ICT×未来

<特集>モビリティIoT革命の衝撃(第2回)

自動運転で「公共バス」再生へ、群馬大・ドコモ・SBドライブの挑戦

文◎坪田弘樹(編集部) 2018.01.19

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

高齢化や過疎化に悩む地方では今、“生活の足”が失われようとしている。その主要な担い手であるバス事業者を再生させる切り札が自動運転による次世代型移動サービスだ。2020年の実用化に向けた取り組みが加速している。

 
「早く欲しい。自動運転ができるならすぐにでも買いたい」――。

群馬大学が2016年12月に開設した次世代モビリティ社会実装研究センターは現在、複数の自治体やバス事業者等と共同で自動運転バスの研究開発と実証実験を進めている。2000年代前半から自動運転技術の研究開発を続ける副センター長の小木津武樹氏には、バス会社からそんな声が寄せられている。「非常に積極的。それだけドライバー不足が深刻なのだと受け止めている」という。

自動運転車やコネクテッドカーによって実現される次世代モビリティは、我が国の公共交通が抱える課題を解決する切り札になり得る。特に期待がかかるのが、住民の“生活の足”を担うバス事業者の再生だ。

群馬大学の自動走行車両“初号機”
群馬大学の自動走行車両“初号機”。これを改良した“2号機”が神戸市での実証実験に提供されている。
車体上部に搭載したレーダー、カメラ、GPS受信機によって自律走行する。
走行技術はレベル4に対応しているが、公道でのテスト走行時は有人で、ハンドルに手を添えて行う


危機に瀕する“生活の足”日本バス協会によれば、乗合バスの年間輸送人員は現在約41億人で、昭和40年代のピーク時(約100億人)の4割まで減少している。事業の現況は厳しく、事業者(乗合車両30両以上)の7割が赤字だ。大都市では赤字の事業者が35%なのに対して、他の地域は89%が赤字。地方のバス事業者は危機的な状況にある。

これに追い打ちをかけるのがドライバー不足だ。2016年度時点で、大型2種免許の保有者が最も多いのが60歳代(約25万人)。これに続くのが70歳代と50歳代(共に約20万人)で、状況は今後ますます深刻化する。

小木津氏は「バス事業者は、無人化によって現在のドライバーを排除したいなどとはまったく考えていない。数年先の危機が具体的に見えており、それを補うため自動運転に期待している」と話す。

さらに、自動で走行するロボット車両が実用化すれば、バス会社は収益構造を劇的に改善できる可能性もある。バス事業のコストの実に6割を占める人件費を圧縮したうえで、路線や便数を増やせるのだ。また、定ルート走行の路線バスだけでなく、例えば、小型車両を使って、住民のリクエストに応じて配車するオンデマンド型移動サービスを提供するなど、事業の幅も広げられる。
続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

watchguard1712
cyvereason1712
paloalto1712

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】IoT無線を自営する
WI-SUN FAN/EnOcean/EnOcean Long Range/Bluetooth mesh/SmartHop/LoRaWANの特色や活用のポイント、最新事例を徹底レポート!

◆[インタビュー]KDDI総合研究所 中島康之所長「5Gきっかけに“不連続な進化”」 ◆5G NRの策定完了、その注目点は? ◆屋外や工場に広がる高速PLC

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

ダイワテクニカルハドルルーム向け高品質テレビ会議
販売店の手軽なプラスワン商材に!

4KとGoogleアシスタント対応
販売価格は破格の約12万5000円!

日本マイクロソフトOffice 365の悩みはオフロードで解決! NIerが教えるNW構築法

Office 365の導入支援で豊富な実績を持つNIer 3社に秘訣を聞いた。

アイキューブドシステムズスマホでOffice 365をセキュアに
MDMには“働き過ぎ防止”機能

端末にデータを残さずブラウザやメーラー等のアプリを利用できる。

マクニカネットワークスセキュリティと生産性向上を両立
モバイル活用に必須のEMMとは?

スマートデバイスの業務利用に本当に必要なのは「EMM」だ。

ネットモーションソフトウェアあらゆる環境で「切れないVPN」

「スマホのアンテナは立っているのにつながらない」。NetMotionなら高速かつ安定した通信が可能だ。

日本制禦機器ついにISDNが終了、コスパ追求しながら光回線へ移行する方法

既存のISDN機器を使い続けながら、毎月の通信料金は今より安く!

日本マイクロソフトWindows 10/Office 365の更新
これだけ知っていれば怖くない!

ネットワーク帯域を圧迫するアップデートをうまく乗り切るには?

チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズチェック・ポイントのSMB戦略
あらゆる環境で攻撃を未然に防ぐ

日本向けにローカライズし、パートナーもユーザーも扱いやすく。

ロジクールSkype for Business用
会議室コンソール「SmartDock」

働き方改革に有効なSfB会議が簡単かつ安全に始められる!

協和エクシオSfB導入の課題解決をサポート

協和エクシオは通建事業60年のノウハウを活かし、Skype for Business導入トータルサービスを提供する。

ソフトバンクSkype for Businessの利用促進
コスト大幅削減を実現するには?

ソフトバンクのGlobalMeet電話会議サービスで実現可能だ。

ブロードメディア・テクノロジーズグローバル企業の悩みを一掃!
“本当に使える”SD-WAN基盤

WANの課題を一掃するAryakaの
SD-WANが心強い味方になる。

NECネッツエスアイSilver PeakのSD-WANは
独自技術でSaaS通信をフル制御

「SaaSを快適かつ安定的に使いたい」という企業ニーズに応える。

日商エレクトロニクスクラウドが快適に使えるSD-WAN

日商エレクトロニクスが販売する「Cisco SD-WAN」(旧Viptela)は、常に進化し続けるSD-WANだ。

サクサ中小企業も容易にセキュリティ対策

サクサのUTM「SS5000」は、コンパクトながら充実機能。外部だけでなく内部の脅威にも対応できる。

Office 365ADCでOffice 365通信の課題解決!

Office 365通信の課題であるプロキシ/FWの負荷増大と運用の複雑化を一気に解決するのがADCだ。

ウォッチガード・テクノロジー・ジャパンネットワークとPCを同時に守る!

ウォッチガードはNW防御にエンドポイントでのセンサー技術を組み合わせ、包括的で効果的な対策を実現!

サイバーリーズンAIで攻撃の兆候をリアルタイム検知
既知だけでなく未知の脅威も防御

AIを活用した独自分析技術で、悪意ある振る舞いを検知するEDR製品。

パロアルトネットワークスGTP-C/GTP-Uのセキュリティ強化
次世代FWをモバイル網に適用

携帯電話事業者のネットワークは次世代ファイアウォールが守る。

NECマグナスコミュニケーションズPHS/ISDNからLTEへ簡単移行!

「マルチキャリアで冗長化したい」「シリアルI/Fなど既存環境に手を加えたくない」といった声に応える。

アットマークテクノ柔軟な拡張性・出荷実績30万台の
安心感の日本製IoTゲートウェイ

ASEAN中心に認証を取得で、IoTシステムの海外展開にも便利だ。

アクセスランキング

月刊テレコミュニケーション201712
wj2018b
compass
watson

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2017 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます