ゾーホージャパン NetFlow・sFlow対応フローコレクタ「ManageEngine NetFlow Analyzer」導入事例 拠点間WANトラフィックの可視化で グローバルネットワークの安定稼働を実現!

導入企業紹介

企業名:
所在地:

代表:
設立:

THK

THK株式会社
〒141-8503 東京都品川区西五反田三丁目11番6号
寺町彰博(代表取締役社長)
1971年4月10日
URL: http://www.thk.com/jp/
事業内容: LM ガイド、ボールスプライン、ボールねじ、メカトロ関連製品、自動車部品、THK 免震システム等の開発・製造・販売

担当者紹介

常原博直 氏

THK株式会社 経営戦略室 情報システム部 システム課 主査 常原博直 氏

THKは国内拠点も含めたグローバルなネットワークの運用課題を解決するために、ネットワークトラフィック解析ツールを導入した。導入の決め手や得られた効果、さらにツール活用のためのアドバイスなどをお伺いした。

 THKは、1972年に直線運動部品「LMガイド = Linear Motion Guide」を世界に先駆けて開発し、トップシェアを維持してきた。同製品の開発・製造・販売をグローバルに展開している。

 近年同社が注力し、業界から注目されているのが戸建住宅から高層ビルまで対応可能なTHK免震システムだ。1995年の阪神・淡路大震災、2011年の東日本大震災、さらには海外でも度々大規模な地震が発生しており、南海トラフ地震の危険性も叫ばれている。これらの震災において、直線運動部品の技術を応用した免震システムは大きな力を発揮する。文化財級の建物や社寺、価値の高い芸術品を展示する美術館などをはじめ、オフィスビルやマンションでも採用が進んでいる。

 時代の要請に応えて事業を拡大してきたTHKでは、ビジネス基盤となるコンピュータシステムやネットワークも整備してきた。このネットワーク管理のために導入したのが、ゾーホージャパンのNetFlow・sFlow対応フローコレクタ「ManageEngine NetFlow Analyzer」(マネージエンジン ネットフローアナライザ、以下、NetFlow Analyzer)であった。

図表1 THKにおけるNetFlow Analyzer導入後のネットワーク構成図

図表1 THKにおけるNetFlow Analyzer導入後のネットワーク構成図

ネットワークの素早い問題解決が課題に


 ビジネスを急成長させてきたTHKでは、ネットワークシステムをグローバルに拡大している。「サーバはすべてデータセンターに集約しており、このデータセンターを中心に、本社、工場、支店、さらに海外拠点が接続されている。BCPを考慮して、データセンターは関東と関西2カ所に分散させている」と、同社ネットワークの構築・運用管理者である、経営戦略室 情報システム部 システム課 主査 常原博直氏は説明する。グループ会社も含め生産拠点となる国内の工場は12カ所、販売拠点となる支店数は30数カ所、さらに海外拠点は生産・販売を合わせて中国、東南アジア、ヨーロッパ、北米など数十カ所に及ぶ。

 「かつて、ネットワーク運用管理は重要拠点の機器の死活監視程度だった。協力会社に運用監視を依頼しており、ルータが停止すると障害として報告され、復旧作業が開始された」(同氏)。また、トラフィックが混雑してレスポンスが低下すると、エンドユーザから直接問い合わせが来る。データ転送遅延やネットワーク障害が発生した場合、パケットキャプチャの仕掛けとトラフィックデータの調査を協力会社に依頼。だが、この対応方法では原因究明まで2日〜3日かかり、結局原因がつかめないまま自然復旧してしまうことも多かった。安定したネットワーク稼働を実現するためにも、障害発生時にはより迅速に原因の特定を行い、素早い問題解決をすることが、同社ネットワークの運用課題であった。

ツールの要件はネットワークトラフィックの「可視化」


 「素早い問題解決のために、ネットワークトラフィックの可視化が必須となり、トラフィック解析ツールを導入することにした。検討を開始したのは2009年のことだ」と、常原氏は語る。

 NetFlow Analyzer は、Cisco NetFlow やsFlow、IPFIX(Internet Protocol Flow Information Export)、Citrix AppFlowなどのフローデータを解析して、ネットワークの帯域利用状況を可視化するWebベースのトラフィック解析ツールだ。ネットワーク機器のインターフェースを通過するトラフィックを解析し、どのアプリケーションが帯域を使用しているのか、誰がいつ使用しているのかなどの情報を分かりやすいグラフとレポートの形で可視化する。NetFlow Analyzerを紹介したのは運用を依頼していた協力会社だという。30日間無料の評価版をダウンロードして検証してみたが、「1分単位でトラフィックを可視化し、送信元と宛先の特定やどのアプリケーションが帯域を利用しているかなど、トラフィックの内訳を即座に把握できるところを高く評価した。それまでキャリアのレポートでは、5分単位のトラフィックデータを表示するものの、インターフェース間のトラフィック総量を把握するだけであり、かつ値が平均化されてなだらかな表示になってしまい、即座に問題を把握できなかった」と常原氏は語る(最新バージョンでは秒単位で収集された詳細データを確認でき、1年間保管可能)。

 トラフィックの可視化に有効と確信し、2010年になってNetFlow Analyzer 20インターフェースライセンスを導入。「当初は基幹システムのネットワーク安定稼働のため、データセンターと国内および海外の生産・販売拠点との間のルータを監視した」(同氏)。不慣れなLinuxサーバに導入したため、「予定より少々構築期間をオーバーしてしまったが、4週間ほどで導入を完了させることができた」(同氏)。

ドリルダウンで確実に障害原因を 特定グラフデータを基に帯域の最適化を実現


 「NetFlow Analyzerはドリルダウン機能が便利だ。例えば1週間分を切り出し、調査したいところを次々にドリルダウンすることで、端末から端末へのトラフィックを可視化でき、最終的にはどの端末がいつどの回線に負荷をかけたかまでたった10分程度で突きとめることができる。端末のどのポートが使われているのかまで把握できるのはすごい。それまでは詳細なトラフィックの内訳が見えず、現場ではネットワーク障害の原因を特定できなかった」と、常原氏は語る。

図表2 NetFlow Analyzerレポート画面でのドリルダウンイメージ

図表2 NetFlow Analyzerレポート画面でのドリルダウンイメージ

※この画像はイメージです。THK社の利用状態を示すものではありません。

 NetFlow Analyzerを導入してから5カ月後に、効果を実感する場面があった。WAN帯域が突発的に混雑し、常原氏にアラートが届いた。確認すると、ある工場から別の工場へ膨大な量のデータが転送されている。その工場内でPCのOS入れ替えを行っていたのだが、本来なら工場内で完了するはずのイメージファイルの転送が、データセンターを経由し別の工場まで届けられていたのである。「単純な設定ミスだが、かつては原因を探っているうちに、リカバリ作業が終了し原因を掴むことができなかった。それがNetFlow Analyzerでは確実に原因を特定できるので、サーバの設定ミスを見直し、再発をなくすことができた」(同氏)。

 また、技術センターで試験機の状況をWebカメラで撮影し、WAN経由で映像を転送する機会も増えた。動画は帯域を圧迫するため、台数が増えると他のデータ転送に影響を与える。「Webカメラが与えるトラフィック負荷を事前に検証し、解像度ごとの利用帯域をわかりやすくグラフ化できる。そのグラフを元に、導入前に解像度の設定を調整できるようになった」と常原氏は効果を語る。

 2012年にはデータセンターと工場および本社との間の回線を増強しており、この際のキャパシティプランニングにもNetFlow Analyzerによる帯域利用状況の可視化が大いに役立った。

運用負担が軽減し、監視規模を拡大


 導入時、協力会社の運用監視担当者を束ねるネットワークの構築・運用管理者は常原氏1人であったが、現在では2名に増員している。「増員は運用監視の負荷が増加したからではない。むしろ負荷は減っているし、確実に対応できるようになった」と常原氏は強調する。日々の運用では、トラフィックのしきい値を設定しそれを超えるとアラートが届き、確認する。エンドユーザからネットワーク遅延の連絡があれば、やはり確認して対応する。例えば「トラフィックは混雑していない。これは障害ではない」と裏付けとなるデータを基に答えることができるようになったという。

 だが、20インターフェースライセンスでは主要な拠点のみの監視に限られ、それ以外の経路確認の際は対象機器の設定切り替え等の変更操作が必要であった。「ネットワーク規模が拡大していること、さらにWAN高速化装置を導入したこともあって、2013年5月にライセンスを追加して、計50インターフェースライセンスにした」と、常原氏は語る。

ビジネスのグローバル展開はネットワークが生命線


 NetFlow Analyzerの導入を検討している企業に対してアドバイスはないだろうか。「NetFlow Analyzerは操作性が優れていて、日々の運用においても大変使いやすい。グラフやレポートなどを直観的に作成することができる。レポート作成をスケジュール設定できることや、それらグラフやレポートをPDF化できるのも便利だ。私の場合もネットワーク機器の導入前後、統合レポートをPDF形式でエクスポートして報告書に添付している。また、ほぼリアルタイムに通知できるアラート機能に加えて、画面上でレポートをドリルダウンして容易に絞り込みができることも助かっている。これらの操作性・機能性をお勧めしたい」(同氏)。保守サポートサービスも契約しており「加入することで安心できる。しかし、実際、サポート窓口に問い合わせを行う必要なく、ほぼ自己完結できている」とも語る。

 残っている課題はないだろうか。「当社はグローバルにビジネス展開しているため、ネットワークが生命線となる。さらに、年ごとに拠点の数も増加しており、その構築や回線の増強に追われている。そんな中でネットワークトラフィックの可視化は不可欠な条件だった。帯域利用状況を見直し、最適な帯域を提供することで、ネットワークの安定稼働を維持しなければならない。今後もNetFlow Analyzerを活用して、帯域のキャパシティプランニングを行いながら、安定したネットワーク稼働を維持していきたい」と常原氏は抱負を語った。

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「拠点間のWAN通信状況を知りたい」「システムのデータセンターへの移行に先立ち、現状の通信状況を把握したい」「WAN通信のキャパシティープランを立てたい」といった課題を、NetFlow Analyzerを用いてどのように解決するのかも知ることができます。

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