インターネットイニシアティブ(IIJ) IIJ M2Mクラウド ワンストップソリューション M2Mのすべてをワンストップで提供するサービス MVNOならではの料金体系で運用コスト削減

多様な機器やソフトウェア、ネットワークが複雑に絡み合い実現されるM2M。IIJは、その構築/運用にかかる時間とコストの改善を狙い、ワンストップ型M2Mソリューションの提供を開始した。センサデバイスやネットワークといった足回りから、クラウドによるプラットフォームやアプリケーションまでをサポートし、M2M向けに最適化して提供する。
榊里美氏

営業推進部
モバイル推進チーム
榊里美氏

引地知寛氏

ソリューション本部
ネットワーク・
セキュリティ
ソリューション部
副部長
引地知寛氏

 センサーの高機能化および低廉化やビッグデータ分析技術が実用段階に入り、様々な分野でM2M(Machine to Machine:機器間通信)導入の機運が高まっている。

 しかし、一般的な企業にとって、M2Mの仕組みを導入することは容易ではない。現状ではM2Mの立ち上げには多くの時間とコストを要し、運用コストの大部分を占める通信サービスもM2Mの利用形態にマッチしているとは言い難い。これらの問題を乗り越えるには、M2Mに特化したプロダクトやサービスを用途に応じて組み合わせて最適化できる環境の整備が必要だ。

M2M導入の壁を突き崩す ワンストップソリューション


 そんななか、M2Mを巡るこれらの課題解決にいち早く取り組んでいるのが、MVNOやクラウドサービスで企業ニーズに応えつづけてきたインターネットイニシアティブ(IIJ)である。

 クラウド専門の事業企画・開発会社である株式会社ブリスコラと協業し、共同で太陽光モニタリングシステムの実証実験環境を構築するなど、M2M市場に力強く踏み込んでいる。

 IIJが今回リリースしたM2M向けのソリューションサービスは「IIJ M2Mクラウド ワンストップソリューション」と呼ぶ。その名の通り、センサー等でデータを取得して送信する足回りから、データを蓄積して分析・可視化するサーバまでの機能をワンストップで提供できる垂直統合型のソリューションを目指している。M2Mの仕組みを(1)センサーデバイス、(2)ネットワーク、(3)クラウド、(4)アプリケーションといった4つに大別し、それぞれにおいてM2M向けに最適化したモノやサービスが提供される予定だ(図表1)。従来のSI投資を積み重ねて構築するM2Mシステムとは異なり、初期投資を抑えつつ、速やかなM2M立ち上げができる。

図表1 IIJが考えるM2M垂直統合モデル

図表1 IIJが考えるM2M垂直統合モデル

 以下では、IIJ M2Mクラウド ワンストップソリューションの目玉として、ネットワークと、M2Mプラットフォームについて詳しく見ていこう。

データ取得のパターンに応じた「24時間型」と「夜間限定型」


 M2Mにおいて求められるネットワーク要件は、技術的にもコスト的にも幅広い。データをサーバへ送信する頻度やデータボリュームにより、必要とされる回線容量や料金体系は異なってくるからだ。例えば、ある程度データを蓄積しておいて一度にバッチ処理するパターンと、イベント発生毎に頻繁に送信するパターンでは、それぞれにマッチした料金体系が異なる。

 IIJは2008年からMVNOとして「IIJモバイル」を提供しており、今回のワンストップソリューション向けに「IIJモバイルM2Mアクセスサービス」と「IIJ SMSプッシュサービス」を新たに提供開始した。

 MVNOであるため、独自のサービス内容や料金を決定できるのは他社にはない特長だ。IIJモバイルM2Mアクセスサービスでは「24時間型」と「夜間限定型」の2プランを用意した。「24時間型」は、上り/下り最大200kbpsで小容量のデータを常時送受信する計測等に適している。「夜間限定型」は、22時から翌日6時までを通信可能時間帯とし、下り最大150Mbps/上り50Mbpsの通信速度で、収集したデータを一括処理するバッチ処理等に適している。さらに、これに併せて「IIJ SMSプッシュサービス」で、SMSをデバイスに対して一括送信でき、SMSをトリガーとしたログや管理データなどの機器情報を取得する仕組みを提供する。

 他方、デバイスの調達については、MVNOとしてM2M 通信モジュールを取り扱ってきた経緯もあり、すでにデバイスベンダとの協力体制ができている。営業推進部モバイル推進チームの榊里美氏は「提案段階ではあるが、センサデバイスを製造するところからお客様と一緒にできれば、と考えています。センサーごとに適したモジュールをご提案したい」と展望を述べる。

 M2Mデバイスには、マネジメントシステムサービス「SACM(Service Adapter Control Manager)」を組み込む想定だ。SACMは、IIJがISPのノウハウを活かした独自の仕組み「SMF(SEIL ManagementFramework)」を基に開発したソフトウェアで、デバイスに「Libarms」と呼ぶライブラリを組み込むことで一元管理できる。

IIJ GIOでプラットフォームを作り 柔軟なアプリケーションに対応


 今回のワンストップソリューションの特筆すべき点は、IIJのクラウドサービス「IIJ GIO」上で、デバイスから収集した情報を分析し、可視化するアプリケーション領域までを含めた提供であることだ。ソリューション本部ネットワーク・セキュリティソリューション部副部長の引地知寛氏は「最終的にはデバイスから収集したデータを分析し、グラフ表示するまでの機能を、すべてプラットフォームサービスとして提供する予定です」と話す。

図表2 IIJのサービスを利用したM2M事例

図表2 IIJのサービスを利用したM2M事例

IIJモバイルとIIJ GIOで構築した「古紙回収システム」。高知県のスーパーマーケット「サンプラザ」の各店舗に設置された古紙回収ボックスの蓄積量データを、IIJモバイルを介し、IIJ GIO上のサーバで管理する。データの集計情報を古紙回収業者に配信し古紙回収を効率化。古紙を出す消費者向けには古紙回収ポイントカードを配布し、古紙を出した量に応じて、サンプラザで商品券と交換できる

 従来、他社が提供する“M2Mプラットフォームサービス”は、デバイス管理までの提供にとどまることが多いが、IIJ GIOのM2Mプラットフォームでは情報を可視化するまでを提供範囲とする。これにより初期コストの圧縮と早期立ち上げが狙えることが優位点だ。

 さらに、可視化したM2Mデータと他の情報と連携も視野に入れている。収集した情報を Service Cloud(Salesforce)やSAPなどの業務システムや、機械学習・予測モデルによるビッグデータ解析と組み合わせることだ。引地氏は「情報の組み合わせで、M2Mデータを『ヒト』が有効活用する『M2M2H(H:Human)』の実践が可能です。これを業務改善や市場開拓に役立ててもらいたい」と話す。

 M2Mプラットフォームのワンストップ提供により市場の拡大も同時に実現するIIJから目が離せない。

WIRELESS JAPAN

ワイヤレスジャパン2014(5月28日〜30日、東京ビッグサイト)でセミナーを開催します。

<基調講演> 場所:会議棟レセプションホールB
5月28日(水)11:20〜12:00
 「MVNOを取り巻くビジネス環境とIIJの取り組み」
 インターネットイニシアティブ 常務執行役員 ネットワーク本部長 島上 純一氏

<IIJスペシャルセッション> 場所:西4ホール 展示会場内II会場
(1)5月28日(水)13:00〜13:40
(2)5月30日(金)13:00〜13:40
 「データを可視化するだけでは意味がない!M2Mは業務システムとの融合へ」
 「@iijmioの中の人より〜舞台裏から見たMVNOへの期待感」

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