企業ネットワーク最前線

ヤフーが採用したApstraとは?――インテントベースNWをマルチベンダー環境で実現

文◎川添貴生(インサイトイメージ) 2018.06.01

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

ネットワークの構築・運用にかかる負担を軽減する技術として、昨今注目を集めるインテントベースネットワーキング。これをマルチベンダーで実現するのが、Yahoo! Japanにも採用されたApstraだ。

 
大規模なWebサービスのインフラにおける課題の1つとして、東西方向、つまりサーバー間のトラフィックの増大が挙げられる。サービスを提供するための機能が様々なサーバーに分散しており、ユーザーからのリクエストに対して多数のサーバー間での通信が発生するためだ。

この課題の解決策として広まっているのが、各ラックのスイッチ(リーフ)とスパインスイッチの2階層でネットワークを構成するCLOSアーキテクチャである。東西トラフィックのパフォーマンスを最適化でき、スケーラビリティも高いことから、すでに多くのハイパースケールプロバイダーで採用されている。

日本を代表するハイパースケールプロバイダーであるYahoo! Japanも、Hadoop基盤のネットワークにCLOSアーキテクチャを採用する。その設計や運用において活用されているのが米Apstra社の「AOS」である。

マルチベンダー環境で意図通りApstraは4年前に創業した企業で、インテントベースネットワーキングを実現するプラットフォームとしてAOSを開発、ファーストバージョンを2016年にリリースしている。

「AOSは、ユーザーの意図(インテント)に即した形で、ネットワークをシンプルに構築・運用できるソリューションだ。ユーザーの意図に沿ってネットワークを構築し、さらに運用の中で意図から外れた部分があれば、それをフィードバックする。従来もネットワーク機器単体で故障を検知する仕組みはあったが、AOSはネットワークのあるべき姿と照らし合わせた上で、例えばトラフィックがあるスイッチに偏っているなどの問題を検知してフィードバックできる」

アプストラ・ジャパン カントリーマネージャである田中克和氏は、AOSの特徴をこのように説明する。

 

図表 AOSのインテントベースネットワーキングの仕組み
図表 AOSのインテントベースネットワーキングの仕組み


インテントベースネットワーキングはシスコシステムズやジュニパーネットワークスも提唱し、製品への実装を進めているが、AOSの大きな特徴はそれをマルチベンダー環境で実現する点だという。

Apstraでセールスとビジネス開発の責任者を務めるデイブ・バトラー氏は次のように述べる。

「いくつかのスイッチベンダーから同様のプロダクトは提供されているが、様々なベンダーのプロダクトを混在させた上でデプロイから監視までを実現しているのがAOSの特徴だ。大規模データセンターでは、様々なベンダーのスイッチなどが混在することが一般的だろう。AOSであれば、そのような環境でもインテントベースネットワーキングを実現可能である」
続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

bmtech1806
iijglobal1806
ms1804

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】IoT FUTURE CITY
 [IoTは暮らしをどう変えるか]“おらが街”もデジタル化
 [柏の葉スマートシティ]IoT事業創造の一大拠点に
 [Fujisawa サスティナブル・スマートタウン]持続的に成長する街を
 [Fukuoka City LoRaWAN]IoTで変化を生み出す街


◆[インタビュー] NEC 河村厚男常務「キャリア事業を構造改革」 ◆「日中間通信」の課題と攻略法 ◆ソフトバンクが日本初のNB-IoT ◆モバイル市場の公正競争の今後 ◆急成長するシスコの“サービス”事業

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

インテル5Gをエンドツーエンドでカバー
新たな価値創出を目指すインテル

インテルは強みの仮想化技術で5G時代のネットワーク構築に貢献する。

コマーチキャリア向けOSS/BSSに強み
自動化やe-ヘルスで社会課題解決

自動化やe-ヘルスで多くの実績を持つコマーチが日本市場に参入した。

ブロードメディア・テクノロジーズ小森コーポレーションが
Aryakaで日中間通信を安定化!

日系企業の中国ビジネスに立ちはだかるのが通信環境の問題だ。

IIJグローバルソリューションズ日中間ネットワークの安定運用へ
VPN規制を乗り切る解決策提供

安定的な越境通信を実現するには何が必要か?

NTTコミュニケーションズIoTビジネスの種まきから結実まで
NTT Comの「次の一手」とは

自社発行型eSIMでの新サービス提供に期待!

SAS Institute Japanデータ分析の老舗、SASが提案するIoT時代のデータ活用

IoTのはじめの一歩を踏み出す前に考えるべきポイントは?

SigfoxSigfoxが開始1年で100万回線!
いよいよ花開くIoTビジネス

LPWAの代表格「Sigfox」の最新動向と活用事例を徹底レポート!

WatchGuard Wi-Fi Cloud不正APを自動遮断するWIPS搭載!
ソーシャルWi-Fiで販促支援も

セキュアな無線LAN環境を実現できる「WatchGuard Wi-Fi Cloud」

無線LAN構築・運用のポイントをSCSKが語る

無線LANの大きなトレンドとなっている「クラウドWi-Fi」で課題解決!

ジェイピー・セキュア導入実績100万サイト以上の
国産WAF「SiteGuard」

業界最速レベルで防御機能を提供するジェイピー・セキュアのWAF製品

ライムライト・ネットワークスクラウド型WAFでWebサイトを保護

ライムライトなら、自社のCDNやDDoS対策との多層防御でオリジンサーバーを攻撃から防御できる。

Office 365ユーザは使わなきゃ損
Teamsでチームワークが劇的に!

Office 365の新ツール「Teams」を使い始める企業が続出している。

CASO新技術のホワイトボックス
M2Mルーターは「切れない接続」

Foxconnグループでホワイトボックスを展開するCASO。

東京エレクトロンデバイスグローバル企業のSaaS活用を後押し
マルチクラウド化の準備はCASBで

マルチクラウドを一元的に管理したい。そんな望みを叶えられる。

拠点・モバイルをつなぐだけ!
クラウドの安全はシンプルに守る

クラウド利用の拡大とともに複雑化するセキュリティ課題を解決!

NetskopeCASBでクラウドはどこまで操れるか
既存のセキュリティとどう違う?
 

Netskopeを例にCASBの機能と使い方、メリットを整理した。

ソフトバンクソフトバンクがSMB向けの
ソリューションパートナー募集!

働き方改革を中心に新たなソリューション開発を支援する。

日本マイクロソフトSkype for Businessを
快適に使いこなすコツとは?

UCの導入効果を最大化するためには備えが必要だ。

アクセスランキング

月刊テレコミュニケーション20180226
wsd_iot_ngn
compass

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます