プロセラネットワークス PacketLogic 携帯ユーザーの体験を様々な指標で可視化 キャリア・MVNOのビジネス変革を支援する

携帯事業者は加入者の“体験”を向上させるため、ネットワークの品質改善に力を注いでいる。その取り組みを支援するのがプロセラネットワークスのネットワーク可視化ソリューション「Packet Logic」だ。モバイルユーザーのQoE(Quality of Experience)を視覚化するための様々な指標を提供し、体感品質の改善、新サービスの創造をサポートしている。
菅野真一氏

プロセラネットワークス
バイスプレジデント
ジャパンカントリー
マネージャー
菅野真一氏

ジェームズ・ブレアー氏

プロセラネットワークス
代表取締役社長
兼 最高経営責任者
ジェームズ・ブレアー氏
 

 携帯事業者を選ぶユーザーの目は年々厳しさを増している。端末が均質化した昨今は、どれほど快適に自分好みのアプリやコンテンツを楽しめるかがキャリア選択の焦点になった。最高速度やエリアカバー率といった単純な数値ではなく、ネットワークの体感品質や、生活をより便利かつ快適にしてくれるアプリやサービスの使いやすさといった“体験”の広さ深さこそが、ユーザーを引き寄せる力となり得る。

 加入者の体験を向上させ、かつ、ネットワークやサービスの運用効率を高めるには、それらを指標として可視化し、詳細に分析し、課題を迅速に解決できるようにする必要がある。これを可能にするのがプロセラネットワークスが提供するネットワーク可視化ソリューション「PacketLogic」だ。

 PacketLogicは、アプリ/サービスごとのトラフィック情報を取得し、加入者/サービス情報等と紐付けて、ユーザーの体験を表す指標として可視化する機能を持つ。社長兼CEOのジェームズ・ブレアー氏は「キャリア・MVNOのお客様は解約を防ぎ、新たな顧客を獲得するために、加入者のQoEをいかに改善し、満足度を向上させるかを常に考えている。それを手助けすることが我々のビジョンだ」と話す。

QoEやロケーションも可視化 顧客体験をリアルタイムに分析


 前述のようにモバイルの市場が複雑化するのに合わせて、プロセラもソリューションを進化させている。「ネットワークやユーザーの状態をより広く深く分析するために、可視化できる指標を増やしている」と語るのは、カントリーマネージャーの菅野真一氏だ。

 PacketLogicは、トラフィックを監視してネットワークの品質を示すデータやアプリ識別情報(シグネチャは2400以上、週1回リリース)等を収集し解析する「PRE」(PacketLogic Realtime Enforcement)と、それらの情報を、OSS/BSS、PCRFと連携して加入者情報と紐付けて管理する「PSM」(PacketLogic Subscriber Manager)、そして解析結果を可視化する「PIC」(PacketLogic Intelligence Center)で構成される。PREが得るトラフィック情報とPSMの加入者情報を組み合わせることで、単なるトラフィック監視やアプリ識別ソリューションでは不可能な分析を可能にしている。例えば、加入者のプランごとに、どの端末で何のアプリを使い、どのようなコンテンツをどの程度の品質で見ているのかといった統計を得ることができる。

 さらに、最新機能「RAN Perspectives」によって、ユーザーにより近い情報を取得することが可能になった。これは、SIMにアプレットを組み込み、セルごとの混雑度や信号強度、遅延、端末のロケーションや使用状況などの情報をリアルタイムに収集する機能だ。これらの情報を組み合わせることで、PacketLogicで取得する指標をより高精度に利用できる(図表)。QoEを詳細に分析できるのだ。

図表 「RAN Perspectives」による顧客体験の可視化

図表 「RAN Perspectives」による顧客体験の可視化

 端末をプローブとして使い、リアルタイムな情報を取得できるため、例えば、ユーザーが多いが品質が悪いセルをいち早く見つけ出して優先的に対処することも容易になる。これまで多大なコストをかけてきたドライブテストやプローブ費用を削減できる。また、位置情報に応じたターゲット広告を行うなど、様々な目的に活かせる。

 もう1つ、見逃せない進化がNFV(Network Functions Virtualization)対応だ。これまでハードウェア一体型で提供してきたPacket Logicの仮想化対応を進めており、汎用サーバー上で迅速かつ低コストに導入、運用することが可能になる。すでに汎用サーバー上で40Gbpsのスループットを実現し、さらに大幅な性能向上が見込まれている。

サービスとプランの多様化を実現 キャリアのビジネスモデルを変革


 収集した各種の指標を解析し、活用するための機能も充実している。

 統計情報を視覚化するレポーティングツール「Insights(インサイト)」は、それを利用する人の業務や目的に応じて必要な指標を効率的に閲覧し分析できるよう、エグゼクティブ向けやマーケティング向け、エンジニア、カスタマーケア向けと、各種のダッシュボードを用意。キャリアビジネスのさまざまな領域で活用できる。6000万件のURL情報を持ち1時間毎に更新されるシマンテック社のURLデータベースと連携してトラフィックを解析、加入者の利用状況を詳細に可視化する。また、PacketLogicで収集したデータは、通信事業者独自のビッグデータ解析システムへエクスポートして活用することも可能だ。

 そして、判明した問題を解消したり、サービス品質を改善するために、ネットワークを制御する機能もPacketLogicは備えている。さまざまな指標に基いて最適なポリシーを実行し、ユーザーの体感品質を高めるためのアクションを迅速に行えるのだ。

 例えば、ユーザー数と帯域の利用率に変化に応じてトラフィックを制御し、常に全ユーザーが公平に最大帯域を使用できるように制御する。また、特定のエリアでP2Pや不適切なURLのトラフィックを制限してストリーミングを快適に行えるようにしたり、オフィス密集エリアでは、平日の昼間のみ法人加入者のデータ通信を優先するなど、QoEを管理・制御することができる。

画像をクリックして拡大
可視化・分析ツール「Insights」の画面
可視化・分析ツール「Insights」の画面

可視化・分析ツール「Insights」の画面。新機能「RAN Perspectives」によって、マップ上にトラフィックのヒートマップを表示したり、改善が必要なセルを提示することも可能になった

 以上述べてきた機能を活用することで携帯キャリアは、従来の画一的なサービス体系から脱し、「加入者のニーズに則したパーソナライズ化されたサービスを作り出し提供することができるようになる」とブレアー氏は強調する。

 アジアのある携帯事業者は、同国で人気の高いWhatsApp Messengerを通信量無制限で利用できる料金プランを提供し加入者を伸ばした。アプリ・コンテンツを判別し、加入者/サービス管理と連動して制御することで実現したサービスだ。そのほか、ストリーミング使用量の多い加入者に対して、そのトラフィックを優先制御する追加課金モデルを作るなど、特定アプリに特化した料金プランの策定も可能になる。

 また、キャリアの自社サイトや、提携するオンラインショッピングサイトを利用する際の通信を無課金にしたり、端末種別やアプリの組み合わせによって料金プランを細分化し、ユーザーの使い方に応じて最適なプランを選択できるようにするなど、個性豊かなサービスも提供できるようになる。

 加入者の趣向に応じたサービスオファリングも可能だ。例えば、サッカー関連コンテンツの閲覧頻度の高い加入者グループに対して、好きなチームの試合や選手のインタビュー映像を優待価格で視聴できるサービスを提案するなど、収益増の機会を作り出すことも容易になる。アイデア次第で、他キャリアに差を付ける新サービスが次々と展開可能になるのだ。

 現在の携帯市場は、OTT(Over The Top)の参入やMVNOの増加などで競争環境はますます激化している。さらに今後は、M2MやIoT(Internet of Things)、ウェアラブル端末といった新たなテクノロジの台頭も予想され、携帯事業者やMVNOは、こうした新たな要素を加えて複雑化するネットワークを効率的に運用し、かつサービス提供の俊敏性を高めていかなければならない。

 プロセラネットワークスのPacketLogicは、そうした次世代の競争環境を勝ち抜くためにビジネスモデルを変革する助けとなるはずだ。

page top
お問い合わせ先
プロセラネットワークス合同会社
TEL:03-6459-0345
E-mail:iapan-sales@proceranetworks.com
URL:http://japan.proceranetworks.com