ソネット キャリアグレード エリクソンBelAir無線LANによるWi-Fiメッシュ アプリケーションプラットフォームを 屋内外に広げるエリクソンBelAirの無線AP

無線LANはインターネット接続を提供するためのインフラから、アプリケーションを活用するためのプラットフォームへと変化している。その場に来た顧客とのコンタクトポイント、貴重な情報提供の手段として、無線LANエリアを必要なエリアに容易に提供するにはどうすればいいのか。その解答の1つが、エリクソンBelAirの無線LANアクセスポイント(AP)だ。
小林康英氏

ソネット
取締役営業部長
小林康英氏

松田充広氏

ソネット
技術部
部長代理
松田充広氏

 ソネットは、ネットワークの高速化とともに成長してきた。1990年代前半からADSLに関する技術開発や製品導入に積極的に取り組み、99年からは東京めたりっく通信を展開。東京めたりっく通信はその後ヤフーへと売却され、現在のYahoo! BBの前身となった。

 xDSLネットワークの技術開発を行う一方で、光ファイバーや無線を含むネットワークの構築、運用へとビジネスは広がり、2006年から旧BelAir社(現エリクソン社)の無線LAN製品の取扱いを開始し、現在ソネットはエリクソンの国内総代理店となっている。

 取締役営業部長の小林康英氏は、「機器の販売だけではなく、ネットワークの構築や運用に長年携わっていますが、無線LANの使われ方は大きく変化しています」と話す。特に注目されているのが、オンラインと場所を結ぶプラットフォームとしての役割だ。そして、ネットワークインフラからアプリケーションプラットフォームへと変化した無線LANに適しているのがエリクソンBelAirの製品群なのだという。

他社製品とは一線を画す 屋外への対応とWi-Fiメッシュ


 エリクソンBelAirの無線APの大きな特徴といえば、屋外型製品をラインナップしていること。実はエリクソンBelAirの無線APは当初、屋外型のみでスタートし、その後需要に応える形で屋内型APもラインナップした。一般に、無線LANは屋内利用という感覚が強いが、実は有線ネットワークの敷設が難しい屋外でもその威力を発揮する。だが、屋内とは異なる厳しい条件をクリアしなければならず「メリットがわかっていても、耐候性の高い製品と設置ノウハウを合わせて提供できるベンダーは少ない」と、小林氏は言う。エリクソンBelAirの無線APにはもう1つ、Wi-Fiメッシュを構成できるという特徴的な機能がある。無線AP同士がバックエンド通信を行い、メッシュ型のネットワークを構成するのだ。技術部・部長代理の松田充広氏によれば、「複数の無線APで広大なエリアをカバーし、全体を大きな1つの無線LANエリアのように扱える」のだという。

 一般的な無線LANでは、各無線APを有線ネットワークに接続しなくてはならず、ネットワークケーブルの敷設が難しい場所に広大な無線LANエリアを構築するのは容易ではない。しかしこのWi-Fiメッシュなら、ネットワークケーブルが届かない場所にまで無線LANエリアを広げられるのだ。「無線APで通信を中継してエリアを広げられるので、ネットワークケーブルがない場所までカバーできるというメリットもあります」と、小林氏は奥志賀高原スキー場でのライブカメラ活用例を紹介してくれた(図表1)。

図表1 奥志賀高原スキー場でのライブカメラ活用例(構築はTOSYSが担当)

図表1 奥志賀高原スキー場でのライブカメラ活用例(構築はTOSYSが担当)

 2.4GHz/5.6GHzのデュアル無線を利用して無線AP同士の通信、無線APと端末の通信を行い、広い範囲での通信実績を持っている。これまでの実績では、8キロ離れた無線AP同士を結んだ通信も行われている。

自由度の高いWebサイトと組み合わせて使える認証


 無線LAN導入でカバーエリアと並んで、使われ方によってはエリア以上に注目されるのが、セキュリティだ。いかに広大なエリアを容易にカバーできたとしても、セキュリティ構築が煩雑であればビジネス現場には向かないし、導入を勧めるのも難しい。エリクソンBelAirはその課題を解決するために、UAM(Universal Access Method)認証の機能を内蔵している(図表2)。無線APのほかに必要なのは、WebサーバーとRADIUSサーバーだけでゲートウェイサーバーは不要だ。安価な製品やOSSを活用すれば小規模な商店でも認証の仕組みを構築できる。

図表2 UAM認証機能のイメージ

図表2 UAM認証機能のイメージ

 Web認証の機能全体を内蔵したアクセスゲートウェイもあるが、カスタマイズ性に欠けるものが多い。「決まりきった認証画面では、無線LANを使ってくれる顧客とのせっかくのコンタクトチャンスを活かせません」と松田氏は指摘する。

 その点、エリクソンBelAirのように外部にWebサーバーを用意すれば、ユーザーに向けた広告表示やエリア情報の提供、アクセスログの解析など自由度の高い活用が可能になる。内蔵のWeb認証画面のカスタマイズでクーポンの表示だけでなく、特定の時間帯や曜日に限定されたクーポンや、特定の場所からアクセスした人向けのスポット情報の提供といった作り込みは、自前のWebサーバーでなくては不可能だろう。

 こうした活用に意欲を見せるのは、商店街や観光地。1つのコントローラ配下でWi-Fiメッシュを構成すれば、広範囲を再認証なしでカバーできること、無線APを屋外に設置できることを理由に注目が集まっているという。アプリケーションを活用することで単なる無線LANスポットではなく、利用者は商店街や観光地から離れた後も現地の情報を受け取ることができ店舗側にとっては顧客のリピート利用の促進に役立てることができるなど様々な活用が考えられているという。こうした柔軟な活用法も、自由度の高い仕組みから生まれたものだろう。

通信速度や同時接続数など 基本性能もキャリアクラス


 屋外型無線APのラインナップやWi-Fiメッシュ、認証サイトの自由度の高さなど、そのオリジナリティに目を奪われがちなエリクソンBelAir製品群だが、基本性能もあなどれない。

・高速化へのこだわり
 無線LANの通信速度は規格により規定されており横並びに見える。しかし高速化機能の有無により、規定の通信速度を実現できるかどうかは大きく異なる。エリクソンBelAirの無線APは端末のある方向に無線出力を集中させるビームフォーミング機能や、無線通信の占有時間を調整するAirtime Fareness機能を搭載。端末に応じて良好で高速な通信ができるよう工夫がこらされている。

・より広く多くの端末をカバー
 無線APの中には出力の高さを謳う製品も多いが、実際に広いエリアを無線LANでカバーしようと思うと高出力なだけでは無意味なことがわかる。エリアが広がれば利用者が増えるためだ。トラフィック処理能力が低く、同時接続できる端末数が少ない無線APでは、せっかくの高出力も活かせないが、そうした心配とも無縁。直径約600メートルをカバー、しかも1台の無線APで255台までの接続を処理できるので、少ない台数で広いエリアに無線LANを提供できる。

ネットワークへの深い造詣を活かし 無線でも高速で柔軟な環境を提供


 ソネットはxDSLをはじめ、種別を問わず高速なネットワークの構築、運用を通じて幅広い製品に触れ、多くのノウハウを蓄積してきた。「今後もそうした蓄積を活かし、無線でも高速で柔軟なネットワーク環境を提供していきたい」と小林氏は力強く語る。IEEE802.11ac対応製品や、利用制限がある5GHz帯に代わるミリ波通信の導入などを予定しいるという。無線LAN製品群の進化と並んでソネットの成長にも注目していきたい。

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