日立製作所 スマートフォンVoIPアプリ SC100/座席ナビ スマートフォン内線と在席の見える化で コミュニケーション効率を改善

IP-PBX「CX-01」を核に音声と映像、モバイルを融合させた新しい企業コミュニケーションのかたちを提案している日立製作所(以下、日立)。場所にとらわれないコミュニケーション環境を実現するため、スマートフォンを内線化するVoIPアプリを開発し、独自のプレゼンス管理システムも強化した。
垣内啓之氏

日立製作所
通信ネットワーク事業部
ネットワーク
アプライアンス部
技師
垣内啓之氏

中村昇太氏

日立製作所
通信ネットワーク事業部
ネットワーク
アプライアンス部
中村昇太氏

 ビジネスのスピードを向上させるには、円滑なコミュニケーションが不可欠だ。日立はIP-PBX「NETTOWER CX-01」を核として、さまざまなITシステムとコミュニケーション手段を連携させることで業務の効率化を推進する、新しい企業コミュニケーション環境を提案している。

 CX-01は、多様なコミュニケーション手段の統合基盤となる。従来型のレガシー回線とIP回線の双方をサポートし、さらに音声通話だけでなく、映像コミュニケーションの機能も備えている。最大4台のPCでビデオ会議ができる「ビデオ会議フォン」のほか、テレビ電話ができるAndroidTM搭載の「IPメディアホン T01」も用意されている。

 こうした映像の活用に加え、これからの企業コミュニケーションで必須となるのがモバイルだ。特に企業の関心の高いスマートフォンをCX-01の内線端末にするAndroidTM端末向けVoIPアプリ「SC100」を9月末に販売開始する*1

*1 SC100の対応機種には制限があります。対応機種など詳細については弊社までお問い合わせください。

「IPメディアホン T01」のタッチディスプレイ部はスマートフォン感覚で操作できる

「IPメディアホン T01」のタッチディスプレイ部はスマートフォン感覚で操作できる

SC100は保留・転送をワンボタンで行うことができる

SC100は保留・転送をワンボタンで行うことができる

使用感と構築の容易性で差別化 外部アプリとの連携も可能に


 SC100は電話としての使いやすさを重視したアプリだ。スマートフォンでVoIP通話を行うアプリは多々あるが、一般的に、内線をかける際はそのVoIPアプリを立ち上げなくてはならない。一方、SC100の場合は、スマートフォン本来のダイヤラーで内線番号を入力したり、電話帳や発着信履歴から内線通話相手を呼び出すだけで自動的にSC100が起動し内線通話をかけることができる。

 また、手軽に内線環境が構築できるのも特長だ。SC100は社内無線LANや3G、LTE、WiMAX、公衆無線LANなどのネットワークから発着信できるので無線LANを敷設せずに既設のネットワークや通信キャリア網を利用することで、コストを抑えられる*2

*2 音質、接続性は、ネットワーク品質の影響を受けます。

 中村昇太氏は、この特長により、「期間限定のプロジェクトルーム用に臨時の内線電話環境として活用したり、在宅勤務時の内線電話ツールとして役立てられる」と話す。

 このように利便性と導入の容易性を追求するだけでなく、「情報漏えい対策を重点として、法人向け機能の充実にも注力している」と中村氏は強調する。「情報漏えい」は、スマートフォン導入企業が最も懸念するポイントであるが、アクセスポイント(AP)の接続制限機能により、そのリスクを軽減することができる。

 つまり、接続を許可するAPリストの識別子(SSID)を事前に指定しておけば、それ以外のAPに接続したときにはCX-01への端末登録を制限できるのだ。たとえば社内のSSIDのみを登録すれば、社外でのAP接続に制限をかけられる。これにより、社内情報、たとえば内線電話番号などを社外のネットワークに送出することを防ぐことが可能である。

 そのほか、外部アプリから内線機能を操作したり、SC100の情報を通知するためのインタフェースを備えている。「呼び出し開始」や「通話中」といった状態の変化やCX-01への登録状態を外部アプリに通知できる。これを使うことで、内線電話と連携するアプリケーションを開発することもできる。

電話帳機能の使い勝手が向上 IM送信も大幅に効率化


 ビデオ会議やスマートフォンの内線化などによってコミュニケーション手段が多様化し、場所の制約を受けないコミュニケーションが可能になる。そして、連絡を取りたい相手の状況に応じて、これらの手段のうち最適なものを選べる仕組みがあれば、コミュニケーションはさらに円滑になる。

 これを実現するのがプレゼンス管理システム「座席ナビ」だ。

座席ナビのフロア表示
コンタクトリスト画面

座席ナビのフロア表示(上)とコンタクトリスト画面(下)。コンタクトリストは設定した任意のグループごとに表示される

 座席ナビは登録した社員の在席状況および在席位置を可視化するソリューション。プレゼンス管理だけでなく、インスタントメッセージ(IM)機能を標準で備えるほか、電話やメール、スケジュールと連携し、統合コミュニケーションのポータルとしての役割を担う。頻繁に外出や事業所間の移動をする社員と連絡を取ったり、フリーアドレス制のオフィスで相手を素早く見つけ、最適な手段でコミュニケーションを行うには不可欠だ。

 07年から開発・機能強化を重ね、今年3月に実施した最新のバージョンアップでは(1)IM機能と(2)Web電話帳の機能を強化し、使いやすさにさらに磨きをかけている。

 (1)については、タスクトレイのアイコンからIMの操作が可能になった。また、送信履歴(直近10人まで)からのメッセージ送信ができるようになり、頻繁にコンタクトを取るメンバーとの連絡がしやすくなった。

 さらに受信時にデフォルトで封書化されるように改善した。プレゼン中に受信したIMがいきなり表示されるなどのトラブルを予防できるほか、送信者に開封通知もできるようになった。

 また、従来のIMクライアントはJRE(Java Runtime Environment)のインストールが必須だったためメモリーを大きく消費した。新バージョンではWindows®アプリとして提供することで、メモリー消費を大幅に抑えられる。

 (2)については、ワンクリックで電話がかけられるコンタクトリストの登録・更新・削除がエンドユーザー自身でできるようになった。所属部署をまたがった任意のプロジェクトメンバーを、同一グループとして最大40人まで登録することが可能だ。

 また、電話連携の方式も設定できるようになった。ソフトフォンで通話する方式と、V字発信によって電話機で通話する2方式から選択できる。

 垣内啓之氏は「今までシステム全体としてどちらか一方しか選ぶことができなかったが、社員ごとに自分の環境に合わせて柔軟に選択できるようになったのは大きな改善点」と話す。

 スマートフォンの内線化や、プレゼンス管理システムの導入は、リアルタイムなコミュニケーションの活性化に直結する。日立は今後もこうした機能強化を続け、ユーザー企業のコミュニケーション環境改善によるビジネス活性化を支援していく。

●Androidは、Google Inc.の商標または登録商標です。
●WiMAXは、WiMAX Forumの登録商標です。
●座席ナビは、株式会社 日立製作所の登録商標です。
●Javaは、Oracle Corporation及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
●Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

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