Velocloud買収のVMwareが「将来のネットワーク」ビジョンを発表

SDNプラットフォーム「VMware NSX」を提供するVMwareは2018年5月1日(米国時間)、デジタルビジネスの基盤となる新たなネットワークのビジョン「Virtual Cloud Network」を発表した。これを受けて日本法人が5月17日に記者説明会を開催。先ごろ買収したVelocloudのSD-WANソリューションの展開についても説明した。

VMwareが発表した「Virtual Cloud Network」とは、これからの20年を見据えた新たなネットワークのアプローチを示したものだという。ひとことで言えば、企業活動に必要なデータとアプリケーションが分散化した状態でも安全かつ最適なかたちでそれらが提供され、従業員やサービスを受ける顧客等が快適に利用できる環境を実現する。付け加えると、そうしたネットワークをソフトウェアで構築・提供するという点も、このビジョンの重要なポイントだ。

新たなアプローチがなぜ必要なのか。VMwareでクラウド&ネットワーキング担当CTO(最高技術責任者)を務めるグイド・アッペンツェラー氏は次のように、企業が置かれた環境の変化を説明する。

「以前はすべてのデータがデータセンターにあった。ファイアウォールで囲われており、安全で、可視性も良かった。企業は従業員が何をしているのかも理解できた。だが、今は誰もがパブリッククラウドを使っており、利用するデバイスの数も種類も増えた。データは複数のクラウド、デバイスの間で常に動かされている」


新たなネットワークアプローチの必要性

データとアプリケーションは様々な場所に分散し、かつ、常に動き回る。その環境下で一貫したコネクティビティを実現し、かつセキュリティを担保するためには、ネットワークのアーキテクチャそのものが変わらなければならないというわけだ。こうした様々なデータ/アプリの“所在地”を、複雑性を増すことなくセキュアにつなぐネットワークを実現することで、デジタルトランスフォーメーションを支援するという。


VMware クラウド&ネットワーキング担当最高技術責任者
グイド・アッペンツェラー氏

アッペンツェラー氏は、このビジョンを実現するためのNSXの最新ポートフォリオについても説明した。下に示した4つだ。


最新のNSXポートフォリオ

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