三菱電機システムサービスの島村弘氏、佐藤裕介氏、梅本雅裕氏(左から)

ホッピービバレッジ 未来開発室 Corporate Communication System担当係長 原知代氏(左から2番目)と三菱電機システムサービスの島村弘氏、佐藤裕介氏、梅本雅裕氏(左から)

 その出会いは、まさに“一目惚れ”といえるものだったという。

 ホッピービバレッジの石渡美奈社長は2013年11月、東京・六本木のシスコシステムズ本社を訪ね、かねてから親交のあったシスコの役員と懇談した。ただし、直接会ったわけではない。その日、九州に出張していたその役員は、ユニファイドコミュニケーション(UC)アプリケーション「Cisco Jabber for iPad」を活用し、タブレットからビデオ会議で参加した。

 ビデオ会議とは思えない自然なやりとりに感激した石渡社長。会社に戻るなり、「ぜひうちにも入れたい」とシステム担当の原知代氏に告げたそうだ。

 石渡社長が一目惚れしたのには、もちろん背景があった。いくつかの理由から、社内コミュニケーション改革の必要性を感じていたのである。

 1つめの背景は、石渡社長が海外出張で、会社を不在にすることが増えたことだ。電話やメールで連絡は取れるが、「自分が留守の間、社員がどんな顔をしているのか」。シスコ コラボレーション ソリューションなら、どこにいても、まるで直接会っているかのように社員とコミュニケーションできると実感した。

 課題の2つめは、東京・赤坂にある本社と調布工場間のコミュニケーションだった。以前からビデオ会議は導入していたが、「映像と音声が遅れる」などの問題から、あまり使われていなかった。

 「例えば全社朝礼のとき、ビデオ会議で本社と工場をつなぐのですが、社訓を唱和してもタイムラグがあるので、声が全然揃わないんです」(原氏)

 このためビデオ会議はあっても、社員は会議のために、電車で片道1時間かけて赤坂-調布間を往復することが多かった。この本社-工場間のコミュニケーションの効率化が急務だったのである。

 さらに、同社は約40名の社員のうち3分の1が女性。石渡社長が目指す“女性が働きやすい会社”づくりにつながるとも確信した。

 そしてホッピービバレッジは2014年4月、コミュニケーションシステムを刷新する。構築は、シスコのビデオ会議システムの販売実績でNo.1を誇る三菱電機システムサービスが担当した。

図表 ホッピービバレッジのコミュニケーションシステム概要

図表 ホッピービバレッジのコミュニケーションシステム概要

固定電話機をすべてビデオ対応に タブレットも全社員に支給


 「やるんだったら、一気に全部変えないと意味がない」。コミュニケーションシステムの改革を徐々に進める企業は多いが、石渡社長の方針は違った。

 会議室用のビデオ会議端末「Cisco TelePresence SX20」を本社と工場に1台ずつ導入したのにとどまらず、固定電話機もすべてビデオコミュニケーション機能付きの「Cisco Desktop Collaboration Experience DX650」に置き換えた。つまり、ホッピービバレッジでは現在、内線通話も相手の表情を見ながら行っている。

 さらには、全社員にタブレットを支給したほか、デスクトップ用のビデオ会議端末「Cisco TelePresence EX60」を石渡社長のワークスペースに加えて、統括ゼネラルマネージャーと営業部門長の自宅にも設置した。これにより、いつでもどこでもビデオでコミュニケーションできる環境も整えたのだ。

「相手の顔が見える」から伝わる笑顔や緊張感


 「後悔ゼロ。本当に出会えてよかったです」。ホッピーの特長の1つ「プリン体ゼロ」にかけて原氏はこう笑顔で語ったが、シスコ コラボレーション ソリューションは、すでにホッピービバレッジに大きな効果をもたらしている。

 まず、本社-工場間のコミュニケーションはどうなったか。直接会わなくとも、臨場感あるコミュニケーションが行えるようになり、本社-工場間のコミュニケーション機会は確実に増加したという。

 三菱電機システムサービスの梅本雅裕氏は、高画質・高音質を実現できている理由をこう説明する。「シスコ製品の長所の1つは、狭い帯域でも十分な画質と音質を保持できることです。これに加えて、我々が長年の経験で培ったノウハウをもとに細かい調整を行っています」

 また、石渡社長も海外出張のときをはじめ、タブレットをフル活用。会社を留守にしている間も、社員とフェイス・トゥ・フェイスで頻繁にコミュニケーションしているそうだ。

 相手の顔を見ながら会話することのメリットは、石渡社長だけではなく、多くの社員が実感している。

 「音声だけだと『本当に伝わっているかな』と感じることもありますが、やはり相手の表情が見えると違います。それと、自分の顔も表示されますから、『笑顔で電話に出よう』と思うようにもなりました」(原氏)

 営業が工場担当者に事故品に関するクレームなどを伝える際も、「営業の表情が見えることで、“お客様の声”がより緊張感を持って伝わるようになったと思います」とのことだ。

DX650を介して、社員とフェイス・トゥ・フェイスでコミュニケーションする石渡美奈社長 外出先でもタブレットが活躍。社員の時間をより有効活用できるように タブレットを活用して現場映像を共有し、上司や同僚などとリアルタイムに相談

DX650を介して、社員とフェイス・トゥ・フェイスでコミュニケーションする石渡美奈社長

外出先でもタブレットが活躍。社員の時間をより有効活用できるように

タブレットを活用して現場映像を共有し、上司や同僚などとリアルタイムに相談

タブレットで現場映像を共有 上司が現場の部下にアドバイス


 コミュニケーションの質が向上したのに加えて、ワークスタイルにも変化が起こっている。

 「私の同期の1人は、出産して子供がいるため、17時には保育園へ子供を迎えに行きます。そのため夜に開かれることが多い営業会議には、参加できなかったのですが、今は自宅からタブレットで参加でき、『すごく仕事がやりやすくなった』と言っています」(原氏)。より柔軟な働き方の実現に貢献しているのだ。

 また、展示会や製造現場などでも活躍している。タブレットで商品ディスプレイや製造ラインの不具合箇所などを撮影し、リアルタイムに上司からのアドバイスをもらうのだ。

 このほか、仕事の都合で参加できない研修に、DX650やタブレットからビデオ会議で参加するなどの使い方もしている。すでに非常に深いレベルでシスコ コラボレーション ソリューションを使いこなしているといえるだろう。

 ただ、原氏は、「もっともっと使い倒していきたい」とさらなる活用に意欲的だ。社内だけではなく顧客とのコミュニケーションにもビデオを活用したり、会議や研修の模様を録画して社員がいつでも観られるようにしたりなどのプランを描いているという。三菱電機システムサービスの梅本氏も「ぜひ一緒にチャレンジしていきたいです」と応える。

アルコールを割って飲むミキサードリンクの代表的存在である麦酒様清涼飲料水“ホッピー”

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 「小さい会社だからこそ、文明の利器をもっと活用し、1人ひとりのパフォーマンスを上げていく必要がある」──。これが石渡社長のICTに対する考え方だ。原氏の名刺には、「なくてはならない存在に」という言葉が印刷されているが、シスコ コラボレーション ソリューションは同社にとっての「なくてはならない存在に」になっているようだ。

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