SAPジャパン M2Mソリューション SAP HANAが成功に導くM2Mビジネス リアルタイム分析で新次元の価値を!

M2M分野に広がる大きなビジネスチャンス。しかし、その“果実”を得るのは、決して容易でないことも事実だ。では、M2Mビジネス成功の突破口はどうすれば開けるのか。そのカギを握るのが、超高速データベース「SAP HANA」をはじめとするSAPジャパンのソフトウェアだ。リアルタイムM2Mの実現により、M2Mビジネスを成功に導く。
後藤健司氏

SAPジャパン
Volume Business
Unit - APJ
シニアソリューション
スペシャリスト
後藤健司氏

篠原史信氏

SAPジャパン
シニアソリューション
アーキテクト
GFOビジネスユニット
OEM &
ディストリビューション
篠原史信氏

 これまでなかった新しい価値を顧客へ――。ビジネスに勝ち続ける企業とは、自社の製品・サービスの付加価値を絶えず高め続けることに成功した企業のことだ。だからこそ企業は、自社の製品・サービスの付加価値を向上させる可能性を持ったテクノロジーを懸命に探し求めるわけだが、今、大きな期待が寄せられているテクノロジーに「M2M」がある。

 ネットワークに従来接続していなかったモノを、ネットワークにつなげることで生まれる新しい価値。最近は「IoT(Internet of Things)」というキーワードで語られることも多いが、M2Mは今後、企業の競争力を大きく左右するキーテクノロジーになると見られている。

 しかし、単にセンサーと通信機能を搭載するだけでは、そのコストに見合う付加価値を生み出すことは困難だろう。では、M2Mを活用した価値創造のカギは何が握るのか。それは「ソフトウェアだ」というのが、世界最大級のソフトウェアベンダーであるSAPの考えだ。

なぜ「ソフトウェア」がM2Mの進化のカギを握るのか?


 SAPといえば、ERPに代表されるビジネスアプリケーションに始まり、最近はインメモリーコンピューティングの「SAP HANA」などでよく知られている。しかし、SAPと聞いて、「M2M」と思い浮かべる人は、ほとんどいないだろう。だが、実はSAPが現在最も注力している分野の1つがM2Mなのである。

 SAPがM2M向けに提供しているのは、もちろんセンサーや通信機器などではない。ソフトウェアだ。SAPのソフトウェアの力によって、M2Mはどう飛躍するのか。SAPジャパンの篠原史信氏は、自動販売機を例にとって説明する。

 自動販売機は、早くからM2Mの導入が進んできた分野の1つだ。主な目的は、在庫管理。M2Mの仕組みにより、在庫状況を遠隔から把握できるようにし、効率的な在庫管理を可能にする。また最近は、新製品情報やキャンペーン情報などのコンテンツをネットワーク経由で配信し、デジタルサイネージとして自動販売機を活用するケースも増えてきた。

 しかし、自動販売機1つとっても、M2Mの可能性はこんなものにとどまらない。例えば篠原氏が紹介するのは、次のような活用シナリオだ。

 NFC搭載スマートフォンを自動販売機にタッチすると、過去の購買履歴など、その顧客に関する情報が分かる。「もし、スマートフォンの中に睡眠時間を記録するアプリが入っていれば、その顧客の睡眠時間を知ることもできるでしょう」。そこで寝不足の人には、カフェインが多く入った飲料を勧めるといったことも実現できる。

 また、その顧客がいつも買っているチョコレートがちょうど品切れだったとしよう。「そんなときには、そのチョコレートの類似商品をディスカウントしたうえで勧めるといったことも可能です」

顧客がいつも購入している商品が欠品中の場合は、類似商品をディスカウントして案内

顧客がいつも購入している商品が欠品中の場合は、類似商品をディスカウントして案内。このように、欠品中でも販売機会を逃さないマーケティング施策もM2Mでは実現可能だ

 Data For Marketing――。SAPでは、M2Mをマーケティングに活用するシナリオについて、こう名付けている。M2Mで得たデータを上手に活用することで、収益拡大に結び付けられるのだ。

 在庫管理自体もさらに進化させることができる。リアルタイムの在庫情報と過去の販売情報から分析を行い、欠品がいつ発生しそうかを予測。その予測に基づいて配送計画を再設計し、ドライバーのスマートフォンにインストールされたモバイルアプリに、ルート変更の指示を伝えるといったことが可能だ。

現在の在庫状況と販売予測をもとに、ドライバーの配送計画を変更

現在の在庫状況と販売予測をもとに、ドライバーの配送計画を変更。即座にドライバーのスマートデバイスに知らせるといったことも実現できる

 以上はこれからのM2Mの一例を示すためのコンセプトであり、まだ現実にはこうした機能を備えた自動販売機は存在していない。しかし、篠原氏は、これは決して未来の話ではないと強調する。「SAPのソフトウェアを活用すれば、すでに実現可能なのです」

 篠原氏は、これから起こるM2Mの進化を、鉄道の進化になぞらえて説明する。蒸気機関車は、ボイラーやシリンダーといった物理的な仕組みのみで動作していた。それが電車になると、様々な電気的制御の仕組みが導入される。そして新幹線をはじめとする最新の高速鉄道は、“ソフトウェアの塊”といっていいほど、数多くのソフトウェアが背後で稼働している。

 現在のM2Mは、鉄道でいえば、まだ蒸気機関車か電車の段階に過ぎない。「センサーや通信機器といったハードウェアに、これから本格的にソフトウェアが融合していくことで、M2Mは今までにない新しい価値を創出していくことになります」(篠原氏)

M2Mに「リアルタイム性」という革新をもたらすSAP HANA


 では、SAPのソフトウェアは、M2Mを具体的にどう進化させるのか。「リアルタイム」「アナリティクス」「モバイル」の3つの側面から、SAPはM2Mにイノベーションをもたらす。

 最も重要なポイントは「リアルタイム」だ。

 例えば、先ほどの自動販売機のケースでは、取得した顧客情報や在庫情報をリアルタイムにマーケティングに活かす必要がある。お勧めの商品を案内するのに何十秒もかかっては、何の意味もないからだ。大切なのはリアルタイムにレスポンスするためのスピードである。

 ところが、全国に設置された多数の自動販売機にM2Mを導入するとなると、各地のセンサーからセンター側に集まってくる情報は莫大な量となる。一般的なデータベースでは、リアルタイムに処理してフィードバックするのは不可能だ。

 そこで活躍するのが、SAP HANAである。SAP HANAは、ハードディスク上ではなく、メモリー上で動作するインメモリーデータベースだ。このため超高速にデータを処理できる。

 SAP HANAの超高速さは、F1チーム「マクラーレン」でも証明されている。

 F1マシンには多くのセンサーが取り付けられているが、従来は分析に時間がかかるため、レース中の意思決定にそのデータを活かすことは難しかった。車体から上がってくるデータの分析には、バッチ処理で5時間も必要だったという。

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SAP HANAで車体データのリアルタイム分析を実現したマクラーレン

SAP HANAで車体データのリアルタイム分析を実現したマクラーレン

 ところが、SAP HANAの導入で状況は一変する。従来の1万4000倍のスピード、約1秒で分析結果を返すことが可能になったからだ。これにより、「いつピットインするのが最適なのか」など、センサーから得たデータをレース中、リアルタイムに意思決定に活かせるようになった。

 SAP HANAのスピードは、M2Mにリアルタイム性という革新をもたらすのだ。

SAPならM2Mの成功に必要なソフトウェアをトータル提供


 センサーが収集したデータから付加価値を生み出すには、データベースに蓄積した情報を、さらに分析・加工する必要がある。先の自動販売機の例では、過去の購買履歴と現在の在庫情報を分析し、最適な別の商品をリアルタイムに推奨するための機能だ。この「アナリティクス」の機能もSAP HANAは提供する。

 「SAP HANAは、超高速なデータベースであるだけではありません。SAP HANAは、地理空間やテキスト分析、統計解析のライブラリなど、利益を生む情報へ加工するための機能も備えたプラットフォームなのです」とSAPジャパンの後藤健司氏は説明する。

図表 SAP HANAは単なるデータベースを超えた「リアルタイムM2M」のためのプラットフォーム

図表 SAP HANAは単なるデータベースを超えた「リアルタイムM2M」のためのプラットフォーム
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 そして、SAPのソフトウェアが提供する3つめの価値である「モバイル」。SAPのモバイルアプリ開発プラットフォームを活用すれば、M2Mと連携した消費者向けモバイルアプリや、経営者や従業員の意思決定・行動を支援するためのモバイルアプリなどを容易に開発することが可能だ。

 「M2Mをマネタイズするために必要な一連のソフトウェアをSAPは提供することができます」(後藤氏)

 M2Mで実現する、これまでなかった新しい価値――。SAPのソフトウェアを活用し、すでにその新しい価値の創出に成功した企業は少なくない。大手タイヤメーカーのピレリもその1社だ。同社は、M2MとSAPのソフトウェアによって、タイヤの付加価値を向上させると同時に、新たな収益源も手に入れた。ピレリの事例については、下記のホワイトペーパーで詳細に紹介している。

 M2Mビジネスは今からが本番。SAPのソフトウェアを活用し、いち早くM2Mの価値を新次元へと飛躍させた者こそが勝利を収めるはずだ。SAPソフトウェアを使ったM2Mのビジネスモデルの構築については、SAP戦略チャネルズOEM部門がサポートしてくれる。OEM部ではビジネスモデル相談会を定期的に実施しており、M2Mビジネスの収支モデルにあわせた柔軟なライセンス、プライシングの相談が可能である。データベース、クラウド、モバイル、アナリティクス、アプリケーションの様々なSAPソフトウェアを部品として活用し、M2Mビジネスモデルを構築しよう。

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ホワイトペーパーダウンロード ピレリに学ぶ「M2Mビジネス」3つの成功法則
〜SAP HANAで実現するリアルタイムM2M〜


大手タイヤメーカーのピレリは、M2Mの仕組みとSAPのインメモリーコンピューティング「SAP HANA」などの活用により、タイヤの付加価値向上と新たな収益源の創出に成功しました。ピレリはいかにしてM2Mビジネスを成功させたのか? 3つのポイントを紹介します。

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