Synology DiskStation NASの使い道を広げるアプリを提供 スマートデバイスと組み合わせ業務効率化

モバイルデバイスが業務利用される機会が増えたことや、データが大容量かつ大量になってきており、そのストレージとしてNASに注目が集まっている。SynologyのNASは単にストレージするだけではなく、モバイルデバイスと組み合わせることで業務の効率化を図れる便利な機能を備えたアプリを提供している。
岩田太郎氏

アスク
技術部 FAE
リーダー
岩田太郎氏

James Chen氏

Synology
セールスディレクター
James Chen氏

 モバイルデバイスの業務利用の増加や、大容量の画像・映像コンテンツの活用ニーズの高まりを背景として、膨大なデータをセキュアに保管し、効果的に活用するためのツールとして、いま注目されているがNAS(Network Attached Storage)だ。

 もともとNASは、大量のデータを簡便に保管・共有するアプライアンスとして市場に広がってきたが、現在、それに留まらない用途拡大が起きている。単にデータをストレージする機器としてではなく、いつでもどこでもデータにアクセス・共有して業務効率を向上させるものとしてNASを進化させているのがSynology(シノロジー)だ。Synologyは台湾を本拠に、欧州や米国を中心としたグローバル市場で実績をあげているNASベンダーだ。2013年1Qの欧州NAS市場においては、およそ25%のシェアを獲得している。

 セールスディレクターのJames Chen氏が「NASの命はソフトウェアにある」と話すように、ソフトウェアの開発に力を入れてきた。台湾本社の従業員のうち、7割がエンジニアで、エンジニアの9割がソフトウェア開発に従事している。

 SynologyのNAS「DiskStation」は、管理システム「DiskStation Manager (DSM)」の使いやすさと、スマートデバイスとの組み合わせで業務の効率化やコスト削減を図れるアプリケーションを豊富に揃える点を最大の特徴とする。シノロジーが提供するものに加えてサードパーティアプリも充実しており、その種類は現在約60と豊富だ。また、ローカライズも既に完了しており、すべて日本語で使用できる。

スマホやIPカメラとアプリ 組み合わせて業務を効率化


 DiskStationとモバイルデバイスを組み合わせた活用例を見てみよう。

 まず、スマートフォンやタブレット端末でWordやPowerPoint等の業務ファイルへのアクセス・共有を容易にする。「Cloud Station」を通じ、ファイル閲覧・編集できる。これはオフラインでもアクセス可能で、接続を再開するとファイルを自動的に同期する。DSMにはWebDAVが組み込まれているためモバイルデバイスからWordやPowerPointも開ける。自動同期機能を備えるため、営業で外出している時でも最新の状態のファイルにリアルタイムでアクセスしプレゼンなどの業務に活用できる。

 2つ目は、NVRシステム「Surveillance Station」でIPカメラ監視を管理できることだ。NASを経由して、ライブビューや録画の確認・分析、カメラの設定ができる。Internet Explorer、Chrome、Firefoxなどのブラウザで監視できるほか、モバイルデバイスからアクセスして外出先からでも監視映像が確認できる。

 同時ライブビューで最大49チャンネルを一画面で表示し、モバイルデバイスからは6画面のライブフィードが可能だ。動作検出や指定範囲にある物が無くなった場合に、モバイルデバイスにSMSやメール、Skype、プッシュ通知でアラーム通知する機能も備える。

 動作検出などの機能は、IPカメラが機能に未対応でも使用でき、機器設置コストを低く抑えることもできる。

モバイルデバイスからも監視カメラの画面を確認できる

モバイルデバイスからも監視カメラの画面を確認できる。最大で6チャンネルのライブフィードが可能。スナップショット撮影、不正検知時にプッシュ通知を受けることもできる

 こうしたアプリケーションは、必要に応じてDSMの「パッケージセンター」からワンクリックでインストールできる。バックアップ、管理、監視などの用途別検索と、ひとつひとつのアプリケーションに対して動作条件などの詳細説明とスクリーンショットを表示し、わかりやすく伝えられるようにした。

 また、クライアント端末であるモバイルデバイスには、NASサーバーのコンテンツを閲覧・管理、システムのリモート管理ができる専用アプリをApp StoreやGoogle Playストアから無償でインストールできる。

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パッケージセンターの画面

パッケージセンターの画面。ファイル共有やVPN設定、ウィルス対策など、必要に応じてアプリケーションをインストールする

中小企業向けシリーズにもフェイルオーバー機能搭載


 重要なデータを保存するNASのシステムエラー対応や安全性、RAID管理に関する機能も当然備えている。

 中小企業向けのシリーズにもフェイルオーバー機能を搭載している。2台のNASでクラスタを構築し、プライマリ/セカンダリサーバー同士は互いに作動状態を確認する。プライマリが不具合を起こした場合、セカンダリが自動でリソースを引き継いで作動する。

 管理者がモバイルデバイスでNASのシステム管理できるのが「DSM Mobile」だ。いつどこにいても、サーバー監視やアカウント管理、アプリケーションのオン/オフを操作できるため、社内に張り付く必要がない。

モバイルデバイスから見たDiskStationのリソースモニタ画面

モバイルデバイスから見たDiskStationのリソースモニタ画面。CPU、メモリ使用状況などをリアルタイムで確認できる

 管理コンソールへのログインは、2ステップ認証に対応し、安全性を高めた。PC上でのDSMユーザー名とパスワードによる保護に加え、指定のモバイルデバイスに送信されるワンタイムパスワード入力を要求する。万が一、パスワードが漏れても指定のモバイルデバイス以外からの認証をブロックする。

 RAID設定も自動で管理できる。初めてNASを導入する管理者にとって手動設定は手間がかかる。RAID自動管理システム「Synology Hybrid RAID (SHR)」はストレージ拡張、容量の最適化を自動で行うユニークな機能だ。

 従来のRAIDは最小容量のディスクを基準としてストレージボリュームを作成する。例えば、4TBと2TBのHDDが混在する場合、4TBのHDD容量のうち2TBは未使用領域となる。SHRは、これを自動でHDD容量を分割して余剰ストレージを作成する。

販売も付加価値が勝負 業種・ソリューション別に連携を


 ハードウェアとしては、メインターゲットである中小企業向けのPLUSシリーズを核に、エンタープライズ向けのXS+/XSシリーズ、SOHO向けのVALUEシリーズと幅広いラインナップを展開している。

 日本市場における販売総代理店のアスク技術部 FAEリーダーの岩田太郎氏が自信を持って薦めるのが「DS1513+」だ。リンクアグリケーションに対応し、Windows環境/RAID 5構成で平均読み取り速度350.94Mbps、書き込み速度202.34 Mbpsをサポートする。ストレージは5ベイだが、拡張ユニットによって最大15ベイまで増設でき、企業の成長に併せた柔軟な拡張が可能だ。

中小企業向けPLUSシリーズのDS1513+

中小企業向けPLUSシリーズのDS1513+にはLANポートが4つあり、リアファンはホットスワップ構造になっている

 販売戦略については「映像向け、IT、監視カメラなど業種・ソリューション別で、強力なパートナーシップをもったところと連携していく」と岩田氏は話す。

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