ゾーホージャパン 「WebNMS Framework」導入事例 フュージョン・コミュニケーションズが運用する ネットワーク監視システムの秘密 パッケージ製品からの乗り換えで業務の効率化を実現し、保守費用を1/5に圧縮

導入企業紹介

所在地:

代表:

設立:
事業内容:

東京都千代田区九段南2-3-1
青葉第一ビル5F
三木谷浩史 氏(代表取締役会長)
相木孝仁 氏(代表取締役社長)
2000年3月13日
電気通信事業

担当者紹介

新村寛氏

フュージョン・
コミュニケーションズ株式会社
技術部
サービスオペレーショングループ
マネージャ
新村寛 氏

オープンソースや高価なパッケージ製品を活用した既存のネットワーク監視システムの拡張性や運用コストに不満を持っている企業は少なくない。フュ―ジョン・コミュニケーションズ(以下、フュージョン社)もそんな企業のひとつだった。そのフュージョン社がこれらの課題を解決するために選んだソリューションとは。

リプレースを検討した背景


 フュ―ジョン社は、IP電話サービスでは国内通信事業者の中でも草分け的な存在であり、固定電話サービスからIPネットワーク、ブロードバンド回線等の分野で幅広いビジネスを展開している。最近では、従来の電話やインターネット接続サービス等の主力事業に加えて、最新のモバイルビジネスに進出するなど事業をさらに拡大している。

 通信事業者が提供する通信サービスを支えるネットワークの維持や管理には、多大なIT投資とシステム管理者の負担が伴う。フュージョン社でサービスオペレーションセンターに所属し、同社のビジネスの基盤となるネットワークの運用・監視業務を統括している新村氏にとって、運用管理の負荷とコストの削減は大きな課題であった。通信事業者として利用者に高品質なサービスを提供していくために、さらに通信インフラの整備と運用管理の効率化を実現するために、最適なネットワーク監視システム(以下、監視システム)の構築が必要となっていた。

 当時、フュージョン社のオペレーションセンターでは、海外ベンダー製品で構築された監視システムが稼動していた。しかし、当時の監視システムは、フュージョンのIPネットワーク設備への対応性が低く、メンテナンス性や機能面に対する運用管理現場の不満、保守費用といった運用コストの削減も課題であった。そこで、代わりとなる製品の選定が慎重に行われた。

通信サービスを支える監視システムに求められる高度な条件


 当初、新村氏は、大手ベンダーの運用管理製品に絞って比較検討を行い、自社での要件を満たすための最善の手段を模索していた。リプレースにあたっての選定条件は、次のような点に絞られていた。

図表1 フュ―ジョン社の製品選定条件

図表1 フュ―ジョン社の製品選定条件

 通常、通信キャリアの監視システムの構成では、ネットワークに収容される多数の機器をベンダーごとのさまざまな仕様に応じて管理することが多い。フュージョン社でも、スイッチやルータ等の複数のベンダー機器をSNMP(Simple Network Management Protocol)で統合的に管理し、レガシーな伝送設備の監視にはTL1およびCORBAインターフェースに対応できることが前提となっていた。当然、これらの機器情報を統合的に管理するためのインターフェースを独自に開発しなければならなかった。ネットワーク監視システムの開発には、莫大なコストが必要となる。システム開発は外部ベンダーへ委託されることになるが、希望する機能要件を満たせる相手を選び出すことは難しい。

複数の候補からWebNMS Frameworkを選んだ理由


 新村氏が採用候補としていた製品の検討を進めていく中で、多くの製品は、求める機能の割に製品価格を含めた導入コストや維持コストが高く、既存システムの問題点を解決するための切り口も用意されていなかった。そこで、新村氏は選定候補を見直し、ゾーホージャパン株式会社(以下、ゾーホージャパン社)が開発・販売するWebNMS Framework(以下、WebNMS)の検討および検証に本格的に取り掛かることになった。

 WebNMSは、大手通信事業者の監視システム等に採用された実績をもつ、ネットワーク管理システム開発用のプラットフォームである。モトローラなどの企業を筆頭として、ワールドワイドで支持されているJavaベースのネットワーク管理システムの開発が可能なソフトウェアである。新村氏は、同製品が監視システムとしての標準的な機能を実装しているだけでなく、他製品と比較して豊富なAPIを提供するなど拡張性にも優れていることに着目した。同時に、ソフトウェアアーキテクチャの設計がコンポーネント別に整理されて仕様書に記述されていた点も印象に残った。

 WebNMSの検証においては、プライオリティの高い要件であったアラーム処理に絞り込んで、機能やパフォーマンスの評価を行った。WebNMS評価版は、ゾーホージャパン社のホームページから簡単にダウンロードできる。数ヶ月間に亘ってあらゆる角度から検討を行い、ゾーホージャパン社による製品デモや提案内容を吟味した上で、同製品の採用を決断した。

 決め手となったのは、WebNMSを利用した開発により、短期間でフュージョン社が望む機能とパフォーマンスを実現できるという点であった。また、開発で実装した機能を使うことにより運用管理業務の負荷を下げることができ、トータルコストを大幅に削減できることも確信できた。ゾーホージャパン社製品が海外の大手通信事業者や機器ベンダー向けOEMとして十分な実績を持っていたことも決断を後押しした。自社内での合意を取り付け、正式に同製品を利用して監視システムの開発に着手した。

作業負荷を大幅に軽減、運用開始後のサポートも高く評価


 WebNMSを導入して最初に取り組んだのは、監視対象機器からSNMPのトラップで受信するアラームのフィルタリング機能を最適化することであった。たとえば、ネットワーク機器から監視システムへ送信された情報を細かな条件設定により選別する仕組みを作ったり、フュージョン社のネットワークに設置されている数百台の機器に対して数十件のフィルタを作成したりした。

 アラームとして通知されるものには、管理対象機器の物理的な障害から装置のプロセスダウンまでさまざまな原因がある。運用担当者は、作成したフィルタによって選別されたアラームを確認することで、ネットワークの状態を迅速かつ的確に把握し、運用に必要な情報のみを収集・解析できるようになった。これまでアラーム設定や処理に時間を費やしていた運用管理業務が改善され、運用現場(オペレーションセンター)の担当者にのしかかっていた作業負荷は大幅に軽減されることになった。その後も、運用業務のニーズに対応するための機能を少しずつ追加していき、本番稼動へ向けての準備を行った。

図表2 WebNMS Framework活用イメージ

図表2 WebNMS Framework活用イメージ

 運用に入ってからも、新村氏は監視システムのチューニングを行い、ネットワーク運用管理のオペレーションの適正化に最善を尽くした。この中で、ゾーホージャパン社のエンジニアによるサポート対応については、非常に満足しているようである。「ベンダーから提供されるサポートには、スピードとともに正確な回答を求めます。製品に対する理解度が自分と同じレベルであったり、迅速な回答が得られなかったりすると不満が残ります。その点、ゾーホージャパン社のレスポンスはとても良かったと思います。製品関連ドキュメントも充実して助かりました」と評価は高い。

ゾーホージャパン社との強固な信頼関係構築も成功に貢献


 フュージョン社では、WebNMSを採用することで、システム開発費を抑えた監視システムの開発に成功した。通信インフラの補強にかかる余分なハードウェアの調達費などを節約することができ、ランニングコストである保守費用を5分の1に削減することができたのは大きな収穫であった。

 フュージョン社が提供している個人・企業向けの通信サービスが快適に利用されるためにも、今後も同社のネットワーク運用においてWebNMSの活躍の場は増えていくようである。監視システムとしての利用に留まらず、WebNMSに標準装備されている豊富なAPIを用いることで、現場からの機能追加の要求に応えるための開発や既存システムとの連携などを試みたりしている。

 新村氏は、「WebNMSでなくては実現できないという理由でこの製品を採用しています。今後も、自社のネットワークを運用していく上で、この製品を使い続けていくことに変わりはないと思います」と強調し、開発現場にとって不可欠な製品となっていることを認めている。新村氏に代表されるように、WebNMSのユーザの多くが、同製品の特徴を理解して使い続けている。キャリアグレードの信頼性をもったネットワーク管理システムの開発プラットフォームとして、ユーザのニーズに柔軟に対応できる豊富なAPIと汎用的な機能も備えていることが、国内外の通信キャリアに支持されている大きな理由である。

 今後も、国内の通信事業者を取り巻く環境は、大きく変化していくことが予想される。通信手段の多様化に加え、急激なスピードで浸透しているブロードバンド回線の利用等、通信環境の大きな変化に対応する必要がある。通信事業者が提供する通信インフラの強化に備えるため、運用現場にとっての課題は増え続けていくであろう。そのような局面で、WebNMSの拡張性や開発における自由度の高さなどの機能的な特徴は大きな武器となるに違いない。

 WebNMSで開発した監視システムの本番稼動後、新村氏はWebNMSの開発拠点である南インドのオフィスを訪問し、その製品開発を支えている技術力とサポート体制の現場を視察した。システム開発を通じて醸成された新村氏とゾーホージャパン社との信頼と協力関係により、WebNMSは、フュージョン社の通信サービスの品質向上と運用・監視業務の負荷軽減に末永く貢献していくであろう。

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「WebNMS Framework」製品紹介カタログ


マルチテナントに対応した高可用性ネットワークの監視システムを内製していた丸紅アクセスソリューションズ株式会社と高額なパッケージ製品を活用していたフュージョン・コミュニケーションズ株式会社。2社がそれぞれ抱えていた課題を解決した製品の詳細を事例と共にご紹介します。

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お問い合わせ先
ゾーホージャパン株式会社
URL:http://www.webnms.jp/products/WebNMS_Framework/
Mail:jp-casales@zohocorp.com